法学部・経済学部・社会科学研究科

あ行

行政の日本的デザインを考える

社会科学研究科 折橋 洋介 准教授

【好きな言葉】
鷹揚
​【休日の過ごし方】
自然観察
​​​​【お気に入りの場所】
滋賀県南郷水産センター、島根県立宍道湖自然館ゴビウス、空からみた大津・京都の夜景
【最近の「いいね!」】
第3タームで法学部の授業「現代霞が関論」を開設すること
【専門を説明するキーワード】
行政、情報、調査、法
【今、取り組んでいる研究】
人口減少の進む日本社会において、国家あるいは行政がどこまでサービスできるか、行政とは何かという大きな課題から、「行政における情報の取扱い(情報公開・個人情報保護制度)」や「行政による死因調査と法制」といった個別法制度の課題まで、幅広く研究しています。また、法制史にも学びつつ、江戸期などの法制を探り、日本独自の制度を調べています。最近、一般の方にあまり知られていない法令を分かりやすく紹介するウェブサイトづくりを計画中です。

■1981年生まれ ■滋賀県出身
■しし座 ■O型
■東京大学大学院医学系研究科医学博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、総務省行政管理局行政判例等専門官を経て13年から現職。専門は行政法学。

(第81号・2017年8月取材)

 


 

さ行

個人間格差と国家間格差の関係を探る

社会科学研究科 佐野 浩一郎 講師

【好きな言葉】
継続は力なり
【休日の過ごし方】
ドライブ、散歩、筋トレ
【お気に入りの場所】
週一回のトレーニングルーム
【最近の「いいね!」】
肩の痛みがなくなり満足いく筋トレができるようになったこと
【専門を説明するキーワード】
不平等、経済発展、人的資本蓄積、複数均衡
【今、取り組んでいる研究】
個人間の異質性と国家間の経済状態の違いとの関連性に関心があります。個々人は所得、資産、能力など様々な点で異なります。国々もまた、豊かさ、教育水準、治安など様々な点で異なります。それぞれの違いがどのように相互作用しているのかについて研究を重ね、国際的な貧富の格差問題の背後にあるメカニズムを解明したいと思っています。その中で現在は、鍵となるメカニズムとしてレントシーキングに注目し、個人の能力分析と経済の発展水準の関係を研究しています。

■1975年生まれ ■東京都出身
■おうし座 ■O型
■北海道大学大学院社会科学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(経済学)北海道大学。札幌学院大学非常勤講師などを経て、14年から現職。専門は公共経済学。

(第87号・2018年2月取材)

広大人通信95号徐先生

環境に優しい企業イメージ作りの効果

社会科学研究科 徐 恩之 准教授

【好きな言葉】
考えなさい。調査し、探求し、問いかけ、熟考するのです
【休日の過ごし方】
ホットヨガ、愛犬との散歩
【お気に入りの場所】
広島駅前にある書店の2階にある喫茶店
【最近の「いいね!」】
東千田キャンパス近くの公園にあるペットと入店可能な喫茶店
【専門を説明するキーワード】
市場、消費者、営業、グローバル、IoT
【今、取り組んでいる研究】
最近は、企業が行う環境に優しいという企業イメージ構築活動が、企業の成果と消費者の購買意図に与える影響について、データを集めて分析したいと考えています。教育については、広島大学に着任して間もないのですが、授業の後に質問に来る学生が何人かいて、とても真面目な印象を持っています。今は学生たちのキャラクターの把握をしながら、授業方法の工夫を行っています。

■1984年生まれ ■韓国(ソウル)出身
■やぎ座
■神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期修了。博士( 商学) 神戸大学。福山平成大学専任講師、SBI大学院大学准教授などを経て、18年から現職。専門は、マーケティング。

(第95号・2018年10月取材)

 


 

た行
人通信第97号友田先生

社会の一部を経済理論モデルで記述したい

社会科学研究科 友田 康信 教授

【好きな言葉】
自学自習(何を学ぶか自分で決める。究極のアクティブラーニングです)
【休日の過ごし方】
基本的に、休日という概念がありません。強いて言うと、主に昼寝しています。毎日何か仕事があります。まとまった研究時間が欲しいです
【お気に入りの場所】
自宅の寝室、本屋、飲み屋
【最近の「いいね!」】
特段ありません
【専門を説明するキーワード】
応用理論経済学
【今、取り組んでいる研究】
研究では、ミクロ経済学・マクロ経済学の理論を応用して、さまざまな現実の経済現象の側面を説明するモデルの構築を行っています。経済学は文理のありとあらゆる分野と関わりがあり、好奇心の赴くまま、一つの分野に絞ることなく、幅広い分野で共同研究などを行っています。

■1973年生まれ ■北海道出身
■北海道大学経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)北海道大学。日本学術振興会特別研究員、神戸市外国語大学准教授を経て、18年から現職。専門は応用理論経済学。

(第97号・2018年12月取材)

 


 

