三つのポリシー(全学版)

序文

広島大学は,「平和を希求する精神」「新たなる知の創造」「豊かな人間性を培う教育」「地域社会・国際社会との共存」「絶えざる自己変革」という理念5原則を掲げています。本学の伝統と実績を活かした教養教育を根幹に「平和を希求し,チャレンジする国際的教養人」の養成を行うとともに,世界トップレベルの研究に裏打ちされた国際的に通用する専門教育を提供し,世界や地域社会で活躍する人材の養成を行うことにより,国立大学としての使命を果たします。

学士課程

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

本学の理念5原則に基づき,学士課程において,次の方針に従って当該学位を授与します。

1.各学部の教育理念により設定された教育プログラムを履修し,基準となる単位を修得すると共に規定の到達目標に達し,かつ当該学部が定める審査に合格した学生に学位を授与します。
2.全ての教育プログラムにおいては,幅広く深い教養と平和を希求するグローバルな視野や総合的な判断力を培い,豊かな人間性を涵養することを目指す教養教育と,各学部の特性に応じた到達目標を達成するよう編成された専門教育を履修していることが,主な基準となります。

(平成29年1月17日 教育研究評議会承認)

学部別の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)へ

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学の理念5原則に基づき,学士課程において,次の方針に従って教育課程を編成し,実践します。

1.教養教育では,平和を希求し,幅広く深い教養と総合的な判断力を培い,豊かな人間性を涵養することを目指し,さらに実用的外国語運用能力,国際的視野や異文化理解能力,情報活用能力やコミュニケーション能力を養成します。
2.専門教育では,各学部の特性に応じて編成された教育プログラムの到達目標を達成することを目指し,地域社会及び国際社会において指導的な活動をするための創造力と実践性を備えた高度な専門基礎力を養成します。
3.学士課程教育では,社会の変化に際してもグローバルな視野をもって思考して常に平和を希求し,自主的,積極的に対応できる能力を獲得させるために,生涯において主体的に学修に取り組む人材を養成します。

上記のように編成した教育課程では,講義,実技,演習等の教育内容に応じて,アクティブラーニング,体験型学習,オンライン教育なども活用した教育,学習を実践します。
学修成果については,シラバスに成績評価基準を明示した厳格な成績評価と共に,各教育プログラムで設定する到達目標への到達度の2つで評価します。

(平成29年1月17日 教育研究評議会承認)
(令和3年12月28日 一部変更)

学部別の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)へ

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

広島大学は,次のような人の入学を期待します。

1.豊かな心を持ち平和に貢献したい人
2.知の探究・創造・発展に意欲のある人
3.専門知識・技術を身につけ,社会の発展に貢献したい人
4.多様な文化・価値観を学び,地域・国際社会で活躍したい人

各学部・学科等では,これらの人を受け入れるため,それぞれのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ,入学者に求める能力やその評価方法を,知識・技能,思考力・判断力・表現力,主体性・協働性などと関連付けて明示し,多面的・総合的な評価による選抜を実施します。

(平成29年1月17日 教育研究評議会承認)

学部、研究科別の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)へ

大学院課程

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

《博士課程前期》
広島大学大学院では,新しい平和科学,すなわち「持続可能な発展を導く科学」の創生と,多様性を育む自由で平和な国際社会の構築に貢献する人材の育成を教育目標とし,次の方針に従って当該学位を授与する。
以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,修士論文若しくは特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に,修士の学位を授与する。

1.専門分野における高度な知識と研究力を有している。
2.幅広く深い教養と狭い専門領域にとらわれない広い視野を有している。
3.未体験の事態でも対応可能な高度な論理力と複眼的思考力に裏打ちされた課題発見能力を有している。
4.多分野の専門家で構成されるチームの一員として社会における様々な課題解決に取り組む行動力を有している。
5.修士学位取得者としての使命を自覚し,高い倫理観を有している。

《博士課程後期》
広島大学大学院では,新しい平和科学,すなわち「持続可能な発展を導く科学」の創生と,多様性を育む自由で平和な国際社会の構築に貢献する人材の育成を教育目標とし,次の方針に従って当該学位を授与する。
以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,博士論文の審査及び最終試験に合格した学生に,博士の学位を授与する。

1.専門分野における卓越した専門知識と研究力を有している。
2.幅広く深い教養と狭い専門領域にとらわれない学際的かつ国際的な視野を有している。
3.未体験の事態でも対応可能な高度な論理力と柔軟な複眼的思考力に裏打ちされた卓越した課題発見能力を有している。
4.多分野の専門家で構成されるチームのリーダーとして社会における様々な課題解決に取り組む行動力を有している。
5.博士学位取得者としての使命を自覚し,極めて高い倫理観を有している。

(平成29年1月17日 教育研究評議会承認)

研究科別の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)へ

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

《博士課程前期》
広島大学大学院では,ディプロマ・ポリシーに示す目標を学生が達成できるように,以下の方針で教育課程を編成し,実施する。
学生が自分の専門以外の分野に触れる機会を増やし,広い範囲から研究テーマを見つけ,また研究テーマの変更や進路の選択が柔軟に行えるような環境,さらに,学生が社会とのつながりを意識し,開かれた問題意識を持ち,新たな発想ができるような環境を提供するため,以下のように教育課程を編成し,実施する。

