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2018年6月21日(木)、広島大学霞キャンパスの医学資料館において「解体された被爆建物の鉄骨と壁面破片」展示会における説明会を開催しました。
昭和18年に建てられたとされる被爆建物のE.R.E宇品御幸ビル(旧中国配電南部変電所)は、被爆建物老朽化により維持が困難になってきたため、今年2月に解体されました。当展示会は、被爆建物の記憶の承継および被爆建物に対する多角的な視点からの理解の促進を目的として、解体された被爆建物であるE.R.E宇品御幸ビルの破片等を展示するものです。
この展示会は、6月21日(木)~8月30日(木)までの期間、解体された被爆建物から採取された鉄骨や壁面破片を、同資料館において展示します。
今回の展示会を企画した広島大学総合科学研究科博士課程前期2年の湯淺梨奈さんは、E.R.E宇品御幸ビルの管理者(現在は解体後で跡地)である株式会社フリート担当者、広島市国際平和推進部平和推進課の担当者、破片の保管者である広島大学原爆瓦発送之会の嘉陽礼文会長に取材を行いました。そのことを踏まえ、被爆建物に対する想い、保存の課題や今後のために工夫する点など取材結果を解説しました。湯淺さんは「被爆建物を全てそのまま残すのは難しい面もある」が「原爆が落ちたことを実感できるような形で残していくのは大事だと思う」と語りました。
多くの報道陣を前に説明する湯淺さん
展示品の一部(被爆建物の鉄骨や壁面破片等)
【お問い合わせ先】
広島大学総合科学研究科(担当:湯淺)