教育学部・教育学研究科

か行

社会とつながる「教育の場」を育む

教育学研究科 川田 和男 准教授

【好きな言葉】
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ(山本五十六)。教育者として大切な言葉だと思います
​【休日の過ごし方】
子供と川遊び、魚獲り
【お気に入りの場所】
東広島市河内町の川
【最近の「いいね!」】
中学校技術科や高校工業科などの先生方と協働で教材開発ができること
【専門を説明するキーワード】
技術内容学、制御工学、メカトロニクス教育、特別支援機器開発
【今、取り組んでいる研究】
制御工学的アプローチによる技能評価や、技能獲得支援システムの開発、技術科や工業科の教材作成などを行っています。また、技術教育や工業教育にも力を入れています。企業と共催で行っている「中学生レスキューロボットチャレンジ」。ルールの策定から参加校への工作教室、大会運営まで、学生たちがさまざまな経験ができるように支援しています。

■1973年生まれ ■香川県出身
■おひつじ座 ■B型
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。香川県立多度津工業高等学校教諭、本学教育学研究科講師などを経て、10年から現職。専門は技術・工業教育内容学。

(第90号・2018年5月取材)

広大人通信85号黒坂先生

骨を揺すって健康になろう!

教育学研究科 黒坂 志穂 准教授

【好きな言葉】
骨から元気に若返り
​【休日の過ごし方】
社交ダンス、キャッチボールやフリスビーなど。休日も体を動かすことが多いです
【お気に入りの場所】
教育学部の中庭(フリスビーに最適)、広島空港(湯船から飛行機が見える温泉がおすすめ)
【最近の「いいね!」】
広大×カープのコラボTシャツ、愛用しています!公開講座で着用することも
【専門を説明するキーワード】
骨、健康、ダンス
【今、取り組んでいる研究】
高齢者の方や運動嫌いでも続けられる、骨を鍛えて強くする健康体操を開発しています。筋肉を支えている骨を揺すったり動かしたりするだけで、筋肉に直接アプローチしなくても柔らかくほぐすことができます。血液やリンパの流れも良くなるので、腰痛・肩こりにも効果的。一般市民向けの体操教室も行っており、皆さんが元気に若返るお手伝いができれば嬉しいですね。

■1984年生まれ ■鳥取県出身
■みずがめ座 ■AB型
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位修得退学。博士(教育学)広島大学。本学助教、福山平成大学を経て、16年から現職。専門は健康づくりのための運動処方や舞踏教育学。

(第85号・2017年12月取材)

 


 

さ行

“生きるための教育”を模索する

教育学研究科 三時 眞貴子 准教授

【好きな言葉】
生きていればなんとかなる
​【休日の過ごし方】
子どもと公園や川に行く。お風呂にゆっくり入る。フラメンコの練習
【お気に入りの場所】
羽田空港第2ターミナルのPOWER LOUNGE NORTH 3F。自宅のソファ
【最近の「いいね!」】
移動販売の豆腐屋「豆吉郎」の豆乳と果物で作った豆乳ジュース
【専門を説明するキーワード】
教育史、イギリス、浮浪児、ネグレクト、生存の歴史学
【今、取り組んでいる研究】
19世紀末から20世紀初頭のイギリスの浮浪児は、親がいながらにして路上で徘徊、物売り、物乞いをしていました。これを問題視した国家・自治体は彼らを親から引き離し特別な機関で教育・養育しました。彼らがその後どのような人生を歩んだのか、そして教育は何ができたのか、できなかったのか。現代の喫緊の課題である子どもの貧困や虐待につながる、生きるための研究を続けています。

■1974年生まれ ■鹿児島県出身
■おひつじ座
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(教育学)広島大学。本学教育学部助手、尚絅大学講師、愛知教育大学准教授を経て、12年から現職。専門はイギリス教育史。

(第92号・2018年7月取材)

 


 

た行
広大人通信第83号滝沢先生

教育と社会の接点を考える

教育学研究科 滝沢 潤 准教授

【好きな言葉】
個人の尊厳
​【休日の過ごし方】
息子の少年野球の練習のお手伝い
【お気に入りの場所】
研究室の窓からの景色。森の中の広大に癒されます
【最近の「いいね!」】
カープの優勝セレモニーを砂かぶり席で観られたこと!
【専門を説明するキーワード】
教育を受ける権利、教育統治、多様な教育理念、学校選択、言語マイノリティ
【今、取り組んでいる研究】
アメリカ・カリフォルニア州などの言語マイノリティの平等な教育機会をめぐる教育統治と多様な教育理念を保障する学校制度が主な研究対象です。例えば、現在、日本語指導が必要な児童生徒が増えています。第一言語(母語)に関係なく豊かな教育機会が保障されることは、魅力ある国づくりの一歩です。少子化・人口減少が進んでいる今の日本だからこそ、多様な言語・文化を生かす社会システムの形成が必要だと考えています。

