総合科学研究科 入学者受入れの方針

1 求める学生像
本研究科においては、次のような志を持つ人の入学を期待します。

1.文系理系の枠組みや狭い個別分野にとらわれず新しい学問に触れ、かつ新しい知の領域を創造したいと思う人(本学理念:新たな知を創造する人)
2.現実に自分が生きている複雑な社会を直視し、そこから自分で独自の課題を発見し、その背景を理解し、課題解決の道を明らかにしたいと思う人(本学理念:平和を希求する精神を育み、絶えざる自己改革を実践する人)
3.国、地域、社会等の枠を超え、異文化や他者に寛容な姿勢を持ち、自分の意見を表明する能力を身に付けたいと思う人(本学理念:豊かな人間性を培い、地域社会・国際社会との共存を推進する人)

2 入学者選抜の基本方針
本研究科は、3つの部門(11領域をまとめる人間科学部門・環境科学部門・文明科学部門)と、領域や部門の壁を超えて現代的課題解決の処方箋を見いだす21世紀科学プロジェクト群からなる1専攻です。本研究科では、上記のような人を受け入れるため、本研究科のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえた上で、多様な選抜を実施します。博士課程前期においては、年1度の自己推薦による推薦入学と年2度行われる一般選抜入試に加え、2年以上の社会人経験を条件とした社会人特別選抜試験と、55歳以上の方を対象としたフェニックス特別選抜試験が、それぞれ年2度あります。博士課程後期においては、推薦入学を除いて、前期課程と同じ制度で入試を実施します。また外国からの受験生には、書類審査による外国人留学生特別選抜試験が、年2度あります。

総合科学専攻

1 求める学生像
総合科学専攻のディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、入学前に以下のような姿勢を持った人を求めています。
(1) 当該専門分野を重点的に研究し、専門的な知識・技能を身につけるとともに、学際性・総合性・創造性を基盤とする総合科学的視点を有する人材を養成するために、本専攻では次のような志を持つ人を求めています。
a). 文系理系の枠組みや狭い個別分野にとらわれず新しい学問に触れ、かつ新しい知の領域を創造したいと思う人(本学理念:新たな知を創造する人)。
b). 現実に自分が生きている複雑な社会を直視し、そこから自分で独自の課題を発見し、その背景を理解し、課題解決の道を明らかにしたいと思う人(本学理念:平和を希求する精神を育み、絶えざる自己改革を実践する人)。

(2) 人間の社会的あり方や生き方、自然界に対する理解と洞察を基盤に、総合科学的視点を活用して21世紀の「知識基盤社会」*に貢献できる能力を有する人材を養成するために、本専攻では次のような志を持つ人を求めています。つまり、国、地域、社会等の枠を超え、異文化や他者に寛容な姿勢を持ち、自分の意見を表明する能力を身に付けたいと思う人(本学理念:豊かな人間性を培い、地域社会・国際社会との共存を推進する人)です。

*中央教育審議会は、答申「我が国の高等教育の将来像」において、21世紀を「新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要度を増す、いわゆる『知識基盤社会』(knowledge-based society)」と位置づけています。

なお本研究科は、3つの部門(11領域をまとめる人間科学部門・環境科学部門・文明科学部門)と、領域や部門の壁を超えて現代的課題解決の処方箋を見いだす21世紀科学プロジェクト群からなる1専攻です。入学前に学習しておくことが期待される内容は、本研究科で自分が専門とする研究分野における学部段階での知識や研究能力と、母語(自分が日常使用する言語)以外の基礎的な外国語運用能力です。
また、入学後には、自分の専門とする分野の大学院レベルの研究能力や専門的知識・技能の修得はもとより、分野の異なる学生とのプロジェクト型学習である「コア科目」の履修により、学際性・総合性・創造性の基礎を学び、総合科学的視点を獲得します。さらに、「リテラシー科目」の履修により、他者の意見を聞き自分の意見を表明するコミュニケーション能力や研究倫理を修得することができます。こういった知識・技術・能力・視点等を本研究科で身につけるために、入学を希望する人に求められているのは、求める学生像(1)(2)で具体的に示した姿勢や志なのです。

2 入学者選抜の基本方針
【推薦入学(博士課程前期)】
本研究科で自分が専門とする研究分野における学部段階での専門的知識及び語学力、また、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を修得していることを確認するために、学力検査(口述試験)を課し、その結果及び大学の成績証明書(学業成績)、自己推薦書及び研究計画書等を総合して評価します。口述試験では、大学院入学への動機と意欲、研究の基礎知識等を段階評価します。

【一般選抜】
博士課程前期の入試では、本研究科で自分が専門とする研究分野における学部段階での専門的知識及び語学力、また、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を修得していることを確認するために、学力検査(筆記試験、口述試験)を課し、その結果及び成績証明書、卒業論文等、研究計画書、共通課題及び外国語能力を総合して評価します。筆記試験では、志望する専門領域に関する問題を出題します。外国語については、TOEIC、日本語能力試験等の外部検定試験のスコア提出を求めます。また、研究遂行上、英語、日本語以外の外国語を必要とする場合、当該外国語の外部検定試験のスコアを提出することができます。口述試験では、大学院入学への動機と意欲、研究の基礎知識等を評価します。

博士課程後期の入試では、本研究科で自分が専門とする研究分野における博士課程前期段階での専門的知識及び語学力、また、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を修得していることを確認するために、学力検査(口述試験)、外国語能力(口述試験)を課し、その結果及び成績証明書、修士論文等及び研究計画書を総合して評価します。外国語能力では、英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、日本語等のうちから、母語(自分が日常使用する言語)を除く1か国語を選択する必要があります。学力検査では、大学院入学への動機と意欲、研究の基礎知識等を段階評価します。  

【社会人選抜】【フェニックス特別選抜】
博士課程前期の入試では、本研究科で自分が専門とする研究分野における学部段階での専門的知識及び語学力、また、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を修得していることを確認するために、学力検査(口述試験)を課し、その結果及び成績証明書、卒業論文等及び志望理由書を総合して評価します。口述試験では、大学院入学への動機と意欲、研究の基礎知識等を段階評価します。
博士課程後期の入試では、本研究科で自分が専門とする研究分野における博士課程前期段階での専門的知識及び語学力、また、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を修得していることを確認するために、学力検査(口述試験)を課し、その結果及び成績証明書、修士論文等及び志望理由書を総合して評価します。口述試験では、大学院入学への動機と意欲、研究の基礎知識等を段階評価します 

【外国人留学生特別選抜】
博士課程前期の入試では、本研究科で自分が専門とする研究分野における学部段階での専門的知識及び語学力、また、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を修得していることを確認するために、学士課程の成績証明書、研究計画書等の提出書類の審査を行った上で、受験生が希望する指導教員の意見等を総合して評価します。
博士課程後期の入試では、博士課程前期段階での専門的知識及び語学力を修得していることを確認し、本専攻のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を見るために、修士論文(学術論文がある場合はそれを含む)、修士課程の成績証明書、研究計画書等の提出書類の審査を行った上で、受験生が希望する指導教員の意見等を総合して評価します。


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