韓国・ムンサン女子高等学校との交流事業を行います

平成25年9月26日

韓国・ムンサン女子高等学校との交流事業を行います
-スーパーサイエンスハイスクール事業「科学技術人材育成重点枠(海外連携)」―

 

広島大学附属高等学校は、文部科学省スーパーサイエンスハイスクール事業「科学技術人材育成重点枠(海外連携)」の一環として、韓国のムンサン女子高等学校と「干潟の開発と保全」をテーマに交流事業を行います。
干潟は、国際的にその生物多様性の存続が危ぶまれていますが、保全により大きな生態系サービスを見込める場所でもあり、造成も行われています。韓国は、西海岸に大規模な干潟を有し、シファ湖やセマングム干潟などにおいては、日本と同様に開発と保全が問題化しています。
この交流事業では、自然干潟と人工干潟を併せ持つ尾道市浦崎海岸でフィールドワークを実施し、モニタリングに重点を置いた学習を通して、日本と韓国の共通の課題やつながりについて認識を形成し、課題の解決を思考・判断させることを目的としています。この学習は、世界諸地域の干潟の開発保全に転用可能である点において国際社会において有意義な取り組みでもあり、ヒアリングにとどまらずモニタリングに基づく点において、実践型の交流事業を通した科学的な思考力、判断力、表現力の養成を目指すものとなっています。
こうした韓国と日本に共通する干潟の開発や保全に共同して取り組み、持続可能な社会を支える基盤技術を理解する活動を通して、国際的視野を有し、持続可能な社会を先導する人材の育成を目指します。

1.日 程    平成25年10月11日(金)~10月13日(日)
      
2.場 所  

1. 広島大学附属高等学校大会議室(広島県広島市南区翠1-1-1)
2. 浦島漁協(広島県尾道市浦崎町乙4175)
3. 海老干潟(広島県尾道市浦崎町海岸付近)
      
3.参加者    広島大学附属高等学校 生徒15名、関係教員3名、ムンサン女子高等学校 生徒15名、引率教員1名
      
4.交流事業内容     

10/11   
 16:00~17:00 
 《場所:本校》 歓迎式、開講式
10/12   
 9:00~  11:30
 《場所:本校》 生徒発表会・意見交換、昼食・休憩
13:30~15:00 
 《場所:本校》 【講演】松田 治 広島大学名誉教授   「瀬戸内海の環境保全と新たな里海(Satoumi)の考え方 -その特徴と韓国沿岸海域との共通課題-」
     

10/13    
8:30
 (本校発)海老干潟へ移動
10:30
 《場所:海老干潟》  実習(干潟造成およびモニタリングの解説、干潟の生態観察)
11:50
 浦島漁協へ移動
12:05
 《場所:浦島漁協》 対面式、昼食
13:40 
 《場所:浦島漁協》  干潟造成と水産振興の関係についての学習(組合長・港湾整備局・水産課の解説)
15:30
 本校へ移動
17:00~17:30 
 《場所:本校》  閉校式、来年度の交流に向けてのエール交換

 
※ 本校におけるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の取り組みについて
 
本校は、平成15年度より継続的にSSHの指定を受けており、ESD(持続可能な開発のための教育・持続発展教育)の視点を重視した教育を行っています。
今年度からは、2年間、「科学技術人材育成重点枠(海外連携)」の指定も受け、ドイツ、チェコ、タイ、韓国の高校と連携した共同研究やフィールドワークを通じ、国際性を育成するとともに、持続可能な社会の構築に向けて科学者・技術者に求められる世界的視野や価値観を育成することを目的とした研究開発に取り組んでいます。

お問い合わせ先

広島大学附属高等学校研究部 平松 敦史
TEL:082-251-9867 FAX:082-251-0208


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