文部科学省の『国家基幹研究開発推進事業・うつ病研究拠点』に採択!

平成23年8月29日

文部科学省の『国家基幹研究開発推進事業・うつ病研究拠点』に採択!

 

文部科学省の国家基幹研究開発推進事業「脳科学研究戦略推進プログラム」-「精神・神経疾患の克服を目指す脳科学研究(課題F)」が平成23年度から5カ年計画で実施されます。この課題のうち「うつ病等に関する研究領域」の研究拠点機関に広島大学が採択されました。

近年のグローバル化や競争激化に伴うストレス増大により、うつ病患者は急増する一方です。社会問題化している長期休職者の増加や年間3万人を超える自殺者の主要な原因ともなっており、国家的対策が求められています。従来、うつ病の診断は問診による症状評価で行われてきましたが、客観的な診断法がまだ確立されておらず、早期診断や適切な治療選択のためにも科学的な根拠に基づくうつ病の診断、治療法の開発が求められています。

「うつ病研究」拠点機関として、国家基幹研究がスタートします。

文部科学省は、広島大学を拠点機関に指定し、同大学大学院医歯薬学総合研究科・精神神経医科学の山脇成人(やまわきしげと)教授を拠点長として、北海道大学、東京大学、群馬大学、放射線医科学研究所、理化学研究所、藤田保健衛生大学、山口大学、沖縄科学技術研究基盤機構からなるうつ病研究チームを編成して、うつ病の病態解明、診断、治療法の開発を行います。

広島大学では、広島市内の精神科クリニックと連携し、うつ病患者さんの協力を得て、感情を調節する脳機能を調べるためのMRI検査や、血液中のストレスに関連する物質測定などを行い、うつ病の原因となる脳機能の異常を解明し、脳科学に基づくうつ病の新しい診断法や治療法の開発研究を展開します。

研究に関するお問い合わせ先

広島大学大学院医歯薬学総合研究科・精神神経医科学
教授 山脇 成人
電話:082-257-5207 FAX:082-257-5209
e-mail: yamawaki*hiroshima-u.ac.jp
(*は、半角@に置き換えて送信してください)

実施機関決定に関するお問い合わせ先

広島大学 学術室 学術企画グループ
グループリーダー 小左古 学
TEL:082-424-5860 FAX:082-424-6990


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