平成30年5月

■12日、府中市教育委員会は鵜飼町で歴史フォーラムを開催する。広島大の三浦正幸教授(日本建築学)が講師を務め、近世の神社建築の魅力について話す(中国、5.1)

■中国地方で手術支援ロボット「ダビンチ」を使った手術が5,000件を超えた。「ダビンチ」を使った手術を執刀した広島大病院泌尿器科の松原昭郎教授は、従来は見えなかった場所もはっきりと見え、思い描いた通りに切ったり縫ったりでき手術の概念が変わったと話した(中国、5.2)

■C型肝炎ウイルス(HCV)の治療薬であるインターフェロンは副作用のために治療を受けられない人がいたが、抗ウイルス薬が登場し体力のない高齢者も治療を受けられるようになった。広島大の田中純子教授(疫学・疾病制御学)は、治癒率90%を超える新薬のインパクトは大きいと話した(中国セレクト、5.2)

■春の運動会シーズンを前に大阪経済大の西山豊教授が全国で事故が多発する組体操に対して注意喚起を促した。「移動ピラミッド」という種目では2016年6月、広島大附属三原中で事故が起き、同中では17年に移動ピラミッドを中止している(中国、5.3)

■<卓球>【一般】男子C級(2)橋本(広島大)(中国、5.3)

■2日、呉市はJR呉駅周辺の開発に向けた有識者懇談会の初会合を市役所で開いた。広島大大学院の塚井誠人准教授らメンバーは年度内をめどに呉駅一帯の総合的な開発へ向けた一定の意見を集約する(中国、朝日、5.3)

■東北大や広島大などの研究チームは、地球に届いた月の隕石に水がなければ生成しない鉱物「モガナイト」が含まれていることを初めて突き止めた(中国、5.3)

■2日、広島県医師会の選挙管理委員会は任期満了に伴う会長選で、2012年から現職の平松恵一氏(広島大卒)の届け出を受理した。他に立候補はなく、4選が決まる見通し(中国、5.3)

■2日、憲法週間に合わせて、三原市で憲法について考える「市民の集い」が開催された。広島大大学院の新井誠教授(憲法学)が、地域の視点から憲法の問題について話した(中国、5.4)

■広島大病院の横田教授が整形外科について、整形外科は傷跡を診る専門家だと知ってほしいと話した(中国、5.5)

■<レガッタ>第71回朝日レガッタ◆予選通過クルー【一般男子ダブルスカル】広島大A、広島大B、広島大C(朝日、5.5)

■<レガッタ>第71回朝日レガッタ◆決勝進出クルー【一般男子シングルスカル】野口(広島大)(朝日、5.6)

■【大学野球】広島六大学春季リーグ(5日)、近代工2−0広島大(中国、5.6)

■【2枚目の名刺】プロバスケットボールの広島ドラゴンフライズの選手である岡崎修司さん(広島大薬学部卒)は、選手として全国を転戦しながら試合や練習がない日は広島市内の調剤薬局で薬剤師として働いている(中国、5.6)

■広島大と県は今年度から医師や技術者のチームが医療現場に入って課題を見つけ、医療機器開発につなげる「バイオデザイン」の講座を開講した。同講座の木阪智彦准教授は、多くの患者に使ってもらえるような低コストで医療機器を開発する仕組みを広島で広め、社会に貢献したいと話した(中国、5.8)

■7日、警察と暴力団の対決を描いた映画「孤狼の血」の試写会が広島大の学生を対象に東広島市の映画館「T・ジョイ」で開かれた。松坂桃李さん演じる若手刑事の日岡秀一が広島大を卒業した設定にちなみ、広大生を対象に企画され、約80人が鑑賞した(中国、読売、5.8)

■昨年6月から、因島医師会病院のリハビリテーション科において、広島大学大学院の弓削類教授(リハビリテーション学科)らが開発した小型軽量の歩行補助装置「RE-Gait(リゲイト)」が活用されている。これまでに約30人が利用し、患者の歩行距離や速度に改善がみられた(中国、5.9)

■【大学野球】広島六大学春季リーグ(5日)、広島大4(2勝1敗)−2近大工学部(毎日、5.9)

■9日、安芸高田市甲田町の小原地域振興会は広島大と連携して、学校統合で3月末に廃校となった同町の小田小校舎などの跡地活用策の検討を始めた。2018年度内に具体的な方向性を打ち出す(中国、5.10)

