統合生命科学研究科 論文等に係る評価基準

修士論文

【満たすべき水準】
 広島大学大学院統合生命科学研究科では,以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,修士論文もしくは所定の基準による研究成果の審査,及び最終試験または博士論文研究基礎力審査に合格した学生に,研究テーマ及び専門領域に応じて「修士(理学),修士(工学),修士(農学),修士(学術)」のいずれかの学位を授与する。
 1.修士の学位を受ける者は,学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき,生物学・生命科学に関連する研究領域における基礎から応用までの広い分野に対する理解と高い専門性を総合的に身に付け,幅広く深い教養を持って,他の研究分野とも柔軟に融合・連携しながら「持続可能な発展を導く科学」を創出する力を有していること,さらに国際性と社会実装を意識し,現実的な諸課題の問題解決への応用力と実践力を有していること。
 2.修士論文は次に定める「学位論文の評価基準」を満たしていること。
 3.修士の学位を受ける者は,当該専門分野の発表会・審査委員会で学術研究に相応しい研究発表を行い,質疑に対し論理的,かつ,明解に応答すること。

【審査委員の体制】
 主指導教員並びに主指導教員の推薦により,研究科代議員会で審議・承認された教員2名以上をもって,論文審査委員会を編成する。
(学生便覧P.19 広島大学大学院統合生命科学研究科修士論文審査並びに最終試験実施要項)

【審査の方法】
 論文審査委員会は,論文の審査に当たり,論文に評価(概評)を付し,合格,不合格を決定する。
 最終試験は,論文を中心にして口述試験により行うことを原則とし,論文(最終版)の提出をもって終了とする。
(学生便覧P.19 広島大学大学院統合生命科学研究科修士論文審査並びに最終試験実施要項)

【審査項目】(学位論文の評価基準)
 1.研究倫理教育(標準プログラム)を修了し,研究倫理面の配慮が十分,かつ,適切になされている。
 2.当該研究領域における修士として十分な知識を修得し,問題を的確に把握し,解明する能力を身に付けている。
 3.研究テーマの設定が申請された学位に対して妥当なものであり,論文作成にあたっての問題意識が明確である。
 4.論文の記述(本文,図,表,引用など)が十分,かつ,適切であり,結論に至るまで首尾一貫した論理構成になっている。
 5.設定したテーマの研究に際して,適切な研究方法,調査・実験方法,あるいは論証方法を採用し,それに則って具体的な分析・考察がなされている。
 6.当該研究領域の理論的見地又は実証的見地から見て,独自の価値を有するものとなっている。

博士論文

【満たすべき水準】
 広島大学大学院統合生命科学研究科では,以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,修士論文もしくは所定の基準による研究成果の審査,及び最終試験または博士論文研究基礎力審査に合格した学生に,研究テーマ及び専門領域に応じて「修士(理学),修士(工学),修士(農学),修士(学術)」のいずれかの学位を授与する。
 1.博士の学位を受ける者は,学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき,生物学・生命科学に関連する研究領域における基礎から応用までの広い分野に対する理解と高い専門性を統合的に身に付け,幅広く深い教養を持って,他の研究分野とも柔軟に融合・連携しながら「持続可能な発展を導く科学」を創出する力を有していること,さらに国際性と社会実装を意識し,現実的な諸課題への問題提起,解決能力を有していること。
 2.博士論文は次に定める「学位論文の評価基準」を満たしていること。
 3.博士の学位を受ける者は,当該専門分野の発表会・審査委員会で学術研究に相応しい研究発表を行い,質疑に対し論理的,かつ,明解に応答すること。

【審査委員の体制】
 学位論文の内容に関係の深い専門分野の広島大学(以下「本学」という。)の教授3人以上の審査委員をもって審査委員会を組織する。ただし,教授会において必要と認めたときは,本学の教員又は他の大学院若しくは研究所等の教員等を審査委員に加えることができる。審査委員会に主査を置き,本研究科の教員をもって充てる。
(学生便覧P.44 広島大学学位規則統合生命科学研究科内規)

【審査の方法】
 審査委員会は,論文の審査に当たり,公開の論文審査会を開催するものとする。
(学生便覧P.44 広島大学学位規則統合生命科学研究科内規)
 以下の審査項目に基づき論文の審査を行い,合格,不合格を決定する。

【審査項目】(学位論文の評価基準)
 1.研究倫理教育(標準プログラム)を修了し,研究倫理面の配慮が十分,かつ,適切になされている。
 2.当該研究領域における博士として十分な知識を修得し,問題を適格に把握し,解明する能力を身に付けている。
 3.研究テーマの設定が申請された学位に対して妥当なものであり,論文作成にあたっての問題意識が明確である。
 4.論文の記述(本文,図,表,引用など)が十分,かつ,適切であり,結論に至るまで首尾一貫した論理構成になっており,理論的に明確な結論が導かれている。
 5.設定したテーマの研究に際して,適切な研究方法,調査・実験方法,あるいは論証方法を採用し,それに則って具体的な分析・考察がなされている。
 6.当該研究領域の理論的見地又は実証的見地に加え,国際的な学術水準及び学際的観点からみて,独自の価値を有するものとなっている。


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