緊急仮橋「モバイルブリッジ®」報道公開のご案内

平成25年8月7日

 国立大学法人 広島大学
一般社団法人 日本建設機械施工協会 施工技術総合研究所
星軽金属工業 株式会社
株式会社 アカシン
三協立山株式会社 三協マテリアル社

緊急仮橋「モバイルブリッジ®」報道公開のご案内
災害復旧を加速するインフラ技術のイノベーション緊急仮橋(モバイルブリッジ®)実験橋の伸長展開と車両走行の公開実験について

 

広島大学大学院工学研究院の有尾一郎助教らは、迅速な災害復旧を実現するため、高度なインフラ技術のイノベーションとなる伸縮型の緊急仮橋「モバイルブリッジ®」を、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(以下、施工総研)、星軽金属工業株式会社、株式会社アカシン、三協立山株式会社三協マテリアル社と産学共同開発し、油圧システムを装備した新しいタイプの伸びる実験橋を完成させました。

モバイルブリッジ® (以下、MB)とは、従来の上・下弦材を有するトラス橋と異なり、主要な構造部材をX形で連鎖させたシザーズ構造とすることにより、橋の伸縮機能と強度を確保した緊急用の新しいタイプの橋です。橋としては世界初・最大・最速の展開型の仮橋で、橋と走行路が連動して展開するため、展開後瞬時に通行が可能です。これにより、橋の架設時間を大幅に短縮でき、一刻を争う災害時の緊急経路を確保できます。

今回の実験は、平成21年8月に公開した人用MBの原理をもとに、昨年10月の部分試作橋1号機の開発を経て、より大きく、強く、油圧展開可能な本実験橋を完成させ、車両走行実験を行うものです。災害復旧現場を想定した仮橋開発の最前線とも言えるもので、世界各地で災害時の迅速な救助やライフラインの確保に役立てることが期待できます。

つきましては、下記のとおり、実物大の実験橋MBの開発説明と性能実験を公開いたします。MBの最大の特徴である、「橋の本体が伸長展開し、走路も骨組と連動し展開される」、また「展開後瞬時に車両が走行可能」な場面を実際にご覧いただくとともに、インフラ技術のイノベーションを実感していただければ幸いです。ご多忙とは存じますが、是非、ご参加いただきたくご案内申し上げます。

★事前説明会(東京)

公開実験にかかる説明会を公開実験の前日、東京において実施します(公開実験当日午前に実施する説明会と内容は同一です)。
 
日時     平成25年9月11日(水) 13時30分~14時30分
場所     キャンパス・イノベーションセンター5階 509号室
(広島大学東京オフィス 同センター4階 TEL:03-5440-9065)
説明者      広島大学、施工総研、星軽金属工業株式会社、株式会社アカシン、三協立山
株式会社三協マテリアル社

事前説明会 会場へのアクセスマップ

★公開実験

日時
●事前説明会  平成25年9月12日(木)    10時~11時
●公開実験  平成25年9月12日(木)      13時10分~14時40分   

場所
417-0801静岡県富士市大渕3154 一般社団法人 日本建設機械施工協会施工技術総合研究所
(事前説明会)分館大会議室
(公開実験) 屋外テストコース内公開実験場
※雨天決行 TEL0545-35-0212

説明者  広島大学、施工総研、星軽金属工業株式会社、株式会社アカシン、三協立山株式会社三協マテリアル社

公開実験 研究所へのアクセスマップ
研究所へのご案内

参加申込み
別紙のFAX送信用紙にて返送、または以下のURLから事前登録をお願いします。なお、当日の写真撮影等は、担当者の指示に従ってください。(登録期限 9月10日(火)17時)
お申込みURL http://home.hiroshima-u.ac.jp/bridge2/
 
※なお、公開実験終了後には、開発担当者や報道機関、地方自治体のご担当様を交えて意見交換会を予定しております。ぜひご参加いただき、ご意見やご要望等をいただきますようお願いいたします。

お問い合わせ先

(研究内容に関すること)
広島大学大学院工学研究院工学研究院 助教 有尾一郎
TEL:082-424-7828・7819 Mail:bridge2*hiroshima-u.ac.jp
(リリースに関すること)
広島大学学術・社会産学連携室広報グループ 担当:新藤
TEL:082-424-4518 Mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp
施工総研 担当: 小野
TEL:0545-35-0212 (代表)

 MB2号機のセットアップ

写真.*    MB2号機のセットアップ

MB2号機の展開後

MB2号機の展開後
 
写真は、今年4月25日に公開した2号機です
このたびの公開実験では、屋外でクレーン等を用いずに約21mの橋を2分40秒で伸長展開させ、その後車両による通行実験を実施します。


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