平成24年7月

■ 広島大の東広島キャンパスで、7月1日に恒例の「ゆかたまつり」が開催された。会場には、たこ焼きやかき氷などの屋台や短冊を結ぶ笹飾りが設置された。ステージでは、歌やクイズが催された(中国、7.2)

■ 東広島市社会福祉協議会は7日、判断能力が低下した高齢者や障害者の権利、財産を守る「権利擁護」をテーマにしたセミナーを開く。4月に開設した権利擁護センターの活動の紹介のほか、広島大大学院社会科学研究科の横藤田誠教授が、人権を守るシステムの必要性などについて話す(中国、7.3)

■ 広島大大学院教育学研究科は、優れた教育を実践する個人や団体に贈る「ペスタロッチー教育賞」の本年度の候補者を募っている。実行委員会が選考し、10月に結果を発表する。教育賞は92年度に創設され、これまでに映画監督の山田洋次さん、ユニセフ親善大使の黒柳徹子さんなどが受賞している(中国、7.3)

■ 【今を読む】広島大国際センター研究員の小倉亜紗美氏が、環境を守っていくために市民が行政の施策に対して積極的に意見を述べ、行動していく必要性を語る。また、そのための取り組みの例として、小倉氏が幹事をつとめている「エコネットひがしひろしま」の活動について取り上げている(中国、7.3)

■ 【専門家が診る】尿の成分が固まって石となり、激しい痛みを伴うこともある尿路結石。広島大出身の林睦雄医師に治療法や予防法について聞く(中国、7.4)

■ 宮島が3日、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された。絶滅が危惧されているミヤマトンボの生息が評価された。広島大の宮島自然植物実験所長を務めた関太郎・広島大名誉教授は登録を評価する一方で、湿地やミヤジマトンボについて知らない住民も多いことから「行政が主体となり普及・啓発の場を増やしてほしい」と訴える。行政側もシンポジウムを開くなどして住民への理解を進めていく方針(中国、朝日、7.4)

■ 朝食にフルーツを取る習慣をつけてもらうために、JA芸南は3日、広島大東広島キャンパスの食堂の洋食モーニングセットに管内で採れた果物でつくった生ジュースの提供を始めた。試験的に13日まで提供し、以降の継続も検討する(中国、7.4)

■ 広島大は10日に東広島キャンパスで、12日に霞キャンパスでそれぞれ、大学改革に関する公開ヒアリングを開く。広島大の教育・研究の在り方、産学官連携、国際交流、地元企業への就職などについて意見を聞く。パネリストには湯﨑英彦広島県知事、松井一實広島市長、山下隆中国経済連合会会長などを予定している(日刊工業、7.4)

■ 市民グループ「『自然の博物館』をつくる会」は3日、広島大本部跡地にある被爆建物の旧理学部1号館を自然史博物館として活用するよう、広島市に要望した(中国、7.4)

■ 広島大の学生らでつくる「OPERATIONつながり」は宮城県内の仮設住宅を訪れ、住民との交流活動を続けている。代表の広島大大学院生高橋大海さんは、「被災地への関心が薄れているのが気がかり。現状を伝え続けることも大切」と語る。同団体はこの8月に被災地への5回目の訪問を予定している(読売、7.4)

■ 広島空港ビルディングは、広島大学、尾道市立大学、広島女学院大学の3大学を指定して、広島空港旅客ターミナルビルのにぎわい創出などの提案を募集する。10月末まで募集し、優秀な提案については事業に反映させる方針(日刊工業、7.5)

■ 【新役員 新東工業】取締役鋳造事業部担当アジア海外拠点担当 広藤文明氏 74年(昭49)広島大学工学部卒(日刊工業、7.5)

■ 関西電力の火力発電所29基中20基はクラゲの大量発生のために、発電で使う蒸気を冷やすための海水が十分取り込めなくなり、出力を下げて運転せざるをえない事態に見舞われた。広島大学の上真一教授によると、大飯原発3号、4号機が臨む福井県の若狭湾も繁殖地であるということだが、関西電力は「大飯原発の周辺に今年現れたとの情報はなく、稼働に影響はないと考えている」としている(朝日、7.5)

■ 瀬戸内地域の歴史や自然をテーマにした講演会が21日に三原市で行われる。広島大大学院総合科学研究科の佐竹昭教授は江戸時代以降の歴史について、広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授は生物が住みやすい海を守るための取り組みについて話す(中国、7.6)

