平成25年1月24日
記 者 説 明 会 の ご 案 内
国内史上初!太陽系外縁天体による恒星食の観測に成功
広島大学宇宙科学センターでは、国内のアマチュア天文家と協力して、太陽系外縁にある小天体による恒星食(背景の恒星を隠す現象)を国内で初めて捕えることに成功しました。
太陽系外縁天体は、海王星より遠い太陽系の外縁にある小天体で、小さくて遠いため、すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡といった世界最大級の望遠鏡を用いても、詳しい観測は困難です。まれに起きる恒星食が、詳しい観測を行う良い機会ですが、太陽系外縁天体による食は頻度が少なく、精度の高い予報は難しい上に、観測できる地域も限られ、且つ食の継続時間はわずか数秒~十数秒間しかないため、観測を行うことは著しく困難です。
今回の食の観測に成功したのは、世界で私たち日本のグループのみです。得られたデータは、遠く離れた小惑星の形を知る上で非常に貴重なものです。今回の観測が、未だ謎の多い太陽系外縁天体の素性、そして太陽系の形成を紐解く重要な鍵となります。
本成果につきまして、下記のとおり、東京オフィスにて記者説明会を開催致します。また、広島近隣の報道機関向けに、テレビ会議システムを利用して、東広島キャンパスで説明会のサブ会場を開きます。ご多忙とは存じますが、ご都合の良いほうへ、ぜひご参加いただきたく、ご案内申し上げます。
報道解禁日時:平成25年1月25日(金)15時(日本時間)
記
【東京会場(メイン会場)】 (東京都港区芝浦3-3-6)
日時: 平成25年1月25日(金) 13:00~14:00
場所: キャンパス・イノベーションセンター4階 408号室 (広島大学東京オフィス 同センター4階409号室 TEL:03-5440-9065)
出席者: 広島大学大学院理学研究科・博士課程後期2年 伊藤 亮介、広島大学宇宙科学センター・センター長/教授 吉田 道利
【東広島会場(サブ会場)】 (東広島市鏡山1-3-2)
日時: 平成25年1月25日(金) 13:00~14:00
場所: 広島大学東広島キャンパス 本部棟4階 会議室
出席者: 広島大学宇宙科学センター・学振特別研究員(PD) 森谷 友由希、広島大学大学院理学研究科・教授 深澤 泰司、広島大学宇宙科学センター・准教授 植村 誠