日本酒の街・西条で、広大生が日本酒会を開催

日本酒の香りに関する研究をしている久保田健斗さん(先端物質科学研究科博士課程前期2年)は、日本酒の魅力を広めるため、月に1回日本酒会を開催しています。日本酒漬けの毎日を送る久保田さんはどのような活動をしているのかインタビューしました。

久保田さんが日本酒会をはじめたきっかけは大学4年生のとき。関西のとあるサークルが日本酒のイベントをしていると知り「いつか広島でも!」と思うようになりました。構想を練り、2017年7月、多くの広大生が集うolu olu caféで初めての日本酒会を開催しました。それから月1回のペースで継続して開催しています。「普段は、清酒に含まれるどんな成分が、香りにどんな影響を与えるのかを研究しています。会を開くと、マクロの視点で研究内容を考えるきっかけにもなる」と久保田さんは語ります。

日本酒会で用意される日本酒は6~8種類。毎回久保田さんが酒蔵に足を運び、味のバランスを考えながら日本酒を選んでいます。1回目の会では、用意していたお酒の人気に偏りがあり、足りなくなったお酒や、逆に余ってしまうお酒があったそうです。しかし、会を重ねる度に参加者の声に耳を傾け改良することで、今ではバランスの良いお酒を揃えられるようになり、参加者みんなが日本酒を楽しめるようになったといいます。久保田さんに人気の日本酒について伺うと「香りが強すぎず、味とのバランスが取れているもの。あとは、甘過ぎないものが人気です。飲み方は圧倒的に冷酒が人気ですね」と語ります。

久保田さんがメインの日本酒と同じくらい大切にしていることはコミュニケーション。会に集まるのは約30人で、男女比は半々。男女で違うテーブルで飲んでいると久保田さんは「みんなで一緒に飲もう」と声をかけてコミュニケーションを促すこともあるといいます。今では初対面の人同士がお酒をつぎ合うことが増えたそうです。日本酒を飲むことで「新しい人に出会える」「新しい人と話せる」ことが日本酒会の魅力となっています。

久保田さんは2018年3月に広島大学を修了する予定ですが、今後、このイベントを後輩に引き継ぎたいと考えています。「日本酒会に参加した人が日本酒に興味を持ち、どんどん他の人に日本酒を広めてくれたら日本酒の輪が広がって嬉しい」と話します。

久保田さんが日本酒会を開催するolu olu caféでは、他にも広島大学の学生がプロデュースするさまざまなイベントが開催されています。

【お問い合わせ先】

広島大学広報グループ

TEL : 082-424-6131
E-mail: koho*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)

取材を終えて一言

大好きな日本酒を語る久保田さんはキラキラと輝いていました。好きなことを追求することが、その人の将来を切り開いて行くのかもしれないと感じました。広島大学での生活が好きなものを見つけるきっかけになればと思います。

「ええね広大!学生広報ディレクター」
工学研究科M2 平岩 莉歩


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