■ 広島大は5日、自治体や住民と共同で地域課題の解決を図る「地域連携推進事業」の成果発表会を広島大中央図書館で開いた。9つのグループがそれぞれ昨年度に行ってきた取り組みについて発表した(中国、7.6)

■ 広島大学はPDFデータを必要な数だけ印刷・製本して書籍にする「電子書籍出版システム」を導入した。教科書や論文などを書籍化する場合、外注するよりもコストを大幅に削減することができるため、学内での積極的な活用を働きかけている(日刊工業、7.6)

■ 米カリフォルニア州のスタンフォード大の医師4人が6日、広島大病院を訪れた。7日、8日に行われるセミナーの講師を務め、中四国地方の研修医の指導に当たる医師を対象に、米国の研修方法について話す(中国、7.7)

■ 【ひろしま便り】東広島市はゆかりのある著名人に「東広島PR大使」となってもらい、市の魅力を発信してもらっている。6月から広島大大学院の長沼毅准教授が4人目の大使になった。市は大使の発信効果とともに、大使の活躍で東広島市にスポットがあたることも期待している(読売、7.8)

■ 学校の国際交流による教育の在り方などを話し合うフォーラムが7日、広島大学で行われ、大学や小中学校の教員約40人が参加した。広島大付属東雲中の神原一之副校長や広島大付属三原中の桑田一也副校長などが自校の取り組みについて紹介した(中国、7.8)

■ 広島県の第三セクター、広島空港ビルディングは、ターミナルビルや周辺のにぎわい創出に広島大と尾道市立大、広島女学院大の学生の提案を募集する。7月7日に、同社で説明会が行われ、関本出常務による空港を取り巻く現状の説明や空港と周辺の見学を行った(中国、7.10)

■ 広島の被爆瓦を海外の大学に送る活動を行っている元広島大生で現在福島大履修生の嘉陽礼文さんを、瓦を受け取る予定の米タルサ大のシェリル・マザリー副理事が訪問し、活動の意義を讃えた(中国、7.10)

■ 【ひとネット】水産業者でつくる安芸津かきの会は、4月に町内産のカキやジャガイモを使ったコロッケを開発し、会員が販売している。広島大の物産市でも販売し、好評だったという。伊予谷伸一会長は「若者にカキのおいしさを伝え、消費を増やしたい」と話している(中国、7.10)

■ 県医師会は8日、碓井静照会長の死去により空席になっていた会長を決める補欠選を行い、平松恵一氏を選出した。平松氏は広島大医学部出身で、04年から10年まで広島市医師会長を務めた(読売、7.10)

■ 広島大は10日、秋入学導入など教育や研究の改革について、学外の意見を募る公開ヒアリングを広島大東広島キャンパスのサタケメモリアルホールで行った。湯﨑英彦広島県知事や藏田義雄東広島市長などが意見を述べた(中国、7.11)

■ 【この人】広島県は医師不足など多くの医療課題を抱えている。広島大医学部出身で新しく広島県医師会長に就任した平野恵一氏が県内医療の課題とその対策について語る(中国、7.11)

■ 【大学の実力 学部別就職状況 国立】広島大を含め各国立大学の学部ごとの卒業者数と進学、就職者数について調査した(読売、7.11)

■ 酵素の働きを用いて食品の硬さを制御する技術「凍結含侵法」を広めるため、広島県や広島大は7月下旬に情報発信組織を結成する。新組織の呼びかけ人で代表に就任する谷本啓二・広島大大学院教授が「凍結含侵法」のメリットや課題、組織の活動方針を語る(日経、7.12)

■ 広島大は12日、大学改革に向けて外部の意見を聞く公開ヒアリングを広島大霞キャンパスで開いた。松井一實広島市長や企業の幹部5人が出席し、それぞれ意見を述べた。この中で松井市長は「国際競争を勝ち抜ける骨太な人材の輩出を」と注文したほか、広島大本部跡地に同大が構想をする「知的人材育成センター」設置への支援を約束。被爆建物である旧理学部1号館の保存活用の具体策を考えるとした(中国、7.13)