■9日、東広島市の酒造会社などでつくる環境保護団体「山と水の環境機構」は、広島大の学生でつくる「東広島ひとむずび」などに山水賞を贈った。ひとむすびは、定期的に山里での野菜の植え付け体験会や川での自然観察会などの活動を行っている(中国、5.10)

■【スポーツライター】 広島六大学野球春季リーグは第5週を終え、首位の広島大と昨季優勝の近大工学部が対決の様相。広島大はエースの中田だけに頼らない複数の投手陣による分担制で勝ち点をあげている(毎日、5.10)

■18日、広島大とコベルコ建機が、東広島キャンパス内に共同研究所を設置し、開所式を行った。共同研究講座を設置し、同社から3人を専任教員として派遣し同大大学院工学研究科の教員2人とともに技術開発を進める共同研究を行う(プレスネット、5.10)

■東広島市が市内4大学の学生を対象に募集した「第1回大学生交通安全コンテスト」のテレビ部門優秀作品に、広島大映画製作こころが制作した「君はつぐなえるか」が選ばれた。作品は交通安全を呼びかけるCMとして地元ケーブルテレビで放送するほか、市の公式Youtubeチャンネルで公開される(プレスネット、5.10)

■12、13日、囲碁の第64期中国本因坊挑戦者決定大会が広島市で開かれる。鳥取県代表の秋藤伸一さん(広島大卒)と前回挑戦者の岩井真一さん(山口大卒)は大学生時代から好敵手だった(中国、5.11)

■【新役員】日本生命保険◆執行役員首都圏営業本部都心法人職域本部長兼首都圏営業副本部長兼審議役(法人営業推進部)、藤正紀洋氏、89年広島大経卒、同年入社(日刊工業、5.11)

■13日、発展途上国の女性の自立を支援する広島大の学生グループ「Mode for Smiles(モード・フォー・スマイルズ)」が、広島市でインド東部ミネパラ村の女性が刺繍したワンピースのファッションショーを開く(中国、5.12)

■13日、旧優生保護法に基づき障害者らが不妊治療を強制された問題について、シンポジウム「優生手術の『闇』を暴く」が開催される。シンポジウムでは、障害者問題に詳しい広島大大学院の横藤田誠教授などの講演が行われる(朝日、5.12)

■【月刊大学5月号】来春、大阪府立大と大阪市立大は運営法人の統合が決まった。統合による新大学は、現在世界大学ランキング801~1000位圏内の大阪府立大と601~800位圏内の大阪市立大の統合により、200位以内を目指す。広島大は、現在601~800位圏内に位置している(読売、5.12)

■【川島宏治のプラス1】広島大発ベンチャー企業のキャンパスメディコは、同大大学院の二川浩樹教授(口腔生物工学)が取得した特許技術を企業を使用することの許諾業務や虫歯予防に効果がある乳酸菌をつかったヨーグルトなどを販売している(中国セレクト、5.12)

■11日、放射線影響研究所が保存している被爆者の血液などを外部との研究に利用するため、被爆者たちから意見を聴く外部諮問委員会の初会合が広島大医学部で開催された。広島県被団協の平井直理事長ら7人が最新研究への活用の是非などを非公開で議論した(中国、読売、5.12、毎日、5.15)

■<陸上>◇中国四国学生対抗選手権大会=記録は1位【男子】▽1万メートル競歩、小武海泰(広島大)45分52秒74、【女子】▽棒高跳び、安藤はるな(広島大)3メートル60、▽七種競技、安田夏生(広島大)5258点(中四国学生新)、<バレーボール>◇中国大学リーグ【男子】1部、広島大3-0下関市立大、東亜大3-0広島大、【女子】1部、広島大3-0至誠館大、中国学園大3-0広島大(中国、5.13)

■13日、発展途上国の女性の自立支援を目指す広島大の学生グループ「Mode for Smiles」がインド東部ミネパラ村の女性による手縫い刺繍を生かしたワンピースを披露する「刺繍が主役のファッションショー」を開催した(中国、5.14)

■13日、旧優生保護法の下での強制不妊手術を考えるシンポジウムが広島市で開催された。広島大の横藤田誠教授(憲法)は、障害者の人権が限定して考えられ出産を望む普通の人間として扱われてこなかったと指摘し、国は迅速に謝罪、補償すべきだ話した(中国、5.14)

