等身大の広大生の声を、受験生・高校生のみなさんへお届けする『広大生、先輩インタビュー』。
第49回は、総合科学部 総合科学科総合科学プログラム 4年 福田 敦寛(ふくだ あつひろ)さん(県立広島国泰寺高校出身)です。
体育会応援団に所属し、さまざまな競技の試合応援や、学内外のステージイベントの出演などの場面で、団長として団員を引っ張ってきた福田さん。彼の高校時代を振り返るとともに、大学生活について語ってくれました。
高校時代に力を入れて取り組んだことは何ですか?
高校時代は、小学生から続けていたサッカー部に所属し、部活動に注力しました。サッカー部の活動では、高校1年生の時に腰の疲労骨折がきっかけで腰椎分離症、そして膝も骨折もしてしまい、何度も落ち込んで立ち直れないと思った時がありました。それでも挫けずに毎日必死に練習に励みました。ポジションはCF(センターフォワード)でした。サッカーのCFは、攻撃の中心となってゴールを決める役割を持ち、主に相手ゴール前でプレーします。特に、仲間と一緒にゴールを決めて喜ぶ瞬間が大好きでした。
広大を受験しようと決めたきっかけは何ですか?
広島に住んでいるので、広島大学の名前は何度も聞いたことがあり、なんとなく行ってみたいという気持ちがありました。さらに、高校で志望校を選ぶ際に、将来何をしたいのか決まっていなかった私に対して、高校の先生から勧められたこともありました。それをきっかけに、学びの自由度が高く自分にぴったりだと感じた総合科学部がある広島大学に進路を決めました。
受験勉強はいつごろ始めましたか?
高校3年生から始めました。毎日コツコツ努力することが苦手だったので、短期的に集中して勉強に取り組みました。
予備校や塾には通っていましたか?
予備校などには通っていませんでした。その代わり、学校に残って先生方に積極的に質問をしていました。先生はとても親切で質問し易かったです。学校が休みの日は、授業で使う問題集や参考書を何度も見直しました。さらに友人から勧められた参考書や、大学別攻略本を使って、図書館や自宅で勉強していました。
受験勉強や入試に関することで、大変だったことや苦労したことは何ですか?
数学が苦手だったので、先生に何度も公式の意味や問題の解説を聞きに行っていました。
また、二次試験の小論文の勉強も大変でしたが、担任の先生が小論文にとても詳しい方だったので、その先生に何度も添削してもらいました。
学生生活について教えてください。
体育会応援団に所属しており、週3日~5日の活動で学内外のステージイベントへの出演や試合の応援を行っていました。 応援団に入部したきっかけは、勧誘を受けて参加した体験入部です。先輩方が全力ながらも、楽しんで活動されている姿に憧れて入部を決断しました。その選択は大正解であったと確信しています。
部活動以外には、ボランティア活動で海岸清掃に数回参加しました。
広大に入学して良かったことは何ですか?
応援団に入って、広島大学の行事や部活動を盛り上げることができたことです。試合の応援では観客と一体となって盛り上がったり、大学祭ではお客さんを笑顔にできたりして、本当に最高でした。
特に、印象に残っている思い出はありますか?
大学4年生の夏の試合応援です。
当時の試合は、野球部の最終戦でした。接戦となり延長戦へ。広島大学は10回表で失点してしまい、追い込まれた10回裏の攻撃で、私たちとお客さんが一体となって応援したことで、逆転勝ちしました。
応援団長としての最後の試合応援となりましたが、とても感動し、今でも忘れられない思い出です。

現在勉強していることを教えてください。
総合科学部では、特定の分野に特化して学ぶのではなく、比較的高校に近い学習形式で幅広く学ぶことができるのが良いところだと思っています。
私の卒業論文の分野は心理学です。選んだ理由は、小学生の頃にさかのぼります。私が失敗して落ち込んでいたとき、兄が笑わせてくれて元気を取り戻した経験がありました。この実体験から、人は失敗やつらいことが起きた際にユーモアを用いてどのように対処するのかに興味を持ったのがきっかけでした。
授業がある平日のスケジュール
6:30 | 起床、朝食(自宅) |
7:30 | 広島市内から大学へ |
8:45~12:00 | 授業 |
12:00 | 昼食(食堂) |
12:50~16:05 | 授業 |
16:30~18:00 | 鏡山公園で遊ぶかお出かけ |
18:00~21:00 | 部活 |
21:30 | 夕食(自宅または外食) |
24:00 | 就寝 |


大学のサポート、福利厚生施設についての感想をお願いします。
図書館は複数あり、図書や資料の種類が豊富です。食堂のごはんもとてもおいしいです。
就職支援ではキャリア相談センターがあり、私も利用していました。面接練習をしたり、人生相談をしたりと、とても助けになりました。
将来の目標や夢を教えてください。
エンターテインメントへの憧れが強く、応援団の活動を通して、人を楽しませている時が一番好きなので、大勢の前でパフォーマンスをして、みんなを喜ばせるエンターテイナーになりたいです。
就職後も人を笑顔に出来るようエンターテインメントの分野には関わっていきたいと思います。
最後に、広大を目指す受験生へメッセージをお願いします。
大学生は、高校生の時と比べて自由です。自由だからこそ、できることもあるし、何もやらないまま日々が過ぎていくこともあります。それでも、何か目標や楽しいことを見つけることができたら、大学生活は本当に楽しいものになります。受験勉強はしんどいこともあると思いますが、大学入学に向けて全力でがんばってください。
それでも時には「早寝早起きよく食べてよく動く」。受験勉強で追い込みをかけて、睡眠など他のことを犠牲にしてしまうこともあると思います。それでも、週のどこかで、この「早寝早起きよく食べてよく動く」を実践して、気分をリフレッシュしてほしいです。


現役の広大生に、「キャンパスライフのこと」「広島大学の好きなところ」「高校生へのメッセージ」「あなたの○○の素」、いろいろ聞いてみました。
2025年3月 取材・写真/広報グループK&Y
取材場所/東広島キャンパス