■ 東広島市は、広島大近くの歩道に自転車専用通行帯を復活させ、実証実験を始めることにした。スムーズな通行が確認できれば他の地域にも広げる。実施時期は検討中という。東広島署などの協力を得て交通指導し、決まりが守られているか検証するほか、大学や学生にアンケートも行う予定(中国、7.13)

■ 東広島市で医師不足のため重症患者を診る2次救急に空白日が生じている問題で、東広島地区医師会などは12日、広島大で医師派遣の調整をしている「ひろしま地域医療協議会」に医師派遣を要請した。同協議会会長を務める平川勝洋広島大副学長は「希望日や診療科など具体的要望を出していただき、それを基に協議したいと」と答えた(中国、7.13)

■ 【Research 調べる】ハイブリッド車や電気自動車の普及に伴い、部品の電子化が求められる中、県内の自動車部品業界は生き残りをかけ、大学や行政と一体となって次世代技術の開発を急いでいる。広島大霞キャンパスの「ひろしま医工連携・先進医療イノベーション拠点」では、居眠り防止につながる音響機器や省電力の空調システムなどを研究中である。2020年にはマツダの仕入れる電動車両部品は2180億円に膨らむと予想され、そのうちの半分を地元で取り込む事を目標にしている(朝日、7.13)

■ 広島大の上真一教授が13日、政府の海洋立国推進功労者表彰を受賞した。漁業や発電所に被害をもたらすクラゲの大量発生の原因や、エチゼンクラゲが日本海へ運ばれるルートを調査することで来襲時期や規模を予測し、漁業などへの被害の回避、軽減を可能にしたことが評価された(中国、7.14)

■ 広島県では大人向けの有料自習室の開設が相次いでいる。東広島市でも6月、広島大の学生が日本政策金融公庫広島支店の創業支援を受けて「西条駅前自習室es」を開いた。学生や西条駅を使う通勤客の利用を見込んでいる(中国、7.14)

■ 音楽家の坂本龍一氏を迎えるコンサート「MIHARA 音楽の学校」で広島大出身の松浦修氏が広島交響楽団のタクトを執る。様々な時代の音楽を幅広く取り上げるプログラムで、松浦氏は「オケと息遣いをいかに合わせられるか。最大限のパフォーマンスで自分なりの音楽を伝えられたら」と抱負を語る。(中国、7.14)

■ 本年度から中学1年、2年の保健体育でダンスが必修になった。約6割の中学が「現代的なリズムのダンス」を選択しているが、指導に不安を抱える教員も少なくない。広島市教委は本年度に2回研修を行う。広島大付属東雲中で非常勤講師として現代的なリズムのダンスの指導を行っている同大大学院生の高田康史さんも8月に3回程度、広島大付属東雲中学校で独自にワークシップを企画している。広島大大学院の松尾千秋教授は技術の習得だけでなく、文化として根付かせる指導法の構築が必要であると話す(中国、7.16)

■ 【対談】近年、子どもの視力低下が増加している。広島大学大学院医歯薬保健学研究院特任助教の横山知子氏が子どもの眼の健康と視力矯正について語った(中国、7.16)

■ 広島大付属高1年の石井紀彦さんが7月15日に行われた第25回全国高校将棋竜王戦の県予選大会で優勝した。石井さんは8月21日、22日に福岡市で開かれる全国大会に出場する(読売、7.16)

■ クラゲの生態について研究している上真一教授が政府の「第5回海洋立国推進功労者表彰」を受賞した。漁業や発電所に被害をもたらすクラゲの大量発生のメカニズムの解明が評価された(毎日、7.18)

■ 日本海での漁業などに大きな被害を及ぼすエチゼンクラゲが、3年ぶりに大量発生する恐れがあることが、広島大大学院生物圏科学研究科の上真一教授の調査でわかった。上教授らはエチゼンクラゲが中国沿岸部から日本海を通るルートの100平方メートルあたりの個体数を調査している。今年は被害がほとんどなかった昨年同期に比べ約9倍となっており、漁業関係者に早めの対策を呼びかけている(中国、7.18)

■ 最新の放射線治療に関する国際シンポジウムと研究会が19日~21日に行われる。両方で世話人を務める広島大大学院の永田靖教授は「最先端の情報を共有し、県内の治療に役立てたい」と話す(中国、7.18)

