国際協力研究科

か行

法律の”ゆらぎ”が愛おしい

国際協力研究科 掛江 朋子 准教授

【好きな言葉】
変えられるものを変える勇気を、変えられないものを受け入れる冷静さを、そして両者を識別する知恵を与えたまえ(ニーバーの祈り)
​​​【休日の過ごし方】
ヨガ
​​【お気に入りの場所】
尾道。向島の高見山から、瀬戸内海を望む景観が特におすすめ
【最近の「いいね!」】
分野を超えて、意見を述べ合える、writing group への参加
【専門を説明するキーワード】
平和、安全、開発と環境の国際制度
【今、取り組んでいる研究】
資源が豊富であっても、きちんと管理されなければ紛争や貧困、環境問題が生み出されます。その土地の人々を最大限豊かに、またその被害を最小化する制度の解明に取り組んでいます。より大きな研究テーマとしては、時代と共に変わる一般常識や道徳、感情、社会心理に対して、後追いする形でゆらいでいる法律とそれらの相関関係に興味があります。

■広島県出身
■みずがめ座
■横浜国立大学大学院博士後期課程修了。国連日本政府代表部専門調査員などを経て、17年から現職。専門は国際法。

(第90号・2018年5月取材)

 


 

た行
広大人通信第79号力石先生

快適で平和な社会環境に貢献するインフラへ

国際協力研究科 力石 真 准教授

【好きな言葉】
Live as if you were to die tomorrow.Learn as if you were to live forever.
​​​【休日の過ごし方】
子供と遊ぶ
​​【お気に入りの場所】
吹田ジャンクション付近を通過する際に見える太陽の塔
【最近の「いいね!」】
他大学の研究者や実務の方々との議論。ゆるやかなネットワークが全体のパフォーマンスを大きく改善することを実感しています
【専門を説明するキーワード】
交通、都市、インフラ、社会システム、リスク管理
【今、取り組んでいる研究】
道路等のインフラは、社会的リスク(渋滞や人口減少等による需要変化)や自然的リスク(地震、洪水等の自然災害)が発生すると、パフォーマンスが大幅に低下する脆弱な面があります。そのため、リスクの影響を最小化し、インフラを最大限活用するマネジメント戦略について、行動科学的・システム論的な観点から研究を進め、快適で平和な社会環境の構築に貢献したいです。

■1982年生まれ ■滋賀県出身
■てんびん座 ■A型
■広島大学大学院国際協力研究科博士課程後期修了。本学特任助教、日本学術振興会特別研究員、本学特任准教授などを経て17年から現職。専門は土木計画学・交通計画。

(第79号・2017年6月取材)

広大人通信第86号チャン・ダン・スアン先生

研究は愛なしでは続けられない

国際協力研究科 チャン・ダン・スアン(Dang Xuan TRAN) 准教授

【好きな言葉】
石の上にも三年
​​​【休日の過ごし方】
空手やフットサル(留学生のチームの一員)で体を動かすこと
​​【お気に入りの場所】
春にグランドオープン予定の高知県立坂本龍馬記念館
【最近の「いいね!」】
世界中から集まった30人の大学院生と日々教育・研究ができていること
【専門を説明するキーワード】
農業学、遺伝子工学、作物育種、植物生理学、化学分析
【今、取り組んでいる研究】
稲の品種改良に力を注いでいます。収穫量が多くて質も良い、気候変動(塩害、高温、冠水、乾燥)の耐性稲を育種します。稲の中で優れた遺伝子の単離と同定を行い、特定した遺伝子を稲へ導入します。開発した気候変動の耐性を有する稲を途上国で実用化したいです。また、米のもみ殻や熱帯植物体から単離した天然物質を活用し、糖尿病、肥満、高血圧などに効く医薬品の開発を進めています。

■1973年生まれ ■ベトナム出身
■ふたご座 ■A型
鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程修了。琉球大学農学部助教などを経て、12年から現職。専門は農業生物学、植物生理科学。

(第86号・2018年1月取材)

ひと通信99号張先生

持続可能な都市開発に貢献したい

国際協力研究科 張 潤森 助教

【好きな言葉】
天行健なり、君子は以て自強して息まず
​【休日の過ごし方】
水泳、山登り、旅行
【お気に入りの場所】
鴨川、筑波山
【最近の「いいね!」】
世界中から集結した第一線に立つ研究者や、多国籍の学生たちと共に教育・研究ができるIDECに着任したこと
【専門を説明するキーワード】
都市計画、土地利用、交通モデリング、エネルギー、気候変動
【今、取り組んでいる研究】
都市・交通システムは気候変動を緩和する問題において、ますます重要な役割を担いつつあります。地球温暖化緩和策として低炭素都市計画と交通政策が注目されており、喫緊の課題です。都市の土地利用と交通現象をシミュレーションする土地利用交通モデルと、統合評価モデル(気候変動モデル)に基づいて、都市・交通政策によるCO2削減効果と持続可能性への影響評価手法の構築に関する研究を行っています。

