デジタルペンを用いた身元確認用デンタルチャートシステムが完成 広島県歯科医師会への贈呈式とデモンストレーションを行います

平成28年2月22日

デジタルペンを用いた身元確認用デンタルチャートシステムが完成
広島県歯科医師会への贈呈式とデモンストレーションを行います

 

5年前に発生した東日本大震災では、歯科医師がご遺体の歯科所見を記録したデンタルチャートを作成し、生前の歯科記録と照合することによって、約8,750体のご遺体の身元が確認されました。しかし、収集したデータのパソコンへの入力や生前所見との突き合わせ作業に、膨大な時間と労力を要するなどの課題が浮き彫りになりました。
こうした課題を解決する手段の一つとして、広島大学大学院医歯薬保健学研究院救急集中治療医学、神奈川歯科大学法医歯科学、広島県警察歯科医会、インフォコム株式会社は2013年から、共同でデジタルペンを用いた身元確認用デンタルチャートシステムの開発に着手。このほど、デンタルチャート、口腔内写真、レントゲン写真の取り込みから鑑定報告書作成までのパッケージを完成させました。
デジタルペンシステムは、専用のペンと専用紙を用いることで、災害現場等で記載した文字や絵をリアルタイムでデジタル化できます。本システムを用いることで以下のような効果が期待されます。
・記入すれば直接データ入力された状態になり、現場活動の負担を軽減できる
・チャートと写真が紐づけされ、取り違えを防げる
・デンタルチャートの確認を遠隔地の歯科医師にも分担してもらえる
・診療所の歯科情報が集約されれば照合がシステム上で可能となる

このたび、本システム一式を広島県歯科医師会に贈呈する運びとなりました。つきましては、下記のとおり贈呈式とシステムのデモンストレーションを行います。
ご多忙とは存じますが、是非とも取材いただきたく、ご案内申し上げます。

日 時 : 平成28年2月23日(火)13時30分~(デモを含め30分程度)

場 所 : 広島県歯科医師会館 3階応接室(広島市中区富士見町11-9)

出席者 : 志馬 伸朗 (広島大学大学院医歯薬保健学研究院 教授)、荒川 信介 (広島県歯科医師会長)
       

本件に関するお問い合わせ先

広島大学大学院医歯薬保健学研究院
応用生命科学部門 医学分野 救急集中治療医学
Tel:082-257-5456(※平日昼間)

助教 貞森 拓磨(さだもり たくま)
E-mail:sadamori@hiroshima-u.ac.jp
(全角@は半角@に置き換えて送信してください。)


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