■ ボスニア・ヘルツェゴビナで平和のシンボルとして桜の植樹に取り組む東京の市民団体イピル・イピルの会の写真展が17日、広島市の中国新聞ビルで始まった。サラエボやなどでの活動を紹介する写真のほかに宮城県気仙沼市などで始めた植樹の様子も紹介する。この日同ビルでは広島大大学院国際協力研究科の馬場卓也教授の講演会も行われた(中国、7.18)

■ 広島大と広島国際大の学生による初めての「市大学合同写真展」が17日から東広島市西条町御園宇で始まった。写真部と写真同好会計18人の作品が出展されている。広島大写真部部長の今井悠さんは「若い感性を楽しんでもらえればうれしい」と話した(中国、7.18)

■ 環境保全団体「みやじま未来ミーティング」は8月2日、3日に海辺の生き物について学ぶ1泊2日の自然観察会を、廿日市市宮島町の包ケ浦自然公園で開く。2日には磯や干潟の生き物を観察する。3日は広島大海岸工学研究室の学生が講師役になり科学実験を行う(中国、7.18)

■ 【ベトナム枯葉剤 半世紀】竹原市忠海町沖に浮かぶ大久野島には、戦時中、旧日本軍の毒ガス製造工場があった。健康被害の医学的な実態解明と検診は52年に広島大の教授たちによって始められ、今も続いている(中国、7.18)

■ 福島大は18日、東京電力福島第一原発事故による放射性物質の自然への影響を調べる「環境放射能研究所」設置に向けて、広島大、長崎大も参加して委員9人で構成する準備委員会をつくると発表した。広島大からは、広島大原爆放射線医科学研究所所長の神谷研二教授が参加する(中国、7.19)

■ 【ベトナム枯れ葉剤 半世紀③】ベトナムでは現在も枯れ葉剤による住民への健康被害の調査が続いているが公的救済のための健康調査が全土に及ばず、医療体制が手薄な地域も多いなどの問題を抱えている。竹原市の大久野島にあった旧日本軍の毒ガス工場で働いていた人たちの健康被害の調査や患者の検診、国による救済体制の構築に携わってきた河野修興・広島大大学院教授は、毒ガス被害の時の救済体制構築の経験が参考になるのではないかと考えている(中国、7.20)

■ 広島港の賑わい創出に若者の意見を反映させようと、「学生によるみなと活用ワークショップ」が広島港一帯で行われ、広島大などの学生約60人が参加した。学生らは班ごとに港界隈を視察し、提言をまとめた(産経、7.20)

■ 【広島の発言2012】現在広島大大学院に在籍しながら、原爆資料館の学芸員として働いている土肥幸美さんが原爆資料館での勤務を目指すことになったきっかけや平和を語り継ぐ意義について語る(毎日、7.21)

■ 【第22回肝臓週間】広島大学病院消化器・代謝内科教授の茶山一彰氏が、肝臓病について正しい知識を持つこと、特に肝臓病の原因となる肝炎ウイルスの検査をしたことがない人には検査を受ける事を勧めている(朝日、7.21)

■ 長谷晃氏(はせ・あきら=広島大名誉教授)13日、老衰のため死去。89歳(毎日、読売、中国、7.21)

■ 広島大大学院の田中秀樹教授が実行委員会代表を務める国際協同組合年ひろしま実行委員会が「国際協同組合年ひろしま大会」を広島市で開いた。約500人が参加し、食料やエネルギーなどの持続可能な社会をつくるための構想について意見が交わされた。経済評論家の内橋克人氏の講演のほか、「協同と地域のコミュニティの再生」をテーマに、協同組合のメンバーによる研究内容の報告が行われた(中国、7.22)

■ 今年の春から広島大の学長室特任教授に就任した前国立天文台長の観山正見氏が仏教の世界観との類似など、自らの宇宙観について語った(中国、7.23)

■ 【まな☆VIVA】スイスのCERN(欧州合同原子核研究所)の国際チームが4日、「素粒子の一つであるヒッグス粒子と思われる粒を見つけた」と発表した。ヒッグス粒子とはどの様な粒子なのか広島大大学院先端物質科学研究科の高橋徹准教授が解説する(中国、7.23)

■ 広島大東広島キャンパスで28日、サイエンスカフェ「計算するアメーバの不思議」を開く。小林亮理学研究科教授が、イグノーベル賞に輝く「粘菌」が複雑な迷路を解くことについて解説を行う(日刊工業、7.24)

