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本学がWHO協力センターに指定されました

広島大学は、2026年6月23日付で世界保健機関(WHO)から「緊急医療チームの情報管理に関するWHO協力センター(WHO Collaborating Centre for Emergency Medical Teams Information Management)」に指定されました。

WHO協力センターは、WHOが世界各国の大学や研究機関の中から、特定分野における高い専門性と優れた実績を評価して指定する国際的な研究協力拠点です。広島大学がWHO協力センターに指定されるのは初めてです。

今回の指定は、大学院医系科学研究科公衆衛生学研究室の久保 達彦 教授を中心として取り組んできた、災害医療及び健康危機管理分野における研究・実践活動が国際的に高く評価されたものです。

久保 達彦 教授(写真提供:国際協力機構)

特に、公衆衛生学分野では、災害時の医療情報を迅速かつ標準化して収集・共有する仕組みづくりを国内外で推進してきました。フィリピンで運用されていた災害医療情報システム「SPEED」を基に、日本版として開発された「J-SPEED」は、2020年の熊本豪雨や2024年の能登半島地震をはじめとする自然災害対応で活用されています。また、広島県では新型コロナウイルス感染症への対応にも導入され、患者情報や支援ニーズの迅速な把握に貢献しました。

さらに、J-SPEEDの考え方と運用手法はWHOの国際標準として採用され、ウクライナやガザ地区などの人道危機の現場でも活用されています。これにより、被災者や避難者の支援ニーズを迅速に把握し、効果的な医療支援につなげることが可能となっています。

久保教授は、国内災害ではDMAT(災害派遣医療チーム)、海外では国際緊急援助隊の一員として現場活動にも携わり、研究成果を実践へと結び付けてきました。こうした功績が評価され、2023年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しています。

本指定により、本学は大規模災害や人道危機におけるWHOの国際保健活動及び緊急医療チーム(EMT)の活動を、情報管理の面から支援する国際的な学術拠点としての役割を担います。

今後は、WHOや国内外の関係機関との連携をさらに強化し、緊急医療チームの情報管理に関する研究の推進、専門人材の育成、日本発の防災ICTシステムの国際展開などを通じて、災害医療分野の発展と被災者支援に貢献していきます。

指定概要

センター名称:WHO Collaborating Centre for Emergency Medical Teams Information Management
指定機関:広島大学(センター長:大学院医系科学研究科 公衆衛生学研究室 久保 達彦 教授)
指定期間:2026年6月23日~2030年6月22日
協力分野:緊急医療チームの情報管理

久保教授のこれまでの活動の様子
(写真提供:国際協力機構)

久保教授のこれまでの活動の様子
(写真提供:国際協力機構)

【お問い合わせ先】

広島大学霞地区運営支援部総務グループ(広報・情報担当)
電話 082-257-5013
E-mail kasumi-soumu(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は半角@に置き換えてください。


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