電動装置を使わず身体機能を増強できるスーツを開発

平成27年11月25日

記者説明会・デモンストレーション(11月30日11時00分・東広島)のご案内

電動装置を使わず身体機能を増強できるスーツを開発
~走行・投球速度の向上を実現~

概要

広島大学大学院工学研究院の栗田雄一准教授は、ダイヤ工業(株)と共同で研究を行い、無電力供給型身体機能増強スーツ:Unplugged Powered Suitを開発しました。

本装置は、ダイヤ工業(株)が新しく開発した低圧駆動型の空気圧人工筋を搭載することで、歩行時の地面反力を活用し、ポンプで圧縮した空気を使って、身体運動支援力の生成が可能です。これにより、重くてかさばるコンプレッサやタンクを一切使わない空気圧人工筋駆動によるアクティブアシストスーツを世界で初めて開発しました。

本装置は、以下の特徴を持っています。

(1)機械部品や電動装置を使用せず非常にシンプルかつ手軽な構成
(2)軽くソフトな素材で構成されており、安全で着脱が容易
(3)人工筋やポンプの取り付け位置は自由に決められることから、さまざまな運動シーンで利用可能

運動シーン1
運動シーン2

背景

老化・疲労の影響によって筋力が低下すると、怪我・事故が発生する可能性が大きくなります。そのため、運動や外出が億劫になり、さらなる筋力低下を招くという悪循環が発生します。
栗田准教授らの研究グループは、その悪循環を断ち切るため、体を動かす際に支援が必要な人でも運動がしたくなるような、手軽で楽しい動作補助装置の研究開発を行っています。

なお、本成果は、12月2日~5日に東京ビッグサイトで開催される「2015国際ロボット展」に出展いたします。

 

本件につきまして、下記のとおり、記者説明会を開催しご説明いたします。
また、本装置を着用し、デモンストレーションを実施いたします。
ご多忙とは存じますが、是非ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

日時: 平成27年11月30日(月)11:00~12:00

場所: 広島大学東広島キャンパス 法人本部棟2階 会議室

出席者:
 栗田 雄一(広島大学大学院工学研究院 准教授)
 小川 和徳(ダイヤ工業株式会社 研究部門長)

お問い合わせ先

広島大学学術・社会産学連携室 広報グループ
今津 大紀(いまづ ひろき)
Tel/Fax:082-424-4518/6040
E-mail:koho@office.hiroshima-u.ac.jp
(@は半角に置き換えて送信して下さい)


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