■ 広島市で29日、「おもしろワクワク化学の世界」が行われる。カシワの葉を使って光合成の仕組みを学ぶほか、野菜に含まれるビタミン量を調べるなど、身近なものを使った化学実験で子どもの化学への興味を広げる。講師には広島大大学院の教授や学生が務める(中国、7.24)

■ 【異端礼賛①】広島大大学院の町田宗鳳教授は、日本を変革させていくためには、国民が自分を表現し、異端になる事を恐れずに行動する人間が必要であると述べている(中国、7.24)

■ 広島大水産実験所で研究に取り組む同大大学院1年の中野光さんが、施設の活動に興味を持ってもらおうと、ゆるキャラ「広水竹衛門」を考案した。実験所のブログで紹介している(中国、7.25)

■ 13日付けで広島国税局長に着任した山崎晃義局長は24日、着任会見を開き、納税者サービス向上や徴収強化に取り組む姿勢を強調した。山崎氏は2005年~2007年にかけて広島大で金融・証券分野の教授を務めた(朝日、7.25)

■ 【異端礼賛②】広島大大学院の町田宗鳳教授が、出家後の禅寺での生活、寺を離れてアメリカの大学で学んだことなど、自らの生き方を振り返っている(中国、7.25)

■ 広島大などの研究グループは、原爆症の認定に使われる被曝線量の計算式「DS02」について、原爆投下後に降ったとされる「黒い雨」などの内部被曝の影響が考慮されていないとして、アメリカで開催される国際学会で見直しを提唱する。広島に降った「黒い雨」の影響を研究する広島大の星正治名誉教授らが、「DS02」再検討に向けた共同研究への参加を呼びかける。今後は計算式の開発に携わった日米共同研究機関・放射線影響研究所にも再検討を申し入れる(読売、7.25)

■ 広島大大学院医歯薬保健学研究院の今泉和則教授と斎藤敦助教らのグループは、脳神経の修復や栄養の供給を担うアストロサイト細胞内にあるオアシスというタンパク質が、脳神経を修復する細胞をつくるのに不可欠な物質であことを突き止めた。脳梗塞などから脳神経を守る薬の開発に役立つ成果で、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版で25日発表する(中国、7.25)

■ 広島市は25日、松田治・広島大名誉教授を委員長とする太田川再生フォローアップ委員会を市役所で開いた。市の地域ブランドで近年、漁獲量が大きく減少している太田川シジミの成育調査の内容が報告された(中国、7.26)

■ 【異端礼賛③】広島大大学院の町田宗鳳教授が、世界各地で様々な宗教に触れる中で培った自らの宗教観について語る(中国、7.26)

■ 新聞の活用した授業の普及を目指す広島県NIE推進協議会(会長・小原友行広島大大学院教授)は、2011年の実践指定校の報告書を発行した。報告書には指定校として活動した県内28校の活動成果が掲載されている(中国、7.26)

■ 【異端礼賛④】広島大大学院の町田宗鳳教授が、日本の仏教史を通して日本の異端を育む土壌について語る(中国、7.27)

■ 広島大が10月に開設する大学院博士課程の「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」の入学者が27日、8人に決まった。放射線災害医療、放射能環境保全、放射能社会復興の3つのコースがあり、来年4月以降に福島に1週間程度滞在して放射線の測定なども行う。浅原学長は定例会見で「放射線災害からの復興には多様な人材が必要になる。受講生には包括的に理解して能力を発揮することを期待したい」と話した(中国、7.28)

■ 広島大放射光科学研究センターなどの研究チームが、金属酸化物内の電子同士の反発する動き「電子相関」の強さの可視化に成功した。成果は近く米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズに掲載される。研究チームの広島大放射光科学研究センター岩澤英明助教は「金属酸化物の電子相関の働きを制御できれば、省電力で発熱を抑えたコンピューターやメモリーの開発につながる可能性がある」と話している(中国、7.28、日刊工業、7.30)

■ 広島大宇宙科学センターの植村誠准教授が、若手研究者に贈られる宇宙科学の国際賞、ゼルドビッチメダルを受賞し、27日に広島大で会見を行った。植村准教授は大学院生時代にインターネットを用いて世界中の観測者から宇宙の爆発現象の情報を得る手法を導入し、その情報を活用して様々な天体の爆発のメカニズムを解明した事が評価された(中国、7.28)

