第36回 日本語の先生になって、海外の人に日本の文化を伝えたい!

等身大の広大生の声を、受験生・高校生のみなさんへお届けする『広大生、先輩インタビュー』。第36回は、教育学部第三類(言語文化教育系)日本語教育系コース4年の山崎佳那子さん(島根県松江市立女子高等学校出身)です。4年間でイギリス、タイ、韓国などを訪れたという豊富な海外経験を持つ山崎さんに、今の学科を決めた理由や受験勉強、学生生活について聞いてみました。

インタビュアー: 「ええね広大!学生広報ディレクター」 有留 南実(教育学部4年)

高校時代の留学が転機に

中学生の頃から洋楽が好きだったので、洋楽を聴いて英語の勉強をしていました。高校は国際文化について学ぶことができる松江市の高校へ進学し、最初は英語を学びたいと考えていました。だから受験は、広大の文学部、教育学部英語教育系コースも考えていました。

高校の担任の先生が中国で日本語教師として働いたことがあって、国語の時間のときに、中国で働いていたときの経験とかを、話してくれたんですね。この先生に紹介してもらって、幸運にも高校3年生のときに、中国に2週間短期留学をすることになったんです。これが私の初めての海外経験です。

現地では日本語を熱心に学んでいる学生に出会い、学生たちは私に、日本のことについてたくさん質問してくれたのですが、何も答えることが出来なくて。悔しくてたまらなかったです。

この経験から、英語を勉強したいというよりも、日本語を教えることを通して、もっと日本のことを海外の人に伝えられるようになりたい!と思うようになり、今の学科を選びました。

「もっと日本のことを知って、海外の人に伝えたい!」

学校の先生を30人も!?活用した受験勉強

私はAO入試で受験しました。

小論文対策は、広大の過去問をひたすら解いて先生に添削してもらいました。

個人面接は、AO入試出願時に提出した志望理由書から、面接で質問されそうな文章に線を引いてピックアップ。担任の先生や英語の先生だけでなく、数学の先生や校長先生など学校の先生約30人に面接をしてもらいました。それだけ練習したので、本番は緊張しなかったです。

それと新聞で、日本語教育、英語、国際問題など自分の専攻に関連する記事を切り抜いてノートに貼って見直したりしていました。グループディスカッション対策は、他大学志望でAO入試を受ける同級生と一緒にグループディスカッションをして実践練習しました。

今の学科に入って良かったこと

正直、今まで日本語に対してあまり興味を持ったことがなくて。1・2年の授業で日本語の構造などの授業を受けるのは退屈でしたね(笑)。

でも、学年が上がるにつれて、海外で実際に日本語を教えた経験や大学での国際交流など、今までの学生生活で学んだことが、日本語を教えるうえで活きてくることを実感してきました。

今卒論でやっていることは、「スピーチレベルシフト」と呼ばれる、人によって敬語とため口を使い分けることについてです。日本人と日本語を勉強している外国人の会話を録音し、相槌におけるスピーチレベルシフトの違いについて研究しています。

同じ学科のメンバーと

4年間で色々なチャンスに恵まれた

外務省や国際交流基金の留学システムを利用して、アメリカ、中国、韓国へ、そして大学のAIMS-HUプログラムでタイへ4か月留学。プログラムで留学する場合、海外の人と会えるだけでなく、自分と同じように日本から来ている学生の色んな考え方を聞くことが出来たので良かったです。

夏休みに行った韓国留学。来年2月に行われる平昌オリンピックの開催地に行きました!

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いきなり外国人と話すのは勇気がいることでは?

私も勇気がなくて。英語は好きだけど、外国人と英語だけで交流する、というのは私にとってもハードルが高いですね。だから、日本語を学んでいる外国人学生と交流することが多いです。そういう人たちは、私たちが日本語を話すからこそ喜んでくれます。

無理に英語で話さなくても良いんだな、と思いました。

イギリスにも一人旅へ!

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日本と韓国で同時開催されている“日韓交流おまつり”にブースを出しました!

日本と韓国で同時開催されている“日韓交流おまつり”にブースを出しました!

どこの国でも、縁あって日本語を学んでいる学生に出会えました。

純粋に「日本が好き」と言ってくれる人がいたことが印象に残りました。彼ら彼女らは、多くはアニメや音楽から、マニアックな人は茶道・華道、陶芸などによって日本を知っているみたいです。

これらの経験を通して、海外で働く、海外で日本語を教えるということがより身近に感じられました。

未来の広大生へ向けたメッセージ

広大に入って、「広大生は優しいな~」と感じました!自然に囲まれたキャンパスだからか、のびのびしていて自由な人たちが多い気がします。先輩方も色々教えてくれるし、困ったときに頼れる施設が多くあるので、学生に優しい大学だと思います。

大学受験では、自分にどんな試験が向いているかを考えてみてください。AO入試は、高校生活3年間の経験や想いが伝わる試験。だから自分が「こんなことがしたい!」という想いを全力でぶつけてみてほしいです!

取材を終えて一言

お話を伺って、山崎さんは努力家で自分の考えをしっかりと持っているところがすごいと感じました。私も彼女のように、色んな事に自ら挑戦していきたいです。

「ええね広大!学生広報ディレクター」
教育学部4年 有留 南実

2017年10月25日 写真/広報グループ(Y)
取材場所/教育学部小会議室


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