広島大学 オープンイノベーション本部 産学連携部 スタートアップ推進部門
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「東広島市・学生発スタートアップチャレンジ2023」では、広島大学・近畿大学工学部・広島国際大学の学生による、自由で創造的なアイディアや起業してみたいという意識の具体化に向けた活動を支援しています。
このたび、12月17日(日)に開催する成果発表会(Demo Day)に向けて、本事業に採択されている10チームのインタビュー記事を掲載いたします。
第1回は、「Nihongo LingoLink:日本に在住外国人留学生や外国人労働者のための通訳サービス検索アプリ」のテーマで活動しているREZA ABDULLAHさんのチームです。
(記載の情報は掲載時点のものです。)
スタートアップチャレンジで事業化を目指すテーマについて教えてください!
当社がスタートアップチャレンジで事業化を目指すテーマは、外国人技能実習生の対応を行っている管理団体(協同組合)と通訳者とをマッチングするオンラインメディアです。


このテーマはどのようにして思いつきましたか。
弊社のチームメンバーが、実際に通訳の仕事を経験する中で、このアイディアが浮かびました。
通訳の依頼が増える中で、対応できない時に代役を見つけるのが難しいことがよくあります。一方で、広島大学の学生たちには通訳のスキルを持っている人がたくさんいると予想されます。また、チームメンバーの中には日本語がほとんど話せず、医師とのコミュニケーションなどの緊急の場面で苦労した経験を持つ者もおり、通訳者の役割の重要性を痛感していました。
そこで、これらの問題を解決するために、通訳者と利用者をマッチングするオンラインメディアを立ち上げることを考えました。
今回、「外国人技能実習生の対応を行っている管理団体」をメインターゲットに選んだのはなぜですか。
最初は、留学生と技能実習生という2つのターゲットを設定していました。しかし、今の段階は、まず一つのターゲットに絞って検証を進めた方がいいと考え、技能実習生に絞って検討することにしました。それは、現在、実際に技能実習生のための通訳者を務めることが多く、ニーズを感じているからです。
チームメンバーにはどんな方がいますか。
弊社のチームメンバーは、皆広島大学の大学院生です。ラディアン・プトラ・プラダナ・ス(CMO)、ヌール・ライリ・マルファ(CFO)、レギ・ウィジャヤ・サスウィタ(創業者兼CXO)、レザ・アブドゥラ(CEO)で構成されています。私たちは日本での日常生活やビジネスの機会、イノベーションについて頻繁に会って議論している友人です。

スタートアップチャレンジ2023のことは、どのようにして知りましたか?
「スタートアップチャレンジ2023」については、伊藤孝夫教授が講じる「技術移転論」の授業で知りました。また広島大学のもみじ(MOMIJI)からも情報を受け取りました。
応募してみようと思ったきっかけを教えてください。
このプログラムに応募した理由は、これが私たちの自己成長の機会やスタートアップを立ち上げるための指導を得る機会であると感じたからです。そして、競争の激しい市場で当社のスタートアップを企業化するのに役立つメディアにアクセスする支援も得られそうだと思ったので、応募することにしました。
スタートアップチャレンジの支援期間中はどのような活動をしていますか。
開発するメディアについて議論したり、アンケートを作成したり、デモのアプリをコーディングしたり、プレゼンテーション資料の準備をしたりしています。
外国人技能実習生の対応を行っている管理団体(協同組合)へのヒアリングも行いました。

授業や研究室など忙しいと思いますが、いつ活動していますか。
成功するためには、普段の研究生活以外に、他の活動のために時間を割くことで成長に繋がると思います。授業や研究の活動が忙しくても、集中的な議論のための共通の時間を見つけようと努力しています。引き続き、資金等の支援を得ることができたら、より集中して、ミーティングに取り組もうと思っています。
ベンチャーキャピタルのメンタリングを受けながらプロジェクトを進められていますが、どんな学びがありましたか。
メンターのアドバイスにより、仮説の証明がスタートアップの適切な市場を見つける鍵であることを学びました。
プロジェクトを進める中で、難しいと感じる部分はありますか。
難しい部分は、メンターや事務局の方とのやりとりにおいて、チームのメンバー全員が日本語を話せるわけではないため、通訳者が必要になることです。
最後にDemo Dayを見に来る方々に向けて、一言お願いします!
私たちは社会に有益なソリューションを提供し、テクノロジーを活用して通訳サービスを必要とする方々と通訳者を繋げて、そして、多言語能力を持つ人々に仕事の機会を提供することを目指しています。合わせて、多言語を習得したい人々の学習意欲を高めることにも繋がればと願っています。
皆さんからのサポートとフィードバックは、弊社のスタートアップの成長にとって非常に重要です。どうか最終プレゼンテーションをご覧いただき、私たちを応援してください。市場は、私たちが開発しているプロダクトの最終形態を待っているでしょう。
ご支援、誠にありがとうございます。