■1971年生まれ ■長野県出身
■かに座 ■A 型
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(教育学)広島大学。大阪市立大学大学院文学研究科准教授などを経て、16年から現職。専門は教育行政学。

(第83号・2017年10月取材)

広大人通信98号徳永先生

創造性は過去を知ることで養われる

教育学研究科 徳永 崇 准教授

【好きな言葉】
臨機応変
​【休日の過ごし方】
家事、自宅で作曲。日常生活や体の動きから作曲のヒントを得ることも
​​​​【お気に入りの場所】
新旧の音戸大橋。古い町並みにも癒されます
【最近の「いいね!」】
実家近くを走るJR呉線が復旧したこと。ようやく街の日常が戻ってきました
【専門を説明するキーワード】
現代音楽、作曲、ハイブリッド、日本の伝統音楽、多様性
【今、取り組んでいる研究】
さまざまな旋律を併置する、響きを混ぜるなどして多様性を生む「ハイブリッド」な楽曲を作曲しています。最近は生命科学の概念の一つ「オートポイエーシス」から発想を得て、一瞬一瞬変わり続ける生命の営みの美しさを音楽で表現しようと挑戦中。創造性は、過去を深く学ぶことで養われます。先人たちが築いてきた楽曲や歴史に数多く触れずして、オリジナリティは語れません。

■1973年生まれ ■広島県出身
■しし座
■愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。博士(音楽)。仁愛女子短期大学准教授、本学講師などを経て、10年から現職。専門は現代音楽の作曲。

(第98号・2019年1月取材)

広大人通信78号富川先生

ヨコエビを探究しヨコエビに学ぶ

教育学研究科 富川 光 准教授

【好きな言葉】
和顔愛語
​【休日の過ごし方】
バイオリンの練習。目的地を決めないドライブ
【お気に入りの場所】
洞窟。地上とは別世界で、非日常感覚を味わえます
【最近の「いいね!」】
カープの勝敗。一喜一憂しています
【専門を説明するキーワード】
分類、系統、新種、ヨコエビ、生物教育
【今、取り組んでいる研究】
分類学という学問分野に強く惹かれ研究者の道を選びました。名前の付けられていない種を見つけた時には、純粋に発見の喜びを味わえます。形態や遺伝子データから進化の道筋を明らかにすることもできます。現在、ヨコエビという小型甲殻類を材料として、日本を中心としたアジア地域のヨコエビ相と進化史の解明を目指して研究を進めています。また学生には、先行研究の調査、実験・観察の遂行、英語論文の出版という、一連の科学研究プロセスを経験してもらうことで、自ら学び続ける教員になってほしいです。

■1978年生まれ ■東京都出身
■ふたご座 ■O型
■北海道大学大学院理学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て07年本学教育学研究科助教、13年から現職。専門は動物分類学。

(第78号・2017年5月取材)

 


 

な行

「あいづち」と 「ほめ」は会話の潤滑油

教育学研究科 永田 良太 准教授

【好きな言葉】
実るほど頭を垂れる稲穂かな
​【休日の過ごし方】
家族でお出かけ(買い物、釣り、温泉など)
【お気に入りの場所】
中央図書館3階からの眺め。ぶどう池が一望できます
【最近の「いいね!」】
カープのチケットがやっと取れたこと。昔は楽々と取れていたのですが…
【専門を説明するキーワード】
会話、あいづち、ほめ
【今、取り組んでいる研究】
日本人の会話の仕組み、特に「あいづち」と「ほめ」について研究しています。普段私たちは会話の中で無意識に行っていますが、あいづちを打つタイミングや形式の選び方、ほめられた時にどうするかなど、そこには規則が存在します。その規則性や傾向を明らかにすることで、日本語・日本文化を学ぶ留学生に対する教育への活用をはじめ、グローバル社会での円滑なコミュニケーションの実現に少しでも貢献できればと思っています。

■1974年生まれ ■長崎県出身
■みずがめ座 ■B型
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。鳴門教育大学准教授などを経て、08年から現職。専門は社会言語学。

(第88号・2018年3月取材)

 


 