■13日、被爆とその影響を語り継ぐ広島市医師会の市民公開講演会が開催された。基調講演で、広島大名誉教授の鎌田七男さんが被爆による身体的、精神的影響について説明した。高校生らとの座談会も行われ、広島大付属高1年の生徒は、署名など自分のできる平和活動を続けたいと話した(中国、5.14)

■14日、今春入学者選抜をした全国の法科大学院の受験者数は前年度比2.6減で、過去最低を更新したことが文部科学省の推計で分かった。広島大は受験者数36人、入学者数11人のいずれも過去最低だった昨年と同じで、定員充足率は55%だった(中国、5.15、読売、5.18)

■広島大原爆放射線医科学研究所の田代聡教授のグループが、放射線被曝や抗がん剤治療でできたDNAの傷の修復には特定のたんぱく質「ARP8」が鍵を握っていることが分かった(中国、5.16)

■17日、広島大病院臨床管理棟で、広島大病院患者サロンが開催される。がん化学療法看護認定看護師が抗がん剤の副作用について話す(中国、5.16)

■24日、広島大病院がん医療相談室で、がんおくすり相談が開催される。薬剤師が薬の個別相談に応じる(中国、5.16)

■25日、県内10大学・短大の学生によるコンサートが広島市で開催される。広島大からは吹奏楽団が出演する(中国、5.17)

■16日、広島大は今春新設した情報科学部、総合科学部国際共創学科の設置記念式典を開催し、約200人が参加した。2016年にノーベル生理学賞を受賞した東工大の大隅良典教授が記念講演を行った(中国、読売、5.17)

■【科学の森】国立大は年々運営費交付金が削られ厳しい財政状況が続き、最近、研究室や実験室の利用者に課金するスペースチャージ制度を導入している大学が多い。広島大の丸山文裕特任教授(高等教育財政)は、少しでも大学の自己収入を増やすためにやむを得ないかもしれないが、研究させながらお金を取るのは本質から外れていると指摘した(毎日、5.17)

■毎日新聞は、政府が高等教育無償化の要件として外部から理事などを登用するよう大学に求めていることについて国立大にアンケートを行った。広島大など7割の大学が反対していることが分かった(毎日、5.17)

■芥川賞作家の小山田浩子さん(広島大文学部卒)が、この春出版した初の短編集「庭」への思いや、日常の創作活動について話した(中国Cue、5.18)

■【病院の実力】2017年度の主な医療機関の関節リウマチの治療実績が公表された。広島大病院は新規・再診患者350人、生物学的製剤など使用が90人、間接手術が20件、専門医は5人だった(読売、5.20)

■19日、広島大総合博物館は広島城や松江城の遺跡の発掘調査を紹介するシンポジウムを広島市で開催した。同館の石丸恵利子研究員は各城から出土した魚介類や動物の骨を解説し、骨の成分分析から近海産と裏づけられることを紹介した(中国、5.21)

■19日、広島大学東広島キャンパスにおいてゲーム形式で自然を体験する「ネイチャーゲーム」のイベントが行われた。親子連れ約50人が参加した(中国、5.21)

■20日、将棋の第54回全国高校選手権県予選が行われ、3人制の団体戦男子で広島大附属福山高が優勝した(中国、5.21)

■21日、4月に名称を変更した広島大平和センターの看板除幕式が東千田キャンパスで行われ、越智光夫学長が川野徳幸センター長ら関係者約30人が出席した(中国、読売、産経、5.22)

■21日、広島大国際室の嘉陽礼文研究員がイギリスのケンブリッジ大学とレディング大学、アイスランドのレイキャビク市を3月19〜29日に訪問し、それぞれに旧県産業奨励館(原爆ドーム)の被爆レンガを寄贈したと発表した(産経、5.22)

■21日、野球の広島六大学春季リーグ第7週が行われ、広島大が広経大で2-1で破り17季ぶりの優勝を決めた。同大は6月11日に開幕する全日本大学選手権に35年ぶりに出場する(中国、朝日、読売、毎日、5.22)

■広島大自動車部の創部60周年を記念した総会が広島市で行われた。卒業生と現役部員たち約60人が愛車と共に歩んだ歴史を振り返った(中国、5.22)

■22日、広島大は大学入試センター試験に代わり2020年に始まる共通テストの英語で、民間検定試験の活用方針を明らかにした。一般選抜の全受験生に課し、スコアが基準を超えていれば、共通テストのマークシート式試験の得点を満点とみなす(中国、5.23)

