法務研究科 入学者受入れの方針

大学院法務研究科

法務研究科 入学者受入れの方針

大学院法務研究科

1.求める学生像

広島大学が掲げる「平和を希求する精神」「新たなる知の創造」「豊かな人間性を培う教育」「地域社会・国際社会との共存」「絶えざる自己変革」の理念5原則のもと、法務研究科のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、高い倫理観と高度な専門知識・能力をあわせ持つリーガル・プロフェッションを育成するため、次の(1)から(5)までの学修姿勢を心掛けている人を多方面から求めます。

(1) 物事を一面的に捉えることなく多様な観点から複合的・複層的に分析できる人

(2) 何事にもチャレンジする積極果敢さを有する人

(3) 自らの行いを省みる習慣を持ち、改善工夫の努力を怠らない人

(4) 他人の意見に真摯に耳を傾けそれを糧としようとする人

(5) 自らの信念に基づきあるいは目標の実現のために継続努力している人

 

上記(1)から(5)までの学修姿勢を「心掛けている」とは、これまでの活動において成果を向上・改善する工夫や努力を重ねた試行錯誤の体験、あるいは自らが設定したプランを成功させた経験を糧にして、自らが学習に臨むにあたり「意識的に実践している学修姿勢」を意味します。法学の基礎的学識を修得している人のみならず、法学以外の専門知識を十分に習得している人、社会において多様な知識を得て経験を積んだ人なども歓迎します。

本研究科では、これらの学修姿勢をより一層深化させながら、それぞれの社会的関心に従って、学修経験と知的研鑽を重ねることにより、広島大学が掲げる理念5原則を実践し、社会の法的ニーズに応じて適切なリーガル・サービスを提供できる専門職業人としての法曹を養成します。

 

入学前に学習しておくことが期待される内容は、以下の通りです。

(1) 現代社会における重要な課題やテーマにつき、多様な意見を主張内容と根拠に基づき分析・整理するとともに、現代社会をどう見るのか、あるいは現代を歴史のなかでどう位置づけるのかという観点をもって自らの思索を重ねること

(2) 特に2年コース(法学既修者)では、憲法、民法、刑法、会社法、民事訴訟法、刑事訴訟法につき、当該法律の構造につき鳥瞰図的に理解するため、または基本的な考え方を学ぶため、基本書あるいは概説書をじっくりと繰り返し読むこと

 

入学後には、各授業科目において達成しようとする教育目的を認識したうえで主体的・積極的に授業参加し、授業進行プロセスを緻密に辿り、授業後にそれを振り返って当該授業を意味づけながら再現することが期待されます。これらを通して、法曹に必要とされる基本的資質である、高度の専門的知識の転用・応用及びその錬磨をなし、より円滑で的確なコミュニケーションを図る能力を修得することを求めています。

 

2.入学者選抜の基本方針

本研究科のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を判定するために、3年コース(法学未修者)では、資質確認、志望理由書及び小論文試験を課し、2年コース(法学既修者)では資質確認、志望理由書及び法律科目試験を課し、読解力、分析力、論理展開力、表現力及び学修姿勢の確立のレベル、2年コースでは基本的な法律知識の正確な理解を加えた指標に照らし、総合点により評価します。なお、これまで自らが設定したプランを実行し目標を達成した経験に対する積極的評価を特別加算点として加えます。

 

 


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