個人情報を保存したノートパソコンの盗難について

平成25年12月20日

国立大学法人広島大学長
浅 原 利 正

個人情報を保存したノートパソコンの盗難について

 

本学大学院工学研究院の教員が,ベトナム出張中に,ノートパソコンを盗難により紛失する事態が生じました。
紛失したノートパソコンには,本学学生(卒業生を含む。),本学教員及び学外者等,計231名分の個人情報を保存したファイルが含まれていました。
当該ノートパソコンは,起動時のパスワードを設定し,170名分の授業受講学生の成績ファイルにはパスワードの設定を行っていましたが,その他のファイルにはファイルごとの保護やパスワードの設定は行っていませんでした。
本学においては,個人情報の取扱いに関する規則を定め,個人情報の適切な管理に努めてまいりましたが,このたび,個人情報を保存したノートパソコンを学外に持ち出し,盗難に遭い,これを紛失する事態となり,該当の学生をはじめ関係の皆様方に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
なお,本日の発表においては,個人情報保護の観点から,学生及び関係の皆様方の個人情報に配慮した発表とさせていただきますので,ご理解のほどお願いいたします。

1 事実経過
(1) 大学院工学研究院の教員から,平成25年12月6日(金)午後4時18分頃(日本時間)「出張中のベトナムで12月5日(木)午後7時30分頃(現地時間),夕食をとるため,隣の椅子の上に置いていたノートパソコンを入れたカバンが盗まれた」旨,電子メールにて当該研究院に連絡が入りました。盗まれたノートパソコンには,本学学生・本学教員及び学外の方の個人情報を保存したファイルが含まれていました。
当該教員は,盗難にあった直後,現地の警察に盗難届を提出しましたが,現在のところ,ノートパソコンは発見されていません。
(2) 現時点で,本件の個人情報が第三者に流出したという情報や不正に使用された事実は確認されておりません。

2 個人情報の内容
(1) 当該教員が指導した学生の氏名,論文・研究内容;18名分
(2) 当該教員が本学奨学金に推薦するための選考資料;4名分
(3) 当該教員が担当する授業を受講した学生の氏名,性別,学生番号,成績;170名分
※当該ファイルには,パスワードを設定しておりました。
(4) 当該教員が関係する本学非常勤講師採用調書(略歴書);1名分
(5) 当該教員が所属する学会の一部の委員会名簿(氏名,所属の住所,電話番号,メールアドレス);47名分

3 該当する学生,教員及び学外者に対する情報提供
該当者全員に対して,12月20日までに届くよう,お詫びと状況説明のための文書を送付させていただきました。

4 再発防止に向けた今後の取組み
(1) 本学では,在学生・教職員への情報セキュリティ教育を進めて参りましたが,個人情報管理に関する不十分な現状を重く受け止め,本日付けで,再度,個人情報の管理の徹底について,教職員に対して注意喚起を行いました。
(2) 今回の事態を全学的に共有し,個人情報のより厳格な管理方法への見直しとともに,個人情報持ち出しに関する更なる防止策をとります。また,このような事態が起こらないよう更なる措置を講ずる所存です。

本件に関する連絡先

広島大学大学院工学研究科
支援室長 和根山 幹生
TEL(082)424-7501


up