人に優しい社会をリードする「アクセシビリティリーダー」第4期生27名に認定証授与

平成22年3月1日

人に優しい社会をリードする「アクセシビリティリーダー」第4期生27名に認定証授与

 

広島大学は、人に優しい社会をリードする人材の育成事業「アクセシビリティリーダー(AL)育成プログラム」を2006(平成18)年度より実施し、資格認定を行っています。本年度は第4期生に対して、2009年11月29日に認定試験を本学で実施し、27名(大学院生2名、4年生5名、3年生6名、2年生14名)を認定いたしました。今期の27名を加え、これまでアクセシビリティリーダーとして認定された総数は120名をこえました。
つきましては、下記のとおり、本年度の認定証授与式を開催いたします。

日時:平成22年3月8日(月)13:30~14:00

場所:広島大学東広島キャンパス 法人本部 4F会議室

式次第
 一、開会
 一、学事報告:佐野 眞理子 アクセシビリティセンター長(総合科学研究科・教授)
 一、認定証授与:浅原 利正 学長
 一、学長式辞 
 一、祝辞:上 真一 副学長・理事(教育担当)、
 一、答辞:アクセシビリティリーダー代表 
 一、閉会
 一、写真撮影

【アクセシビリティリーダーとは】
少子高齢化や国際化、高度情報化が顕著になり多様化が進む現代社会において、「個々の多様性をつつみこむ社会」の創生が求められています。「アクセシビリティリーダー」は、多様なニーズの特性を良く理解し、障害の有無や身体特性、年齢や言語・文化の違いに関わらず、情報やサービス、製品や環境の「利便性を誰もが享受できる豊かな社会」を創出する人材です。本学では、総合大学として、様々な分野に人材を輩出しておりますが、それぞれの分野の専門的素養に加えて、社会的ニーズでもある「アクセシビリティ」=「利用可能性」「使いやすさ」に関する素養を兼ね備えた人材の育成を行うことにより、人に優しい修学・就労・社会環境を創造することを目指しています。大学卒業後は、企業や行政、教育機関等における、製品開発、サービス提供、就労環境の整備、CSR活動など様々な場面において、アクセシビリティをリードし、コーディネートが行える人材としての活躍が期待されます。
 

【広島大学とアクセシビリティリーダー育成プログラムの展開】
アクセシビリティリーダー育成プログラムは、広島大学とマイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、以下、マイクロソフト)が2004年10月に開始した、情報社会を担う人材育成推進のための協力関係の取り組みの中で、2006年に本学が日本の大学で初めて完成したものです。
広島大学は、全学的な取組みとして、「誰もが利用しやすいように」予めデザインするという「ユニバーサルデザイン」の概念を、「高等教育」へ適用拡張し、「高等教育のユニバーサルデザイン化」を先駆的に推進・実践してきました。この取り組みの一環として、アクセシビリティリーダー育成プログラムがあります。
平成21年6月には、産学官連携による「アクセシビリティリーダー育成協議会」(AL協議会)が設立され、来年度から本格始動する新プログラムのオープン化に向けての準備を進めています。

➢ アクセシビリティリーダー育成協議会会員(H21年12月時点)
【広島大学・関西学院大学・広島文教女子大学・富山大学・札幌学院大学・マイクロソフト株式会社・富士通株式会社・日本アイ・ビー・エム株式会社・日本学生支援機構】
 

【アクセシビリティリーダー育成プログラムの概要】

プログラム内容
この育成プログラムは大学院生も含む全学の学生を対象に、体系的に編成されたもので、アクセシビリティ教育課程(授業・オンライン講座)・認定試験・アクセシビリティキャンプ(研修合宿)・インターンシップ(地域・学内)から成ります。教育課程では、「基礎概念」「障害の特性」「支援技術活用」「環境整備」の内容を「STEP1:意識」「STEP2:知識」「STEP3:経験」「STEP4:技術」「STEP5:創造」の5つのステップを経て、段階的かつ体系的に習得します。
来年度からは、本学の教職員・AL協議会会員大学の学生・院生など、より多くの方が、意欲に応じてステップアップが可能となるよう、プログラムをオープン化し、新カリキュラムを実施します。

平成22年度~新カリキュラム がスタート
平成22年度から、AL協議会が主導するアクセシビリティリーダー育成プログラムがスタートします。これまで広島大学で実施してきたプログラムをもとに、新しいカリキュラムを整備しました。新カリキュラムの受講者は、教育課程の修得程度に応じて「1級AL」・「2級AL」が取得可能となります。

平成22年度~新カリキュラム(広島大学での実施モデル)

1.「意識」と「知識」を磨く【アクセシビリティ教育課程1】
「オンライン・アクセシビリティ講座(導入編・基礎編)」は、オンライン上で受講できます。

2.「経験」と「技術」を磨く【アクセシビリティ教育課程2】
「障害者支援ボランティア概論」「障害学生支援ボランティア実習B」「障害者支援ボランティア実習A」「環境情報アクセシビリティ研究」の4科目で構成され、アクセシビリティの推進に必要となる知識・経験・技術を習得することができます。

3.「知識」と「創造性」を確認する【AL資格認定試験】
教育課程1を修了すると2級AL認定試験、教育課程1・2の全てを修了すると1級AL認定試験を受験する事ができます。認定試験に合格すると「2級AL」、「1級AL」資格認定がされます。

4.資格取得者の実践研修・社会貢献の場【ALインターンシップ】
AL資格取得者は、アクセシビリティリーダーインターンとして、学内(主に障害学生等の学生修学支援)、地域(学習補助・余暇活動支援等)で活躍できます。

5.資格取得者を対象とした研修合宿【ALキャンプ(ALC)】
AL資格を取得すると、AL協議会が主催する研修合宿に参加するチャンスがあります。
キャンプでは、研修や企業訪問をとおして、社会のアクセシビリティニーズと最新のテクノロジーの動向を学ぶことができます。

お問い合わせ先

広島大学 アクセシビリティセンター

電話&FAX  082-424-6324 メール achu@hiroshima-u.ac.jp
 (※@は半角に置き換え送信してください。)

ホームページ http://www.achu.hiroshima-u.ac.jp/


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