
教育学部第4類造形芸術系コース2年 山本 祥子(やまもと しょうこ)さん
<香川県立丸亀高校出身>
「私、優等生でも模範生でもない、フツーの学生なんですけど・・・、私でいいんですか?」と、しきりに恐縮しまくりの山本さん。
いえいえ、そんな等身大の広大生の声を、入学希望の方にお届けするコーナーなんです。記念すべき第1回目は、教育学部第四類造形芸術系コース2年の山本祥子さんです!
早速ですが、なぜ広島大学を選んだのですか?
実は、センター試験が終わって、願書を出すぎりぎりまで、他大学と悩んでいました。もともと、高3の秋まで、志望学部も決めきれてなかったんです。小さい頃から絵を描くことが好きで、美術系に進みたいという気持ちと、食物の栄養について学びたいという気持ちと両方あって。
最初から決めていたわけではないのですね。どのようにして気持ちが固まったのですか?
高3の冬の時点でも、まだ栄養学が学べる学科に進学したいという気持ちはありました。そこで私立大学を2校受験したのですが、落ちてしまって。もともと文系だったので、苦手な理系科目がひびいてしまいました。それで気持ちを切り替えて、美術系に絞ろうと決めたんです。
国立大学に決めたのは、大きな大学に入りたいという気持ちがあったので。美術系の私立大学についてもいろいろ調べてはみたのですが、受験しませんでした。
志望大学については、ぎりぎりまで悩みました。それでも広大に決めたのは、センター試験の成績が良かったから。他にも行ってみたい大学はあったのですが、 二次試験の配分が(広大よりも)高くて。広大の私のコースは、二次試験よりもセンター試験の配分が高かったんです。美術系の二次試験は実技なんです。私、 美術部に入ってなかったですし、実技試験に不安を抱えていたので・・・。

ぎりぎりまで悩んだ、と話す山本さん
美術部じゃなかったんですか!(・o・)
はい(笑)。弓道部でした。中学校は卓球部(笑)。だから、高校の美術の先生に相談して、画塾(※)を紹介してもらいました。そこでデッサンなど、絵の勉強をしました。
(※)画家などが任意に主宰する絵画の私塾。絵画の私塾。絵画教室。
実技以外に不安はありましたか?受験のときに大変だったこととか。
情報収集、ですね。
実技試験の傾向は大学によって違うんです。例えば、鉛筆一つにしても、自分の鉛筆を使っていいとか、大学が配布する鉛筆を使わなければいけないとか、いろいろ条件があるんです。受験情報誌も読みましたが、そういった情報が少なくて。
しかも、私の通っていた高校から、広大に進学した先輩がいなかったので、とにかく情報集めが大変でした。

愛用している鉛筆。自分で削ります。
情報が少ないから、試験対策が立てにくかったのですね。そのハンデをどうやって乗り越えたのですか?
センター試験が終わって、広大を受けると決めてから、広島の画塾にも足を運びました。そこで実際に受験した学生のレポートを読むことができ、それから得た情報が大きかったですね。広大の図書館でも、過去問などの資料が閲覧できるようですが、遠方から受験する学生にはツライですね。というか私、過去問が閲覧できること(★)、知らなかったんです。すみません(笑)
(★)過去問(入試過去問題)の閲覧などについてはこちら (広島大学の入試情報サイトへ)
がんばったんですね。さて、実際に入学してみて、よかったな~と思うことは?
そうですね、いろんな人と出会えて、いろんなことが勉強できることですね。やっぱり、一つのキャンパスに、いろんな学部があるのって、すごいです。自分の専門以外の授業も履修できますし。私は、自分のコースの授業の空きコマに、興味のあった栄養学の授業を受けたりしています。
山本さんの教育学部第4類造形芸術系コースでは、どんなことを勉強しているのですか?
今、2年生なんですが、中学校・高校の美術の教員免許を取るために必要な、絵画・彫刻・デザイン・工芸・芸術学・美術教育学などを、幅広く学んでいます。 実技だけでなく、教育関係の授業もあるので、勉強になります。
3年生になったら専門分野を絞って勉強するのですが、まだ決めていません。

今使っている主な教科書
授業以外では、先生の紹介で、ボランティアに参加することもあります。1年生のとき、東広島市の美術館で、幼稚園児に美術の楽しさを伝えるアートイベント を企画から実施まで手伝いました。美術館の壁に紙を貼って、そこに絵の具でペイントするんです。体全体を使った体感アートで、子どもたちも喜んでくれて、すごく楽しかったです!

東広島市立美術館で行われた「こどもアートベンチャー」でボランティア。
作品の前で同級生と。一番右が山本さん。

体感アートに子どもたちも大喜び!
将来は美術の先生になるのですか?
まだ決めていませんが、それも選択肢の一つです。
普段の生活について教えてください。西条(東広島市)での暮らしはいかがですか?
そうですね、私の地元とあまり変わらない感じの街ですね。広島市内に買い物に出かけることもありますが、西条にもカラオケや映画館、ボウリングなど、学生が遊べる場所は結構あるので充実してます。
サークル活動やアルバイトはしてますか?
はい。学生向けの広報誌『HU-style』の編集サークルと、バドミントンサークルに入っています。アルバイト先は、広大の近くにある、お好み焼き屋さん!週2回くらい働いています。
最後に、広大への入学を考えている後輩に向けてメッセージを!
広大は、いろんな人と出会うことができる場所。そこが、総合大学のいいところ。進路を決めかねている人にも向いていると思います。ここで、自分のやりたいことを見つけてほしいです!

2010年12月17日 取材・撮影・編集:広報グループ