[スタートアップチャレンジ2024]採択チーム紹介③(Olayemiチーム)

「東広島市・学生発スタートアップチャレンジ2024」では、広島大学・近畿大学工学部・広島国際大学の学生による、自由で創造的なアイディアや起業してみたいという意識の具体化に向けた活動を支援しています。
このたび、12月21日(土)に開催する成果発表会(Demo Day)に向けて、本事業に採択されている13チームのインタビュー記事を掲載いたします。

第3回は、「Declutter.jp」のテーマで活動しているOlayemi Akangbeさんがインタビューを受けてくれました。
(記載の情報は掲載時点のものです。)

※DemoDayへの参加申し込み及び詳細はこちら(参加費無料)

スタートアップチャレンジで事業化を目指すテーマについて教えてください!

私たちのプロジェクト「Declutter.jp」は、東広島に住む住民や学生たちが、家に眠る不用品の販売・交換・寄付を可能にすることを目的とした、地域密着型のデジタルプラットフォームです。不用品の再利用を促進し、廃棄物を減らすことで、持続可能な循環型経済を生み出すと同時に、地域コミュニティーの繋がりを強めることを実現したいと考えています。

このテーマはどのようにして思いつきましたか。

私がナイジェリアから初めて日本に来たときに経験した出来事からアイデアの発想を得ました。アパートに大きな家具を揃えたり、適切な日用品を見つけることとは、日本に来たばかりの留学生には難しく、時間がかかり一苦労しました。また留学生の友達が日本を離れる際に、家具などの日用品の処分にお金を払っていることを知り、必要な家具を手に入れたり、反対に手放すという行為を効率的に行えていない現状をサービスを通して解決したいと考え、チームを組みました。

チームメンバーにはどんな方がいますか。また、どのようにしてこのチームメンバーが集まったのですか。

私たちのチームはリーダーの私(ナイジェリア出身)ヤスミン(エジプト出身)、ショウコ(日本出身)という多様なバックグラウンドを持つ3人のメンバーで構成されています。私とヤスミンは同じプログラムで一緒に来日し、それ以来ずっと友人です。ショウコとは彼女がボランティアをしていたサマースクールで知り合い、このプロジェクトに対するビジョンを共有したことですぐに意気投合しました。

左からヤスミンさん、オラエミさん、ショウコさん

スタートアップチャレンジ2024をどのようにして知りましたか?

Momijiのプラットフォームを通じて知りました。当初は言葉の壁があり、応募を躊躇しましたが、メンターから挑戦するよう勧められ、応募を決意しました。

このプログラムに応募しようと思ったきっかけを教えてください。

私は長い間そのアイデアを温めていたのですが、学業に追われ、新しい環境に慣れるまでの間、行動に移すタイミングをつかめずにいました。スタートアップ開発の経験は豊富ですが、慣れない日本のローカル市場を攻略する必要があるということも懸念していました。スタートアップ・チャレンジは、自身のアイデアをテストし、開発するための構造化された環境を提供するだけでなく、日本のローカル市場を攻略するために必要なメンターシップのサポートも提供してくださるまたとない機会だと考え応募しました。

スタートアップチャレンジ2024への応募前からすでに始めていた活動はありますか。

Startup Challenge 2024に応募する前は、友人とアイデアを話し合ったり、紙の上でビジネスモデルを練ったりしていましたが、それ以上の大きな進展はありませんでした。

スタートアップチャレンジの支援期間中はどのような活動をしていますか。

Startup Challengeのサポート期間中、私とチームはわずか数ヶ月の間に重要なマイルストーンを達成しました。まず、ターゲット層の理解のために念入りに顧客検証調査を実施しました。そして、初のコミュニティ・スワップ・イベントを開催しました。64名の参加者の参加者を迎え(日本人23名、外国人41名)、80点以上の物品の交換を実現し、イベントは大成功を収めました。現在、不用品の交換プロセスをさらに合理化し、向上させるプラットフォームのMVPのローンチに向けた最終調整を行っています。また、これまでの勢いをさらに加速させるべく、第2回のイベントを現在計画中です。これらの活動は、私たちのアイデアを検証し、地域社会との有意義なつながりを生み出すことに貢献すると信じています。

ベンチャーキャピタルのメンタリングを受けながらプロジェクトを進めていると思いますが、どんな学びがありますか。

waypoint venture partnersの平田さんからの指導を通じて、私たちはターゲット市場に適したビジネスモデルを構築し、洗練させるための貴重な洞察を得ることができました。これまでのメンタリングを通して得た重要な教訓の一つは、私たちが価値を提供したいターゲットとする人々の具体的なニーズと一致させ、文化的かつ実用的な関連性を確保することの重要性です。

プロジェクトを進める中で、難しいと感じる部分はありますか。

私たちが直面した最も大きな課題の一つは言葉の壁です。ミーティングやコミュニケーションを円滑に進めるためには、日本語を話すパートナーに大きく依存しなければならず、コミュニケーションに時間がかかってしまうことがありました。プロジェクトと学業との両立は大変な時期もありましたが、私たちは時間を管理し、予定通りに進めるよう最善を尽くしています。様々な困難がありますが、プロジェクトに対する私たちの共通のコミットメントが、チームをさらに前へ進めてくれます。

どんな思いを持って活動していますか。

私たちの活動は、東広島の学生や住民のために、持続可能でインパクトのある解決策を生み出すという深いコミットメントによって推進されています。私たちは、家庭用品の入手や処分、特に経済的なハードルに直面することが多い、留学生にとっての課題に取り組むことに情熱を注いでいます。私たちの活動の根底にあるのは、利用者の生活を便利にするだけでなく、資源の共有と持続可能性によって地域社会の連帯感を強めるプラットフォームを構築したいという願いです。

最後にDemo Dayを見に来る方々に向けて、一言お願いします!

ご紹介、このプロジェクトに関する情報の拡散、インスタグラム@declutter.jpのフォローなど、どのような形でも結構ですので、皆様のご支援をいただけると幸いです。私たちのプラットフォーム、thedeclutter.jpが正式にスタートした暁には、ぜひこのプラットフォームを使って、皆さんの家に眠る不用品を断捨離したり、持続可能な方法で、必要なものを手に入れてください!一緒に、東広島にもっとつながりのある、資源豊かなコミュニティを作りましょう。私たちの旅にお時間と関心をお寄せいただき、ありがとうございました!

プラットフォームの画面

お問い合わせ先

一般社団法人ひろしま好きじゃけんコンソーシアム
TEL : 080-3052-7315
Mail:office※sukijyaken.jp (注:※は半角@に置き換えてください)


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