平成24年7月19日
国立大学法人広島大学
独立行政法人産業技術総合研究所
記 者 説 明 会 の ご 案 内
金属酸化物デバイス材料の新機能探索に新たな指針
-金属酸化物における電子同士の避け合いの効果を解明-
国立大学法人 広島大学【学長 浅原利正】放射光科学研究センター【センター長 谷口雅樹】の岩澤英明助教、島田賢也教授、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口有】電子光技術研究部門【研究部門長 原市聡】酸化物デバイスグループの相浦義弘主任研究員を中心とする共同研究グループは、金属酸化物中の電子の振る舞いを決める電子相関(電子同士の避け合いの効果)をあらわすモデルを構築し、統一的な観点から説明できることを初めて見出しました。
電子相関の理解は、物質が示す電気伝導、電子比熱、磁化率、さらには超伝導といったさまざまな物質の性質の理解に必要です。今回の成果は、金属酸化物が示す多彩な性質の理解の促進に大きく貢献するものと考えられます。さらには、電子相関を一つのパラメータとした新しい機能性金属酸化物デバイス材料の設計指針を与えるものと期待されます。
本研究成果は、米国物理学会が発行する学術雑誌「Physical Review Letters(フィジカルレビューレターズ)」に近日、出版される予定です。
本研究課題は、放射光科学研究センターの共同研究委員会により採択された研究課題のもと実験が行われました。また本研究は日本学術振興会の科学研究費補助金の助成を受けて実施されました。
つきましては、この研究成果について、下記のとおり記者説明会を開催し、ご説明いたします。ご多忙とは存じますが、是非、ご出席いただきたくご案内申し上げます。
なお、本件の報道解禁については、新聞は7月28日(土)朝刊、テレビ、ラジオ、インターネットは28日(土)午前0時以降にお願いします。
記
日 時: 平成24年7月26日(木)14:00~15:00
場 所: キャンパス・イノベーションセンター 4階 408号室
(広島大学東京オフィス 同センター4F
東京都港区芝浦3-3-6 Tel:03-5440-9065)
出席者: 岩澤英明 (広島大学放射光科学研究センター 助教)、島田賢也 (広島大学放射光科学研究センター 教授)、相浦義弘 (独立行政法人 産業技術総合研究所 主任研究員)