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1年間にわたるインドでのインターンシップについて、広大生が報告会を行いました

1月26日(木)、インドでの1年間のインターンを終え帰国した寺本芳瑛さん(総合科学部4年)の活動報告会が、学生団体イマジナスイッチ主催で行われました。

はじめに、寺本さんよりインドでのインターンシップを通じ、学費を払えず学校に通えない、また、路上で生活せざるを得ない子どもたちに対する支援などを行ったことについて報告がありました。その後、「学生生活をどう過ごせばよいのか」というテーマで、報告会に参加した学生、教職員、地域の方約70人が意見交換を行いました。参加した学生から は、「現地での活動内容や活動を通した心情や考え方の変化を知ることができ、非常に充実した時間を過ごせた」「経済的な理由で海外に行くことをためらっ ていたが、改めて海外に行ってみたいと思った」といった感想がよせられました。なお、今回の報告会の様子は1月28日の中国新聞でも紹介されました。

そんな寺本さんにインドでの活動について伺いました。

なぜインドでインターンシップをしようと思ったのですか?

大学卒業後の進路について考え始めた3年生のときに、「まだ自分のしたいことが見えていない、追及出来ていない、その状態で進路など決められない」と感じ ていました。そんなとき、1年生の頃から旅行で3度ほど訪れ、すっかり魅了されてしまったインドのことが思い浮かびました。それまでもインドには自分のライフワークになるものがあるのでは、と予感しており、現地で働くことで旅行では見えなかった側面がみえるのでは、と考えました。そこで1年間休学をし、インドのNGOと連携し、現地の子どものための教育支援や児童保護活動を行っている広島のNPO法人IMAGINUSの活動に参加することを決意しました。

インドで経験した仕事について教えてください。

3年生の後期が終了した2014年2月に日本を出発し、西ベンガル州のコルカタ、シリグリ、ダージリンに2015年1月まで滞在しました。現地では、日本の NPO法人のカウンターパートであるインドのNGO団体と一緒に活動を行ったのですが、唯一の日本人スタッフということもあり、業務調整や交渉など、 NGO団体の専属スタッフたちが行うようなこともしていました。最初は学生だからと引け目を感じたり、責任や焦りから、さまざまな失敗もしました。

そんなとき、現地の同僚職員から、「学生という立場だからこそ、現地の人の話を良く聞き、徐々に理解を深めていけばよい。それが“協力”ということだと思う」と言われ、焦りが和らぎました。また、支援活動において「部外者」の立場で何かを変えようとすると、失敗する、ということも学びましたね。こうした経験を経て、現地での交渉役として児童保護施設を設立する合意を得ることができたときには、とても達成感を感じました。学生はプロの視点やスキルは欠けているかもしれませんが、「ぶつかって失敗できる、だからこそ色んなアイデアを試せる」とも感じました。

今後はインドとどう関わっていきたいと考えていますか?

この1年の活動を通じ、今後もインドの子どもたちや、インドという国や国際協力・国際問題に興味のある学生と関わっていきたいという思いを強くしました。将来的にはNGO団体などのスタッフとしてインドに赴き、現地の人とともに働きたい。また、残りの学生生活はインドでの研究をしたり、インドや学生と関わる企業やNPOの人の話を聞きまわりたいと思います。

お問い合わせ先

イマジナスイッチ
担当者:安西優華(広島大学教育学部)

E-mail: b143112*hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に変換して送信してください)
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今回の報告会を主催した学生団体「イマジナスイッチ」は、広大生が潜在的に知りたい、行いたいと思うことを実現する手助けを行うために、さまざま な講演会やワークショップを学内で開催しています。『これが知りたい』『この人の話を聞いてみたい』などのご意見がありましたら、お気軽にご連絡ください。

この記事に関するお問い合わせ先

広島大学広報グループ

TEL:082-424-6781
E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に変換して送信してください)


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