は行
人通信94号班先生

日中交流史から見る中国の教育近代化過程

教育学研究科 班 婷 助教

【好きな言葉】
天は自ら助くる者を助く
​【休日の過ごし方】
家でのんびり。時々友達とカラオケにも行きます。
【お気に入りの場所】
黄龍(中国四川省)、白川郷(岐阜県)、神勝寺(広島県)
【最近の「いいね!」】
いつ結婚するの?と心配していた弟が、ついに婚約!結婚式参列のため、近々一時帰国します
【専門を説明するキーワード】
教育史、日中交流、近代化
【今、取り組んでいる研究】
明治後期・大正前期(清末・中華民国初期)における日中教育交流史を研究しています。戦争のイメージが強いこの時期ですが、特に教育面では日中交流が盛んに行われており、中国は日本に留学生を派遣するなど日本に範を取って近代教育を進めていました。私は主に両国の国語科教育に着目し、カリキュラムや教授法、教科書などにおいて中国が日本から取り入れた文化、思想を考察しています。

■1988年生まれ ■中国出身
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)広島大学。17年から現職。専門は教育史。

(第94号・2018年9月取材)

人通信81号久恒先生

教員を育てる場の探究

教育学研究科 久恒 拓也 助教

【好きな言葉】
情けは人の為ならず
​【休日の過ごし方】
自分のペースで家事をして、呼吸を整える。部屋の模様替えの構想を練る
【お気に入りの場所】
灰ヶ峰
【最近の「いいね!」】
同窓会で友人たちと会ったこと。学生の頃と変わらない一面を垣間見て、ほっとしました
【専門を説明するキーワード】
教員養成、戦後、教育史
【今、取り組んでいる研究】
教員養成を大学で行うことの意義を研究しています。戦後の制度転換により、教員養成は大学が担っています。大卒教員が当たり前となった今、教員の質や大学での教師教育の在り方が問われています。現制度の原点に遡り、大学が忘れてはならないものが何だったのかを探っています。教育面では、教員を強く志す者と、教員になってもいいかなと考えている者が同じ教室にいる場合、どういう授業展開をすべきなのかを考えています。

■1988年生まれ ■山口県出身
■しし座
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。16年から現職。専門は教育史。

(第81号・2017年8月取材)

 


 

ま行
ひと通信99号松浦先生

教育学研究科 松浦 拓也 准教授

【好きな言葉】
ポジティブ
【休日の過ごし方】
吹奏楽、買い物、睡眠不足解消
【お気に入りの場所】
宮古島の伊良部大橋
【最近の「いいね!」】
三人の子どもがそれぞれに成長していること。愛車の直6エンジンの復活
【専門を説明するキーワード】
理科教育、メタ認知、科学的推論、評価
【今、取り組んでいる研究】
古くから、教授―学習を通して思考力を育成することが求められています。理科の学習においては、何をしたら「思考した(考えた)」ことになるのだろう?という疑問から、科学的推論(帰納、演繹など)を思考の核として位置づけ、学習者の課題を探っています。学習する際には、暗記だけではなく、実験結果の予測や見通しを持つことが大切であり、研究を通じて、学習者に科学的ないし論理的に物事を考える力を獲得させることができればと考えています。

■1976年生まれ ■広島県出身
■うお座
広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。博士(教育学)広島大学。本学特別研究員、本学教育学研究科講師を経て、10年から現職。専門は理科教育学。

(第99号・2019年2月取材)

人通信第96号森永先生

「『女の子なのに』すごい」は逆効果?

教育学研究科 森永 康子 教授

【好きな言葉】
1日は長く、1年は短い(自分への戒めの言葉として)
​【休日の過ごし方】
母親の話し相手、家事
【お気に入りの場所】
紅葉の東広島キャンパス
【最近の「いいね!」】
最近、東広島市内に星がたくさん(天の川かも)見える場所を発見したこと
【専門を説明するキーワード】
ジェンダー、偏見・差別、格差社会
【今、取り組んでいる研究】
私たちは無意識に、男女の役割や男らしさ・女らしさについて固定された考え(ステレオタイプ)を持っています(例:女性は数学が苦手)。「女の子なのに数学ができてすごいね」と褒められた時、このステレオタイプが本人の意欲にどう影響するかを、アンケートを用いて研究しています。また、男女格差の大きい日本で、人々が格差を受容し、当然と考えてしまうのはなぜか、その心の仕組みについての検討も研究テーマの一つです。

■広島県出身
■広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位修得退学。博士(教育心理学)名古屋大学。神戸女学院大学などを経て、12年から現職。専門は社会心理学、ジェンダー心理学。

(第96号・2018年11月取材)


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