■1984年生まれ ■中国出身
■いて座
■京都大学大学院工学研究科博士課程後期修了。博士(工学)京都大学。京都大学研究員、国立環境研究所特別研究員を経て、18年から現職。専門は都市工学。

(第99号・2019年2月取材)

 


 

な行

知識は一体、誰のもの?

国際協力研究科 中空 萌 講師

【好きな言葉】
過去は私たちのものだが、私たちは過去のものではない。私たちは現在を生き、未来をつくる(マハートマ・ガーンディー)
​​​【休日の過ごし方】
広島各地を散策。ふらっと入ったお店で現地の人と話す
​​【お気に入りの場所】
尾道の路地裏と商店街
【最近の「いいね!」】
研究対象地域出身の学生と議論ができるIDECの研究・教育環境
【専門を説明するキーワード】
所有、知的所有権、伝統医療、生物多様性、インド
【今、取り組んでいる研究】
近刊『知的所有権の人類学』(世界思想社)では、インドにおいて伝統医療に用いられてきた薬草を、製薬会社が無制限に使用できないように、知的所有権によって保護する条約が、科学と伝統的知識との関係、そして現地の人々の生活にどのような変化を与えたのかを明らかにしようと試みています。未来志向で新たな視点を示していきたいです。

■1983年生まれ ■東京都出身
■みずがめ座
■東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)東京大学。日本学術振興会特別研究員、大阪大学大学院人間科学研究科特任研究員などを経て、18年から現職。専門は文化人類学。

(第93号・2018年8月取材)

 


 

は行
人通信第96号保坂先生

熱帯雨林で昆虫の働きを探る

国際協力研究科 保坂 哲朗 准教授

【好きな言葉】
Where there is a will, there is a way.
​​​【休日の過ごし方】
家事、子どもと散策、昼寝、晩酌
​​【お気に入りの場所】
居室:刻々と彩りを変える森と山並み、空がとてもきれいです。
熱帯雨林:生命力がみなぎっている感じがします
【最近の「いいね!」】
広大に教職員サッカーがあること。我が家の手作り弦楽器が完成したこと
【専門を説明するキーワード】
熱帯雨林、昆虫、一斉開花、フンコロガシ、人間―自然相互作用
【今、取り組んでいる研究】
昆虫は地球上で最も種数の多い生物です。中でも熱帯雨林は昆虫の宝庫で、いまだに多くの新種や生態の不明な種がいます。マレーシアなどの熱帯雨林で昆虫の生態や生態系における役割についての研究を行っています。また、人々と昆虫との関わりについても関心を持っており、昆虫の保全を通じた豊かな地球環境の保全に貢献できればと考えています。

■1977年生まれ ■兵庫県出身
■しし座
■京都大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)京都大学。広島大学研究員、首都大学東京特任准教授などを経て、18年から現職。専門は熱帯林の昆虫生態学。

(第96号・2018年11月取材)

 


 

ら行
広大人通信第83号李先生

全ては心次第!波を知り、波を活かす

国際協力研究科 李 漢洙 准教授

【好きな言葉】
一切唯心造(全てはあなたの心が造る)、Never ever give up
​​​【休日の過ごし方】
息子達と遊ぶこと、山登り
​​【お気に入りの場所】
龍王山の頂点から眺める西条町
【最近の「いいね!」】
モンゴル調査で経験した草原と満天の星空。言葉を失ってしまいました。
【専門を説明するキーワード】
波、台風、水災害、再生可能エネルギー
【今、取り組んでいる研究】
大気(風)と海洋(水の流れ)の境界で生じる波の再現・予測研究を進めてきました。波が起こる仕組みを解明すれば、沿岸構造物の設計時など防災に役立てることができます。さらに、気候変動による災害外力(風と波)変化も研究中です。最近は風や波から得られる再生可能エネルギーの研究にも取り組んでいます。防災と再生可能エネルギーの観点から発展国における持続可能な社会形成と国際協力にも貢献できたらと思っています。

■1976年生まれ ■韓国出身
■京都大学大学院工学研究科博士課程後期修了。広島大学国際協力研究科助教、埼玉大学工学部准教授などを経て、16年から現職。専門は海岸・海洋工学。

(第83号・2017年10月取材)


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