工学研究科 論文等に係る評価基準

修士論文

【満たすべき水準】
 広島大学大学院工学研究科では,次の判定基準に基づいて修士の学位審査を行い,適当と認められる者に対して,修士(工学)又は修士(学術)の学位を授与する。
 1. 修士の学位を受ける者は,学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき,当該専門分野における研究能力及び高度な専門的能力を身につけていること,さらに幅広い教養と総合的な判断力を有していること。
 2. 修士論文は次に定める「学位論文の評価基準」に基づき評価されるとともに,当該専門分野の発表会・審査委員会で学術研究に相応しい研究発表を行い,質疑に対し論理的かつ明解に応答すること。
(平成31年度学生便覧P63 広島大学大学院工学研究科 学位授与の判定基準及び学位論文の評価基準)

【審査委員の体制】
 1. 各専攻長は,2月1日(9月修了予定者にあっては,7月1日)までに論文審査委員予定者(指導教員及び論文に関係ある教員1名以上。ただし,論文に関係ある教員を1名にする場合には,原則として指導教員と同じ研究室は不可。)を研究科長(工学研究科学生支援室)に届け出る。
 2. 論文審査委員(主査は指導教員)は,研究科代議員会が決定する。
(平成31年度学生便覧P62 修士の論文審査・最終試験実施の手引き 1(3))

【審査の方法】
 1.論文審査
 (1) 論文題目提出
 修了予定の学生は,各専攻所定の期日までに,指導教員を経由して研究科長(専攻長)に届け出る。
 (2) 論文提出
 期 日  各専攻所定の期日(9月修了予定者も同様とする)
 部 数  1部
 提出先  研究科長(専攻長)
 (3) 論文審査
  論文審査委員は,審査した論文について合格,不合格を決定する。
 2.最終試験
 (1)各専攻は,論文合格者に対して最終試験を行い,合格,不合格を決定する。
 (2)最終試験は,2月末日(9月修了予定者にあっては,8月末日)までに終える。
 3.修了判定
 (1) 各専攻長は,論文及び最終試験の結果を記した審査報告書を2月末日(9月修了予定者にあっては,8月末日)までに,研究科長(工学研究科学生支援室)に提出する。
 (2) 研究科長は,審査報告書に基づいて研究科教授会に修了の判定を附議し,研究科教授会はこれを行う。
(平成31年度学生便覧P62 修士の論文審査・最終試験実施の手引き)

【審査項目】
 (1) 当該研究領域における修士としての十分な知識を修得し,問題を的確に把握し,解明する能力を身につけているか。
 (2) 研究テーマの設定が申請された学位に対して妥当なものであり,論文作成にあたっての問題意識が明確であるか。
 (3) 論文の記述(本文,図,表,引用など)が十分かつ適切であり,結論に至るまで首尾一貫した論理構成になっているか。
 (4) 設定したテーマの研究に際して,適切な研究方法,調査・実験方法,あるいは論証方法を採用し,それに則って具体的な分析・考察がなされているか。
 (5) 当該研究領域の理論的見地または実証的見地から見て,独自の価値を有するものとなっているか。
(平成31年度学生便覧P63 広島大学大学院工学研究科 学位授与の判定基準及び学位論文の評価基準)

博士論文

【満たすべき水準】
 広島大学大学院工学研究科では,次の判定基準に基づいて博士の学位審査を行い,適当と認められる者に対して,博士(工学)又は博士(学術)の学位を授与する。
 1. 博士の学位を受ける者は,学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき,国際的な視野に立った学際的な学識を備え,当該専門分野における研究を自立して実践できる能力及び高度な専門的能力を有していること。
 2. 博士論文は次に定める「学位論文の評価基準」に基づき評価されるとともに,当該専門分野の発表会・審査委員会で学術研究に相応しい研究発表を行い,質疑に対し論理的かつ明解に応答すること。
(平成31年度学生便覧P83 広島大学大学院工学研究科 学位授与の判定基準及び学位論文の評価基準)

【審査委員の体制】
(審査委員会)
 1 前条の規定により論文の受理を決定した場合は,研究科長は,当該論文を速やかに研究科教授会に付議するものとする。
 2 研究科教授会は,前項の付議に基づき,直ちに審査委員会を設けるものとする。
 3 審査委員会は,本研究科の教員のうちから選出された3名以上の審査委員をもって組織する。ただし,研究科教授会において必要と認めたときは,他の研究科の教員又は他の大学院若しくは研究所等の教員等を審査委員に加えることができる。
 4 審査委員会に主査を置き,本研究科の教員をもって充てる。
(平成31年度学生便覧P70 広島大学学位規則工学研究科内規 第5条)

【審査の方法】
 1. 審査委員会は,論文発表会を公開で開催するものとする。
(広島大学学位規則工学研究科内規 平成31年度学生便覧P70)
 2.審査委員会は,申請者の論文発表及び質疑応答に対して以下の点により審査を行う。
 (1)本研究科に関連する分野における高度な学識を保持していること。
 (2)本研究科に関連する分野の発展に寄与する研究能力を有していること。
(平成31年度学生便覧P82 「博士学位取得」について)
(試験及び試問の方法)
 試験は,博士の学位論文を中心として,これに関連ある科目について行うものとする。
 2 試問は,筆答試問及び口頭試問により,専攻分野に関し本学大学院において博士課程を修了した者と同等以上の学力を有することを確認するために行う。
 3 前項の試問については,外国語は2種類を課することを原則とする。ただし,教授会が特別な事由があると認めたときは,1種類のみとすることができる。
 4 本学大学院博士課程の教育課程を終えて退学した者から各研究科が定める年限内に学位論文を受理したときは,第2条第3項の規定にかかわらず,試問に代えて試験とする。
(審査委員会・試問委員会の報告)
 審査委員会は,学位論文の審査及び試験を終了したときは,直ちに論文の内容の要旨,論文審査の要旨及び試験の結果の要旨を,文書をもって教授会に報告しなければならない。
 2 試問委員会は,試問を終了したときは,直ちにその結果の要旨を,文書をもって教授会に報告しなければならない。
(教授会の審議決定)
 教授会は,前条の報告に基づいて審議の上,博士の学位を授与すべきかどうかを議決する。
 2 前項の議決をするには,教授会の構成員(海外出張中及び長期療養中の者を除く。)の3分の2以上の出席を必要とし,かつ,出席者の3分の2以上の賛成がなければならない。
 3 教授会において必要と認めたときは,当該研究科若しくは他の研究科の教員又は他の大学院若しくは研究所等の教員等を,この審議に出席させることができる。ただし,その出席者は,議決に加わることはできない。
(平成31年度学生便覧P66 広島大学学位規則 第6条,第8条,第9条)

【審査項目】
 (1) 当該研究領域における博士としての十分な知識を修得し,問題を的確に把握し,解明する能力を身につけているか。
 (2) 研究テーマの設定が申請された学位に対して妥当なものであり,論文作成にあたっての問題意識が明確であるか。
 (3) 論文の記述(本文,図,表,引用など)が十分かつ適切であり,結論に至るまで首尾一貫した論理構成になっており,論理的に明確な結論が導かれているか。
 (4) 設定したテーマの研究に際して,適切な研究方法,調査・実験方法,あるいは論証方法を採用し,それに則って具体的な分析・考察がなされているか。
 (5) 当該研究領域の理論的見地または実証的見地に加え,国際的な学術水準および学際的観点から見て,独自の価値を有するものとなっているか。
(平成31年度学生便覧P83 広島大学大学院工学研究科 学位授与の判定基準及び学位論文の評価基準)


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