■広島大は、警察が取り扱う遺体の死因究明の精度を上げるため、広島市南区の霞キャンパス内で「死因究明教育研究センター」を稼働させる。また、県内に1人しかいない司法解剖医の後進も育てる(中国、5.23)

■28日、広島大病院臨床管理棟において、広島大病院肝臓病教室が開催される。消化器・代謝内科の河岡友和医師が、肝疾患と内科治療の最新情報や生活上の注意点について話す(中国、5.23)

■広島大の弓削類教授(リハビリテーション科学)らが宇宙に長期滞在した宇宙飛行士の筋力が低下する仕組みを解明した。無重力環境での筋力低下は、寝たきりの高齢者の身体機能低下と病状と近いため、今後治療法の開発や創薬が期待される(中国、5.24)

■23日、広島地裁福山支部において、2016年6月に広島大附属三原中の男子生徒が運動会の組体操に参加した2日後に脳出血で死亡した組体操死亡訴訟の口頭弁論があった(中国、5.24)

■中国出身で広島大非常勤講師の宇山路詠さんは映像作家で夫の博さんと、中国語圏からのインバウンド(訪日外国人客)向けに広島の魅力を伝える動画を制作している(中国、5.25)

■25日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が主催するセミナーにおいて、企業を目指す広島大の学生たち32人で構成される「ファーストペンギンクラブ」がこれまでの取り組みを紹介した(中国、5.26)

■25日、北方四島ビザなし交流事業のロシア人島民による青少年訪問団は、平和記念資料館など見学後、広島大附属中学に立ち寄り、書道部の学生らと折鶴をつくり交流した(朝日、5.26)

■25日、広島大と広島経済同友会は、研究者や経営者らを集めた交流イベントを開催した。広島大発ベンチャー企業4社と企業を目指す同大の研究事例を紹介し、ビジネスマッチングや支援について話しあわれた(中国、日経、5.26)

■26日、広島県NIE学習会が行われ、教員や教員を目指す大学生ら約60人が参加し、平和教育に新聞を取り入れる方法を考えた。県NIE推進協議会会長で広島大の朝倉淳客員教授は、新聞は思考力や判断力を身に着けるのに役立つと話した(中国、朝日、5.27)

■広島大教育学部の学生グループがLINEを使い、中学生からの勉強の質問に無料で答える活動に取り組んでいる。昨年秋、同グループ代表の平原由羽さんの経済的に塾に通えない子どもたちの力になりたいという思いをきっかけに活動が始まった(中国、5.28)

■<剣道>◇第65回中四国学生剣道選手権大会【男子】(3)惣木堅太さん(広島大)(毎日、5.28)

■27日、広島六大学野球春季リーグ全日程が終了し、最終順位が決まった。優勝は広島大(17季ぶり12回目)、最優秀選手賞と最優秀防御率賞に同大4年の中田朋輝投手が選ばれた(毎日、5.28)

■6月2、3日、学校で起きた事故や事件の遺族たちが活動する「全国学校事故・事件を語る会」は神戸市で交流会とシンポジウムを開催する。広島県からは、広島大附属三原中の組み体操死亡訴訟の原告である父親が事故の経緯や思いを話す(中国、5.29)

■29日、広島大大学院理学研究科の菊地裕教授(生物細胞学)のグループは生物が傷ついた体の組織を再生させるメカニズムの一部を、小型熱帯魚のゼブラフィッシュを使って特定のアミノ酸がの働きが関係していることを解明したと発表した(中国、5.30)

■来年4月に開校する中高一貫校「県立広島叡智学園」は、校内の食堂でイスラム教徒の戒律に対応したハラルフードを提供する方針を決めた。広島大ではすでに東広島キャンパスにある10カ所の食堂のうち2カ所で対応している(中国、5.31)

■30日、県と広島市は6月の土砂災害防止月間を前に「土砂災害防止県民の集い」を開催した。広島大の海堀正博教授は広島土砂災害と九州豪雨の教訓をテーマに講演し、過去の災害から前兆現象を学ぶなどして被害を減らしてほしいと話した(読売、5.31)

■【広島大学の若手研究者に聞く】半導体結晶の可能性について研究する広島大大学院先端物質科学研究科の富永依里子助教が、結晶成長など半導体分野の世界的な研究者が集い、新しいものを生み出す世界規模の拠点が広島大にできたら最高だと話した(プレスネット、5.31)


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