第38回 ゲームをとおして新しい「遊びの空間」をつくりだせるエンジニアに!

等身大の広大生の声を、受験生・高校生のみなさんへお届けする『広大生、先輩インタビュー』。第38回は、工学部第二類(電気・電子・システム・情報系)情報工学課程3年の釘田尚弥(くぎた・まさや)さん(宮崎県宮崎西高等学校出身)です。小1から5年間をアメリカ・カリフォルニアで過ごした釘田さん。システムエンジニアを目指して勉学にまい進するかたわら、E.S.S.(英語サークル)の活動にも力を注いでいるそうです。そんな釘田さんに受験と大学生活について聞いてみました。

「コンピューターを使ったものづくり」に惹かれて

小さい頃から「つくること」が好きでした。よくレゴで乗り物やお城などを作っていましたね。「工学部でものづくりの技術を学びたい」-。漠然とですが、中学生の頃からそう思っていました。

進路がより具体的になったのは高1の時です。部活動のPR動画を作ることになって、フリーソフトを使って独学で作ったんですね。これが初めての「コンピューターを使ったものづくり」体験でした。これをきっかけにコンピューターグラフィックス(CG)などの画像・映像処理技術を学びたいと思うようになり、情報工学が学べる大学を目指すようになりました。

広島大学は後期試験で受験しました。センター試験の点数が良かったので、センター試験の配点比率が大きかったことと、親にすすめられたことが決め手になりました。

山岳部のPR動画の一部。

初めてのパソコンを使ったものづくりに夢中になった

過去問題集をやりこんだ受験勉強

本格的に受験勉強を始めたのは、高3の夏、部活の大会が終わってからでした。この頃から予備校で二次試験対策の講座を受けました。食事と睡眠、トイレの時間以外はほぼ勉強していた覚えがあります。ときには気づいたら深夜2時だったこともありました。

全教科まんべんなく勉強するようにしていましたが、苦手だった現代文は特に力を入れました。現代文は、ただ文章を読むのではなく、「問題を解くための読み方」をしないといけないとよくいわれています。過去問題を何度も解いて、学校の先生に添削をしてもらって、読み方のコツをつかんでいきましたね。

受験勉強中にモチベーションを保つことができたのは、友達や先生の存在が大きかったです。問題を出しあったり、分からないところを教えあったりと、仲間がいたから勉強が辛い時も頑張ることができました。学校の先生には国語や英語の添削のほか、面接の練習もしてもらったおかげで、不安なく試験に臨むことができました。

当時の手帳を手に受験時代を振り返る釘田さん。

勉強の計画や模試の点数を書き込んだ

仲間に刺激を受ける日々

1・2年次ではプログラミング入門や基本的な大学数学など、基礎知識を固める授業がほとんどでした。正直、早く演習授業を受けたいなと思っていましたね(笑)。今年度からは念願だった画像処理の演習など、より専門的な授業が増えるので今から楽しみです。

今学期から、授業の空き時間に5-6人のメンバーで勉強会を開催します。アルゴリズムを学んだり、プログラミングの問題を解いたりする予定です。メンバーには情報科学部の新入生もいますよ。広大には志や学びへの向上心が高い学生が本当に多くて、いい刺激を受けています。切磋琢磨して学べる環境にとても満足しています。

将来の夢 - 新しい遊びの空間をつくりたい

将来はシステムエンジニアになって、ゲーム制作に関わる仕事がしたいです。僕が作りたいのは、一人で遊ぶものではなくて、家族や友達のみんなで一緒に遊べるスタイルのゲームです。今までにない全く新しい「遊びの空間」や「輪」を提供したいと考えています。

ゲーム制作にはプログラマーやデザイナー、映像システムエンジニア、音響システムエンジニアなどのさまざまなスペシャリストが携わっています。いまは映像のシステムエンジニアに一番興味がありますが、プログラミングやデザインにも興味があるので、さまざまな工学的知識を学んで、多方面で活躍できるようになりたいですね。そのために、将来は大学院への進学も考えています。

「みんなで一緒に楽しめる新しい遊びの場を創りたい」

大学ならでは!サークル活動も精力的に

広大に入学してよかったと思う理由の一つが、E.S.S. (English Speaking Society・英語サークル)との出会いです。E.S.S.では3つのセクション(グループ)に分かれて英語でディスカッション、スピーチ、ドラマを行います。英語を話す機会を探していた僕にはぴったりで、入学してすぐに入部しました。いまは「ドラマ」セクションのリーダーを務めています。

入学前は人前に立つのがあまり得意ではなかったんですが、ドラマの練習を通して度胸がついた気がします。今では積極的に前にでるようになりました。

サークルでは、新入生歓迎会などのイベントも行っています。イベントを企画したり、みんなで作り上げていく作業はとても面白いです。語学力の継続が目的でしたが、それ以上にさまざまな経験ができていますよ。

E.S.S. ドラマセクションのメンバーと

(前列右から二人目が釘田さん)

未来の広大生に向けたメッセージ

受験勉強では苦しくて辛いこともあると思います。模試で結果が出なかったり、焦りを感じるかもしれません。でも、その努力の過程は無駄になることはないと思います。最後の最後まで自分の目標へ突き進んで行ってください!応援しています!

2018年4月19日 記事・写真/広報グループ(F、O)、
取材場所/「la place(ラ・プラス)」(マーメイドカフェ広島大学店)


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