両生類研究センター

あ行
広大人通信第79号井川先生

温泉に棲むカエル!そのナゾを解明したい

両生類研究センター 井川 武 助教

【好きな言葉】
義を見てせざるは勇無きなり
​【休日の過ごし方】
サッカーなどをしたり、子供と遊んだり
​​​​【お気に入りの場所】
宿舎の裏山(ががら山)。意外と遠くの景色が見えます
【最近の「いいね!」】
膝の怪我が良くなり、教職員の方々と楽しくサッカーが出来ていること
【専門を説明するキーワード】
両生類、ゲノム進化、環境適応、バイオインフォマティクス、バイオリソース
【今、取り組んでいる研究】
鹿児島県トカラ列島・口之島の温泉にリュウキュウカジカというカエルがいます。そのオタマジャクシは、両生類としては驚異的な40℃以上の水温に生息しています。なぜ40℃以上の高温でも耐えられるのか、ゲノム進化の観点から明らかにしたいです。またモデル生物であるネッタイツメガエルを使って、器官再生などの両生類の特性を生かした先端的な研究にも取り組みたいです。

■1980年生まれ ■広島県出身
■おひつじ座 ■O型
■広島大学大学院理学研究科博士課程後期修了。総合研究大学院大学上級研究員、本学大学院理学研究科附属両生類研究施設特任助教などを経て、17年から現職。専門は進化遺伝学。

(第79号・2017年6月取材)

 


 

広大人通信82号荻野先生

カエルは進化・再生医療・遺伝病解明のカギ

両生類研究センター 荻野 肇 教授

【好きな言葉】
サカナ釣り
​【休日の過ごし方】
海か川で釣り。嫁さんと美味しいもの探し
​​​​【お気に入りの場所】
琵琶湖周辺。特に湖北の知内川。アユだらけです
【最近の「いいね!」】
東広島近郊の何気ない河川でも、天然遡上のアユが結構釣れること。東広島近郊の海釣りポイントも開拓したい
【専門を説明するキーワード】
発生、再生、進化、ゲノム、転写制御
【今、取り組んでいる研究】
脊椎動物にはサカナからヒトまで様々な姿形のものがいますが、それらはカンブリア紀の共通祖先から進化しました。祖先種に近い「生きた化石」ナメクジウオと、カエルやマウスの間で、形作りを調節する遺伝子の比較研究をしています。カエルはヒトとほぼ同じ遺伝子セットを持っていて、遺伝子操作もわりと簡単です。カエルをモデルにして、脊髄の再生能力や眼の遺伝病などについても解明中です。

■1968年生まれ ■兵庫県出身
■乙女座 ■B型
■京都大学大学院理学研究科博士後期課程退学。博士(理学)京都大学。米国バージニア大学研究員、奈良先端大学特任准教授、長浜バイオ大学教授などを経て、17年から現職。専門は発生生物学。

(第82号・2017年9月取材)

 


 

ま行
広大人通信86号三浦先生

カエルだらけの研究人生

両生類研究センター 三浦 郁夫 准教授

【好きな言葉】
世間は狭い
​【休日の過ごし方】
このところ、休む日がありません
​​​​【お気に入りの場所】
海の中。日本海(山口)で、よく潜ります
【最近の「いいね!」】
現地で食した熊本の馬刺、大分の天然河豚と宮崎の地鶏
【専門を説明するキーワード】
性、種、進化
【今、取り組んでいる研究】
オスとメスの性を決める仕組みは、実はとても多様です。それがなぜ、どのようにして進化するのか。答えを求めて、野生ガエルを使って研究しています。日本のカエルの性決定は特にユニークで多様性に富んでいます。同じ種でありながら、生息地によって、性決定の遺伝子が異なったり、他と置き換わったりするのです。日本のローカルな現象だと思われていたのですが、最近、似た現象が海外でも見つかり、ようやく世界が日本のカエルに追いついてきました。これからの展開がおもしろいと思います。

■青森県出身
■広島大学大学院理学研究科博士課程前期修了。博士(理学)広島大学。本学理学部助手、助教授などを経て、07年から現職。専門は遺伝学。

(第86号・2018年1月取材)


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