2024年4月17日、今年度第1回「世界に羽ばたく。教養の力」を実施しました。総合地球環境学研究所所長で京都大学前総長の山極壽一氏による「人間の本質とAI時代の学び」をテーマとした講演に、工学部の新入生約450人が耳を傾けました。
講演では、専門分野であるゴリラの研究を中心にAIやSDGsなど幅広く話題が提供され、これまでの人類の進化や脳の発達だけでなく、デジタル化が進んだ現代においても「共感力」を育むことが大切であると説明されました。「これからみなさんが活躍される国際舞台においても、言葉で人を動かすことはなかなかできないので、積極的に行動することを大切にし、いろんなことにチャレンジしてほしい」と学生にエールを送りました。
学生からは、「近年の世界的な問題というと温暖化やエネルギー問題ばかりが注目されがちだが、戦争や異常気象、生態系の崩壊など一見あまり温暖化やエネルギー問題などといった他の問題と関連しなさそうなものが実は根本をたどればつながっており、それらにももっと目を向けていくべきだと感じた」「大学には、さまざまなバックグラウンドを持った多様な人がいるので、気の合う人だけでなく、学部や学年、国籍を問わず様々な人とコミュニケーションを取ったり相手を知る努力をしたりして、共感力を高めていきたいと思った」などの声が寄せられました。
講演後、越智学長が山極氏に「特別招聘教授」の称号を授与しました。
山極氏の講演を聞く学生達
山極氏に「特別招聘教授」の称号を授与
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