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広島大学 教育推進グループ (教養教育担当)
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2025年5月22日、東広島キャンパス総合科学部L102講義室において、今年度第11回の「世界に羽ばたく。教養の力」を実施しました。脳科学者として活躍する茂木健一郎氏が講演を行い、理学部・生物生産学部・情報科学部の新入生約520名が受講しました。
講演は、AIアライメントをテーマに、「トロッコ問題」を例に挙げながら、自動運転における倫理的な選択などについて学生たちに問いかける、インタラクティブな形式で行われました。また、茂木氏の著書「IKIGAI」にも触れ、評価関数に囚われない、日本人が古くから大切にしてきた「生きがい(今ここに生きる喜び)」がAIアライメントにおいて重要なトピックとなりうることを説明されました。茂木氏は学生たちとの議論の中で、「好奇心を大切に、興味をもったことはどんどん学びを先に進めてほしい」と熱いメッセージを送りました。
学生からは、「自ら関心のある専門分野を深く掘り下げ、研究に必要な知識やスキルを早く身につけることが大学生活を有意義に過ごすために必要なことだと思った」「気になる事柄について調べてみる癖を少しずつでもつけてみようと感じた」などの感想が寄せられました。
講演後、越智学長に代わり、林副理事(教育企画担当)が茂木氏に「特別招聘教授」の称号記を贈呈しました。

学生との議論の様子

茂木氏に「特別招聘教授」の称号記を贈呈