な行

日本が経済成長を続けるために

社会科学研究科 中川 雅央 助教

【好きな言葉】
真実一路
【休日の過ごし方】
あまりオンオフの境界がありませんが、休みたい時は家でゆっくりしています
【お気に入りの場所】
宮島(東京、大阪、仙台などで暮らしましたが、やはり宮島は素敵です)
【最近の「いいね!」】
広島県高校生平和大使のスピーチ
【専門を説明するキーワード】
人口成長、経済成長、教育投資、政治制度
【今、取り組んでいる研究】
経済成長・人口成長・教育投資の関係を分析しています。日本の人口は50年後には4千万人減ると言われています。一般的なモデルでは、経済成長を続けるためには教育の「質」の向上が大切ですが、子育てコストを下げる施策に比重を置いて子どもの「数」自体を増やすモデルを考案中です。最近は、「民主体制」「独裁体制」どちらの政治制度が経済成長できるのか?という疑問に答えを出そうと、関係性を分析しています。

■1976年生まれ ■広島県出身
■おひつじ座 ■A型
■大阪大学経済学研究科博士課程修了。大阪大学特任研究員、東北大学大学院経済学研究科准教授などを経て、15年から現職。専門はマクロ経済学。

(第85号・2017年12月取材)

 


 

や行

「正直者が損をしない」世の中に

社会科学研究科 山口 力 教授

【好きな言葉】
「大変」は大きく変われるチャンス
​【休日の過ごし方】
家族とドライブ&ハイキング
【お気に入りの場所】
湯来温泉(湯来ロッジ)の露天風呂
【最近の「いいね!」】
新入生がオリエンテーションキャンプに向けて練習に励む様子
【専門を説明するキーワード】
租税競争、国際環境協定、外部性、繰り返しゲーム
【今、取り組んでいる研究】
どのようにすれば社会の参加者が利害の対立を克服して互いに協力できるのか、また、そうした協力がどうすれば持続できるのかについて、ゲーム理論の分析手法を用いた研究をしています。特に一部の協力者による部分的な協調行動が、非協力的なフリーライダー(対価を支払わずに便益を得る者)を生み出すメカニズムを解明することで、社会の仕組みを地道に改善していければと考えています。

■1971年生まれ ■青森県出身
■かに座 ■A型
■北海道大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。広島修道大学経済科学部講師、准教授、教授などを経て、16年から現職。専門は財政・公共経済学。

(第89号・2018年4月取材)

お金の被害者にならない

社会科学研究科 山根 明子 准教授

【好きな言葉】
天上天下唯我独尊
【休日の過ごし方】
家にいるときは食材を仕込んだり服を作ったりしています
【お気に入りの場所】
海辺と温泉が好き
【最近の「いいね!」】
最近家の断捨離をして以来、自分の作る料理がビシッと決まるようになったこと。パンのサワー種の培養や納豆の発酵もうまくいくようになりました
【専門を説明するキーワード】
ファイナンス、資産価格理論、バリュープレミアム、キャッシュフローリスク
【今、取り組んでいる研究】
日本の株式市場のデータを使い、資産価格がどのようなリスクを反映して決定されているのかを研究しています。特に、企業のキャッシュフロー(資金の流れ)に関するリスクや投資家の投資期間が資産価格に与える影響に興味があります。資産価格のメカニズムを論理的に説明し、間接的にですが人々の資産管理に役立てば嬉しいです。

■1979年生まれ ■鳥取県出身
■B型
■大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経済学)大阪大学。岡山商科大学経済学部講師、本学社会科学研究科講師などを経て16年から現職。専門はファイナンス。

(第80号・2017年7月取材)

変化していくインド政治とミンダナオ社会建設

社会科学研究科 吉田 修 教授

【好きな言葉】
捨てる神あれば拾う神あり
【休日の過ごし方】
洗濯をした後、蕎麦屋か美術館に行く
【お気に入りの場所】
廿日市市吉和地区の「縁側コンサート」会場となる民家(吉和地区が一望できる)
【最近の「いいね!」】
バンサモロ基本法がフィリピン上下両院でやっと通過し、バンサモロ暫定政府の実現が見通せるようになったこと
【専門を説明するキーワード】
紛争、政治発展、地方分権、アジア
【今、取り組んでいる研究】
インドの州政治は、市民の政治参画によって生活や社会全体に大きな影響を与えています。その過程で国ではなく州という、より身近な政治単位に注目が集まっているため、実態の発展に関心を持っています。また、フィリピン・ミンダナオの紛争後社会建設に関して、県と連携し研修事業を行っています。主権国家内に高度の自治を持つ政府を建設するという課題に貢献できればと思っています。

■1960年生まれ ■兵庫県出身
■おうし座
■名古屋大学大学院法学研究科博士課程後期中途退学。ジャワハルラル・ネルー大学国際学部博士課程中途退学。本学法学部助教授などを経て、01年から現職。専門は国際政治学。

(第91号・2018年6月取材)


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