■ 原爆投下から67年になる今年の8月6日に、広島のテレビ各局は報道特集や特別番組などで、最初の被爆地からのメッセージを発信する。テレビ新広島の「爆心地で生き延びて・・・~高線量被爆者追跡40年~」では、被爆と白血病の因果関係をデータで示す研究に力を注いだ広島大の鎌田七男名誉教授の40年をたどる(中国、7.28)

■ 【異端礼賛⑤】広島大大学院の町田宗鳳教授が、日本仏教史の大きな転換を成し遂げた親鸞、法然という二人の「異端」を通して、時代を切り開くために必要となるものを語る(中国、7.28)

■ 広島県被団協の被爆二世部会は29日、本年度の定期総会を開いた。昨年実施した被曝二世へのアンケート結果をまとめ、広島大の鎌田七男名誉教授に分析を依頼する。県と市には、被爆二世への健康診断の拡充を申し入れる事を確認した(中国、7.30)

■ 広島大とマツダ財団は、広島市内の自然観察ポイントをまとめた教員向けの観察の手引書を作成し、市内と周辺の小学校に無料で配布している。「科学わくわくプロジェクト」として、連携して2年前から準備してきた。プロジェクトリーダーの一人、広島大大学院教育学研究科の林武広教授は「理解に興味を持つ子を増やしてほしい」と話している(中国、7.30)

■ 【まな☆VIVA】広島大大学院自然システム教育学講座の林武広教授が、気圧の差が天気に影響を与えるメカニズムについて解説する(中国、7.30)

■ 政府は29日、将来のエネルギー・環境政策について国民に聞く意見聴取会を広島市で開いた。政府が提示した2030年時点の原発比率3案(0、15、20~25パーセント)について12人が意見を述べ半数の6人が0パーセントを支持した。経済の落ち込みへの危惧から原発維持を主張する意見もあった。広島大の安藤忠男名誉教授は「事故を二度と起こさないため、原発をゼロにすべきだ」と0パーセントを支持(中国、7.30)

■ 【私の師】広島大付属小・中・高出身でテレビ朝日アナウンサーの大下容子さんが、広島大付属小学校の頃の恩師から学んだことについて語る(中国、7.30)

■ 原爆投下から67年になるのを前に、読売新聞社は広島大平和科学研究センターと共同で、被爆体験の証言者「語り部」の意識調査を行った。その結果、半数以上が高齢による体力や記憶力の衰えなどを感じ、4分の3が今後の体験継承に不安を抱いていることがわかった(読売、7.30)

■ 【原爆語り部・意識調査】読売新聞社と広島大平和科学研究センターが被爆体験の「語り部」に行ったアンケート調査の結果を受け、広島大平和科学研究センターの川野徳幸准教授は、社会全体で体験をどの様に継承していくか考えることが必要であると述べている(読売、7.30)

■ 【つむぐ平和 2012夏】読売新聞社と広島大平和科学研究センターが行った被曝語り部調査では、被爆地でない地域で証言を行うのに苦労している被爆者もいた。栃木県在住の高橋久子さんが被爆した後、抱え続けてきた苦悩と語り部を始めたきっかけについて話す(読売、7.30)

■ 第57回全国高校軟式野球選手権県予選大会Aゾーン、Bゾーンそれぞれの決勝戦が29日、呉二河球場で行われた。Bゾーン決勝で広島大付が崇徳に6-3で勝ち、Aゾーン決勝で勝利した広島商とともに西中国大会に出場する(毎日、朝日、中国、7.30)

■ 児童虐待の予防をテーマにした市民公開講座が29日、広島市で行われ約150人が参加した。講座では比治山大短期大学部の七木田方美准教授と広島大大学院の長尾正崇教授の講演が行われた(中国、7.30)

■ 【異端礼賛⑥】広島大大学院の町田宗鳳教授が、織田信長や坂本竜馬といった歴史上の人物を例に、今の時代を切り開くには高い精神的エネルギーを持った異端と、一般市民が本音で生きることが必要であると述べている(中国、7.31)

■ 広島大東千田キャンパスで、8月19日に子ども向け科学教室「サイエンスレクチャー広島」が開かれる。調味料や飲み物、薬品だけでできる化学実験を行う(中国、7.31)


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