博士課程リーダー育成プログラム

博士課程リーダー育成プログラムは、従来の学問分野・研究領域の枠組みを超えて、独創的に課題に挑み、幅広い知識をもとに物事の本質を見抜く力等を備えたリーダーの育成を目的としており、文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」に採択された「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」と、「たおやかで平和な共生社会創生プログラム」の2つの履修プログラムを開設しています。

放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム

(平成23年度文部科学省 採択)
全学の研究科を横断する3つのコースによる放射線災害復興専門家の育成

本プログラムは、原爆からの復興を支えた広島大学の実績と経験を背景に、「幅広い学際的な知識を基盤として、放射線災害に適切に対応し、明確な理念の下で復興を指導できる判断力と行動力を有した、国際的に活躍できる放射線災害復興を推進するグローバルリーダー(フェニックスリーダー)」を育成することを目指しています。本プログラムでは、フェニックスリーダーの根幹を成す3つの能力、すなわち国境を越えグローバルな取り組みができる「国際力」、横断的かつ統合的な学識を備えた「学際力」、放射線の人体や環境への影響を理解し、それを住民に伝え、合意形成できる「マネジメント力」を養成するため、IAEA等の国際機関でのインターンシップや福島でのフィールドワーク、さらには分野を超えた実践力やリスクマネジメント能力を習得するためフェニックストレーニングセンターでの実践的コースワーク、知識基盤を習得する分野横断共通科目と分野融合型専門科目、国内外専門講師による徹底した国際化教育、等の教育プログラムを提供し、フェニックスリーダーを育成します。

  • 放射線災害医療コース(4年制)
    放射線災害から生命を護る人材を育成
  • 放射能環境保全コース(5年制)
    放射能から環境を護る人材を育成
  • 放射能社会復興コース(5年制)
    放射能から人と社会を護る人材を育成

たおやかで平和な共生社会創生プログラム~オンサイト・リバースイノベーションを推進するリーダー~

(平成25年度文部科学省 採択)
全学の研究科を横断する3つのコースによる複合領域型(多文化共生社会)教育の実施

「たおやかで平和な共生社会」とは、さまざまな課題に柔軟に対応できる社会、文化を伝承し創造する永続的な社会、人々が安心して暮らせる社会を意味します。本プログラムでは、インド・バングラデシュ・ネパールを中心とした南アジアと、日本の中山間地域の2つの条件不利地域を教育フィールドとします。そこには、多くの多文化共生課題が存在し、先進国と途上国が共通して抱える課題も少なくありません。学生は、条件不利地域の制約条件のもとで、分野融合の知識 を総動員して、多文化共生課題の解決に挑みます。本プログラムでは、地域の社会・文化を深く理解し、それらをふまえて条件不利地域の問題解決のために技術を開発し、その成果を社会に実装することによって地域に寄り添う形で多文化共生社会に貢献するグローバルリーダーの育成を目指します。

  • 文化創生コース(5年制)
    社会・環境変化や技術革新に適応し文化を創生する人材を育成
  • 技術創生コース(5年制)
    条件不利地域の文化と社会環境における課題に適応した科学技術を創生する人材を育成
  • 社会実装コース(5年制)
    創生される多様な文化と新たな科学技術が均衡するよう社会に実装する人材を育成


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