広島大学病院が広島県「てんかん診療拠点機関」に指定されました

平成27年11月20日

記者説明会(11月20日14時30分・広島)のご案内

広島大学病院が広島県「てんかん診療拠点機関」に指定されました

 

広島大学病院(病院長・平川勝洋)は本日、広島県知事から、広島県における「てんかん診療拠点機関」に指定されました。今回の指定を機に、本院のてんかんセンターを中心として、県内のてんかん診療における地域連携体制モデルの確立を行うための体制整備に努めてまいります(*)。

つきましては本日午後広島大学病院におきまして、下記のとおり記者説明会を行い、地域診療ネットワークづくり等に向けた今後の具体的な取組について説明します。急な開催となってまことに恐縮ですが、ご出席いただきますようご案内申し上げます。

日時: 平成27年11月20日(金)14時30分~15時15分

場所: 広島大学病院臨床管理棟2階 2F1会議室

キャンパスマップ

出席者: 広島大学病院長 平川勝洋
 広島大学病院てんかんセンター長 飯田幸治

 

(*)てんかんの地域診療連携体制の整備【平成27年度厚生労働省新規事業】
てんかんの治療を専門的に行っている医療機関を「てんかん診療拠点機関」として指定し、関係機関との連携・調整等を実施することで、てんかんについてのより専門的な知見を集積するとともに支援体制モデルの確立を目指す。

<参考>
・てんかんの罹患率は人口100人に1人と言われており、日本全体で約100万人の患者がいると言われています。
・発症年齢は10歳未満(特に3歳未満)と、高齢者(70歳以上)で高いのですが、どの年齢層でも一定の割合で発症してきます。
・てんかんの発作症状は多彩で、けいれん(いわゆるひきつけ)のほかに、意識がぼやけて動作を止めるものや、その場にそぐわないしぐさを示すようなもの、突然倒れるようなものもあります。
・てんかん治療の原則は薬物治療(抗てんかん薬の内服)ですが、薬が効かない難治性(薬剤抵抗性とも言われます)てんかんでは手術も考慮します。
・発作の原因となっている脳の領域(てんかん焦点と呼びます)を切除する根治術のほか、緩和手術もあり、2010年11月には日本でも迷走神経刺激術という新しい緩和手術が保険適応となっています。
・てんかん診療には、各診療レベル(一次~三次)があり、患者の状態に応じてそれぞれのレベルで治療を受けることが推奨されています。
・しかし、我が国においては、この診療ネットワークが十分活用されていないという現状があります。患者が自分の状態に応じた治療が十分受けられていない、あるいは二次診療機関がどこかわからないといった問題もあります。
・広島大学病院では従来から、こうしたてんかんの包括診療を地域に根ざすための試みをしてまいりました。2014年1月1日にはてんかんセンターを設置し、三次診療として、中四国地方では最も多くのてんかん外科手術を扱っています。

記者説明会に関するお問い合わせ先

広島大学学術・社会産学連携室 広報グループ
三戸 里美(みと さとみ)
Tel/Fax:082-424-3701/6040
E-mail:koho@office.hiroshima-u.ac.jp
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