4月1日に「聴覚・人工聴覚機器センター」を設置します

平成26年3月28日

4月1日に「聴覚・人工聴覚機器センター」を設置します

 

広島大学病院は本年4月1日付で「聴覚・人工聴覚機器センター」(センター長・平川勝洋・耳鼻咽喉科教授)を設置します。広島県内の難聴患者さんに対する人工聴覚機器(補聴器、人工内耳など)への一貫した対応として、機器の調整や訓練、療育を一括して行います。

【設置の背景】
聴覚障害は日常生活でのコミュニケーションに非常に大きな影響を及ぼす障害で、全国に言語聴取が困難な高度難聴者が約17万人いるといわれています。また今日では、高齢者の社会活動参加のためのコミュニケーション手段の保持や再獲得、新生児聴覚スクリーニングによる早期の難聴発見と聴覚補償によって、言語獲得の促進も社会的に期待されるようになっています。このような背景から、耳鼻咽喉科では中耳手術や補聴器の装用指導、人工内耳をはじめとする人工聴覚機器を用いた治療を行い、その社会的要求に応えてきました。このうち人工聴覚機器はその効果を最大限に引き出すために機器調整と(リ)ハビリテーションが必要で、さらに小児においては、発達を考慮した手術時期の決定、聴覚レベルと発達レベルに応じた言語訓練が必要となります。近年、埋め込み型骨導補聴器も開発され、今後もさまざまな機器の開発が想定されます。このため当院では、これら人工聴覚機器を一元的に管理、サポートしていく体制構築が必要と考え、聴覚・人工聴覚機器センターを設立することとしました。

【業務内容】
当センターは、人工聴覚機器の調整や訓練を、医師、言語聴覚士を中心としたチーム医療により一括して行い、「聞こえ」を最大限に活用できる最適なサポート体制と教育・療育体制(先天性高度難聴児の場合は言語訓練も含む)を構築します。

【診療体制】
スタッフは耳鼻咽喉科医師3人、言語聴覚士4人(いずれも兼務)。予約制とし、耳鼻咽喉科外来で診察します。
窓口は耳鼻咽喉科受付(電話082-257-5477)。

お問い合わせ先

広島大学病院 特命広報・調査担当 山内 雅弥
TEL:082-257-5418


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