研究成果をNature誌に発表『葉緑体ピルビン酸輸送体の同定-バイオテクノロジーへの応用の鍵因子-』

平成23年8月18日

記 者 会 見 の ご 案 内
研究成果をNature誌に発表
『葉緑体ピルビン酸輸送体の同定-バイオテクノロジーへの応用の鍵因子-』

 

広島大学 大学院理学研究科 古本強准教授、嶋村正樹助教らを中心とする研究グループは、葉緑体の包膜に存在するピルビン酸輸送体分子を同定することに世界で初めて成功しました。

この分子は、植物の脂質合成やC4光合成において重要な働きを担っており、脂質合成の盛んな植物やC4光合成を模した高い光合成能力を持つ植物を開発するための鍵因子と考えられています。ところが、ピルビン酸を輸送する活性を測定することが難しく、これまで分子実体は明らかにされてきませんでした。

本研究によりその遺伝子およびタンパク質が明らかになったことで、植物の基礎代謝について分子のレベルで検証することができるようになります。この基礎知見は、植物の代謝能力の産業利用、例えばバイオエタノールやバイオディーゼルをより効率よく産出できる植物の開発につながるほか、新規農薬開発のターゲットとしても利用できると期待されます。

この研究成果は、英国科学学術誌Natureの2011年8月25日号に掲載されます。

論文タイトル:A plastidial sodium-dependent pyruvate transporter(邦訳:葉緑体に存在するナトリウム依存性ピルビン酸輸送体)
著者:古本強(責任著者)、山口鉄平、大島(市江)裕美子、中村匡良、土田(岩田)良子、嶋村正樹、大西純一、畑信吾、Udo Gowik、Peter Westhoff、AndreaBräutigam、Andreas P.M. Weber、泉井桂
 
本研究成果につきまして、下記のとおり、記者会見を開催しご説明いたします。
ご多忙とは存じますが、是非ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

日時: 平成23年8月22日(月) 11:00~12:00

場所: 広島大学 法人本部棟 4F会議室(東広島市鏡山1丁目3-2) (テレビ会議)東京オフィス408会議室

 ※当日は、テレビ会議システムにより、記者会見の模様を同時配信しますので、以下の受信場所でも記者会見にご参加いただけます。

 受信場所:キャンパス・イノベーションセンター 408会議室 (東京都港区芝浦3-3-6)

出席者:広島大学大学院理学研究科・准教授 古本強、広島大学大学院理学研究科・助教 嶋村正樹

本件に関するお問い合わせ先

【研究内容に関するお問い合わせ先】
広島大学大学院理学研究科
准教授 古本強
TEL: 082-424-7453 (研究室)
E-Mail:tfurumoto*hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください)

【記者会見に関するお問い合わせ先】
広島大学社会連携・広報・情報室 広報グループ 多賀信政
TEL:082-424-6017
E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください)


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