放射光科学研究センター

あ行
広大人通信95号泉先生

光で解き明かす、生命現象の謎

放射光科学研究センター 泉 雄大 助教

【好きな言葉】
愚公移山
​​​【休日の過ごし方】
家族と外出
​​【お気に入りの場所】
(徹夜で実験した帰りに)六甲山から見る朝焼けの神戸の景色、日本丸メモリアルパーク
【最近の「いいね!」】
SUPER GT で応援しているチームが初めて表彰台に上がったこと
【専門を説明するキーワード】
放射光円二色性分光、エピジェネティクス、DNA損傷応答
【今、取り組んでいる研究】
細胞は損傷したDNA の修復機能を持ちます。修復中、ヒストンというタンパク質が重要な役割を果たすことは知られていますが、その構造に関してはあまり注目されてきませんでした。最近、DNA 損傷を与えた細胞から取り出したヒストンが、通常とは異なる構造をとることを発見しました。放射光を使い、この構造変化過程とその役割を解明することで、将来、ヒストンの構造変化に着目したがんなどの治療法の開発につながればと考えています。

■1983年生まれ ■大阪府出身
■みずがめ座
■神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士後期課程修了。博士(理学)神戸大学。高輝度光科学研究センター、日本原子力研究開発機構を経て、16年から現職。専門は放射光円二色性分光。

(第95号・2018年10月取材)

広大人通信92号奥田先生

新装置で、電子のスピンの動きを捉える!

放射光科学研究センター 奥田 太一 教授

【好きな言葉】
笑門来福
​​​【休日の過ごし方】
家庭菜園、家族と低山ハイク、たまにピアノ練習、お酒に合うつまみ作りなど
​​【お気に入りの場所】
宗固山、鈴が峰、牛田山からの眺め。海と広島の街並みが見えます
【最近の「いいね!」】
自宅の庭でブドウ栽培を始めたこと。実が収穫できるまで3年、自家製ワイン?目指して大事に育てます
【専門を説明するキーワード】
放射光、スピン分解光電子分光、表面界面物性、装置開発、スピントロニクス
【今、取り組んでいる研究】
物質の性質を解明するには、その物質を構成する電子のスピン(簡単に言えば自転)の状態(回転軸や方向)を知ることが必要です。今は、従来の装置より1000倍以上効率良く電子のスピンを検出できる、世界で1つだけの新しい装置を開発中。さまざまな工夫を凝らして取り組んでおり、チャレンジングで楽しい研究です。

■1968年生まれ ■京都府出身
■大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程後期修了。理化学研究所、東京大学物性研究所、本学放射光科学研究センター准教授を経て、17年から現職。専門は表面物性、装置開発。

(第92号・2018年7月取材)


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