1.それぞれの専門分野で必要な高度な専門的知識と能力の獲得を促すため,専攻分野に関連する専門科目を体系的に提供する。
2.研究科や専門領域を超えた広い視野と社会への関心や問題意識を涵養し,それぞれの専門分野が「持続可能な発展を導く科学」としてどのような貢献が可能であるかの考察を深めるための科目やキャリアパスを拡げるための科目を大学院共通科目として開設する。
3.人文科学,社会科学,自然科学及び生命科学のそれぞれの分野において共通基盤となる能力を涵養するため,研究科共通科目を開設する。
4.主として専攻する領域以外の授業科目の履修を必修とする。また,専門領域の異なるゼミの履修や研究指導を受けることにより修得した単位を修了要件とすることができる。
5.研究指導は,主指導教員と,主指導教員とは専門の異なる教員を含む2人以上の副指導教員との複数指導体制とする。
6.異なる分野の専門家がチームとして取り組む研究プロジェクトへの参加することにより,修了要件とすることができる単位を修得できる。

上記のように編成した教育課程では,講義,実技,演習等の教育内容に応じて,アクティブラーニング,体験型学習,オンライン教育なども活用した教育,学習を実践する。
学修成果については,シラバスに成績評価基準を明示した上で厳格な成績評価を行う。また,学位審査の実施に際しては,各研究科の定める基準により評価する。

《博士課程後期》
広島大学大学院では,ディプロマ・ポリシーに示す目標を学生が達成できるように,以下の方針で教育課程を編成し,実施する。
学生が自分の専門以外の分野に触れる機会を増やし,広い範囲から研究テーマを見つけ,また研究テーマの変更や進路の選択が柔軟に行えるような環境,さらに,学生が社会とのつながりを意識し,開かれた問題意識を持ち,新たな発想ができるような環境を提供するため,以下のように教育課程を編成し,実施する。

1.それぞれの専門分野で必要な卓越した専門的知識と研究能力の獲得を促すため,専攻分野に関連する専門科目を体系的に提供する。
2.研究科や専門領域を超えた学際的かつ国際的な視野と社会への関心や問題意識を涵養し,それぞれの専門分野が「持続可能な発展を導く科学」としてどのような貢献が可能であるかの考察を深めるための科目やキャリアパスを拡げるための科目を大学院共通科目として開設する。
3.人文科学,社会科学,自然科学及び生命科学のそれぞれの分野において共通基盤となる能力を涵養するため,研究科共通科目を開設する。
4.主として専攻する領域以外の授業科目の履修を必修とする。また,専門領域の異なるゼミの履修や研究指導を受けることにより修得した単位を,修了要件とすることができる。
5.研究指導は,主指導教員と,主指導教員とは専門の異なる教員を含む2人以上の副指導教員との複数指導体制とする。
6.異なる分野の専門家がチームとして取り組む研究プロジェクトへ参加することにより,修了要件とすることができる単位を修得できる。

上記のように編成した教育課程では,講義,実技,演習等の教育内容に応じて,アクティブラーニング,体験型学習,オンライン教育なども活用した教育,学習を実践する。
学修成果については,シラバスに成績評価基準を明示した上で厳格な成績評価を行う。また,学位審査の実施に際しては,各研究科の定める基準により評価する。

(平成29年1月17日 教育研究評議会承認)
(令和3年12月28日 一部変更)

研究科別の教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)へ

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

《博士課程前期》
広島大学大学院博士課程前期では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、入学前に以下のような志や意欲をもち、それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を期待する。

  1. 広島大学の理念に共感し、現在の人類社会が抱える課題又は今後抱えるかもしれない課題に、自らの教養、知識、能力及び行動力によりチャレンジすることにより、多様性を育む自由で平和な国際社会の構築に貢献しようとする意欲を持つ人
  2. 幅広い教養と共に、人文科学、社会科学、自然科学及び生命科学のそれぞれの分野における高度な知識と研究能力を身に付け、多角的視点から「持続可能な発展を導く科学」としての平和科学の創生を目指す人、又は学問での研鑽の成果を還元することにより社会に貢献したいという志を持つ人
  3. 世界中から好奇心にあふれる若者や学び直しの社会人が集う、世界トップレベルの教育・研究環境を提供するキャンパスで、多様性に関する深い理解と国際的なコミュニケーション能力を身に付け、持続可能な共生社会を実現しようとする意欲を持つ人

各研究科では、これらの人を受け入れるため、それぞれのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、面接試験、学力試験、外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による選抜を実施します。

《博士課程後期》
広島大学大学院博士課程後期、博士課程では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、入学前に以下のような志や意欲をもち、それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を期待する。

  1. 広島大学の理念に共感し、現在の人類社会が抱える課題又は今後抱えるかもしれない課題に、自らの教養、知識、能力及び行動力によりチャレンジすることにより、多様性を育む自由で平和な国際社会の構築に貢献しようとする意欲を持つ人
  2. 幅広い教養と共に、人文科学、社会科学、自然科学及び生命科学のそれぞれの分野における高度な知識と研究能力を身に付け、多角的視点から「持続可能な発展を導く科学」としての平和科学の創生を目指す人、又は学問での研鑽の成果を還元することにより社会に貢献したいという志を持つ人
  3. 世界中から好奇心にあふれる若者や学び直しの社会人が集う、世界トップレベルの教育・研究環境を提供するキャンパスで、多様性に関する深い理解と国際的なコミュニケーション能力を身に付け、持続可能な共生社会を実現しようとする意欲を持つ人

各研究科では、これらの人を受け入れるため、それぞれのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、面接試験、学力試験、外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による選抜を実施します。

(平成29年1月17日 教育研究評議会承認)
(令和4年1月11日 一部変更)

学部、研究科別の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)へ


up