エネルギー代謝を司る褐色脂肪細胞の働きを調節する新規経路の発見

平成27年11月11日

記者説明会(11月16日11時15分・広島)のご案内

エネルギー代謝を司る褐色脂肪細胞の働きを調節する新規経路の発見
~肥満治療へ新しい可能性~

主な研究成果のポイント

  1. 褐色脂肪細胞の働きを活発にする細胞内の新しい独立した情報伝達経路を発見。
  2. エネルギー代謝を調節する新規肥満治療法開発に繋がることが期待される。

概要

広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程を平成26年9月に修了した浅田梨絵氏(現 日本学術振興会特別研究員PD)、広島大学医歯薬保健学研究院今泉和則教授らの研究グループは、褐色脂肪細胞の働きを活発にする細胞内の新しい情報伝達経路を発見しました。褐色脂肪細胞は体内のエネルギー代謝に重要な働きがあることから、この発見はエネルギー代謝を調節する新薬の標的を提供するものであり、新しい肥満治療法開発に繋がることが期待されます。

 

エネルギー代謝が活発な人              エネルギー代謝が悪い人

褐色脂肪細胞・白色脂肪細胞

褐色脂肪細胞              白色脂肪細胞

 

褐色脂肪細胞の働きが悪いと、余分な栄養が白色脂肪組織に蓄えられるため、白色脂肪細胞が大きくなり、細胞数も増加する。

 

論文:IRE1α-XBP1 is a novel branch in the transcriptional regulation of Ucp1 in brown adipocytes.
著者:Asada R*., Kanemoto S., Matsuhisa K., Hino K., Cui M., Cui X., Kaneko M., and Imaizumi K*.  *: Corresponding author
掲載雑誌:Scientific Reports, 2015
DOI: 10.1038/srep16580
公開日: 2015年11月16日午後7時(日本時間)

本件につきまして、下記のとおり、記者説明会を開催しご説明いたします。
ご多忙とは存じますが、是非ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

日時: 平成27年11月16日(月) 11:15~12:00

場所: 広島大学霞キャンパス臨床管理棟2階 2F1会議室

キャンパスマップ

出席者: 浅田 梨絵
 (広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程修了、現 日本学術振興会特別研究員PD)

研究内容に関するお問い合わせ先

日本学術振興会特別研究員PD 浅田 梨絵(あさだ りえ)
(広島大学大学院医歯薬保健学研究院基礎生命科学部門医学分野 分子細胞情報学)
Tel:082-257-5131 FAX:082-257-5134
E-mail:rieasada@hiroshima-u.ac.jp(@は半角に置き換えて送信して下さい)

記者説明会に関するお問い合わせ先

広島大学学術・社会産学連携室 広報グループ
三戸 里美(みと さとみ)
Tel/Fax:082-424-3701/6040
E-mail:koho@office.hiroshima-u.ac.jp(@は半角に置き換えて送信して下さい)


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