医歯薬保健学研究科 教育課程編成・実施の方針

生命・医療倫理に関する科目を全専攻とも必修科目として開設する。また,医学・歯学・薬学・保健学の各分野で必要とする専門知識の修得を図り,研究機会の拡大を考慮した研究指導を受けるための専門科目を各専攻毎に開設する。
上記研究科のカリキュラム・ポリシーのもとに各専攻等において以下のとおり定める。 

医歯薬学専攻

医歯薬学専攻(博士課程)
(1)カリキュラムは講義,特別演習及び特別実験から構成する。
(2)医学・歯学・薬学・保健学分野の研究に必要な倫理的基盤と幅広い専門知識の修得を可能とするオムニバス講義科目を共通科目として設定する。

口腔健康科学専攻

(博士課程前期)
(1)カリキュラムは,講義,演習及び研究から構成する。
(2)口腔健康科学や高度先進医療の研究に必要な倫理及び研究法の基盤,さらに幅広い専門知識の修得を可能とするオムニバス講義を共通科目Ⅰ(必修科目)として設定する。
(3)幅広い知識と学識を深めることを目的として,オムニバス講義科目を共通科目Ⅱ(選択必修科目)として設定する。

(博士課程後期)
(1)カリキュラムは,講義,特別演習及び特別研究から構成する。
(2)高度な口腔健康科学分野を学ぶ上で基盤となる科目を設ける。
(3)幅広い知識と学識を深めることを目的として,オムニバス講義科目を設定する。

薬科学専攻

(博士課程前期)
(1)カリキュラムは,講義,演習及び研究から構成する。
(2)薬科学の確立と普及を担う教育者・研究者となるための能力を身につけるため,教育・研究の柱となる薬科学分野の知識に必要不可欠な理論に関する有機化学的,生物工学的及び薬理学的な観点等から,共通科目I(必修科目)として薬科学特論を履修する。
(3)薬科学分野で国際的に活躍できる素養を身につけるために,幅広い知識と学識を深める事を目的として,オムニバス講義科目を共通科目II(選択必修科目)として履修する。

(博士課程後期)
(1)カリキュラムは,講義,特別演習及び特別実験から構成する。
(2)薬科学の研究・教育を通じて,我が国の創薬科学及び生命科学の発展に貢献できる能力を身につけるために,教育・研究の柱となる薬科学分野の知識に専門性を活かした高度な研究能力を培うため必修科目の講義として薬科学特講を履修する。
(3)国際的視点に立って創薬科学及び生命科学を基礎とした応用研究を展開できる能力を身につけるために,幅広い知識と学識を深めることを目的として,オムニバス講義科目を履修する。

保健学専攻

(博士課程前期)
(1)カリキュラムは,講義,特別演習及び特別研究から構成する。
(2)保健学や高度先進医療の研究に必要な,倫理及び研究法の基盤,さらに,幅広い専門知識の修得を可能とするオムニバス講義科目を共通科目として設定する。
(3)専門科目の講義は,包括的な専門知識の修得を可能とするために分野を超えて実施する。
(4)各専門科目の演習を充実する。

(博士課程後期)
(1)カリキュラムは,講義,特講演習,特別研究から構成する。
(2)保健学や高度先進医療の研究に必要な,ヘルスプロモーション研究法の基盤と幅広い専門知識の修得を可能とするオムニバス講義科目を共通科目として設定する。
(3)各専門科目の演習を充実する。

医歯科学専攻

修士課程
(医歯科学コース)
(1)カリキュラムは,講義,演習・実習,特別研究から構成される。
(2)基礎医学・歯学科目の履修により,医学,歯学研究の基盤となる知識を修得する。
(3)生命・医療倫理学を含む社会医学・歯学科目の履修により,社会における医学,歯学研究の役割を修得する。
(4)臨床医学・歯学科目の履修により,医学・歯学研究の応用と実践を理解する。
(5)修得した(1)から(3)の知識・能力を活用して,教育研究機関において,基礎医学・歯学研究を推進できる能力を修得する。
(6)修得した(1)から(3)の知識・能力を活用して,企業等において研究開発や医療関係業務に携わることができる能力を修得する。

(医学物理士コース)
(1)カリキュラムは,講義,演習・実習,特別研究から構成される。
(2)診療放射線技師有資格者及び理工系出身者に対応したカリキュラムから構成される。
(3)医学物理士認定機構の教育コース認定要件を満たす科目の履修により,医学物理士認定試験の受験資格を得るために必要な知識・能力を修得する。

(公衆衛生学コース)
(1)カリキュラムは,講義,演習・実習,特別研究から構成される。
(2)カリキュラムは,公衆衛生大学院の国際基準として設定された1.疫学 2.生物統計学 3.社会科学・行動科学 4.保健行政・医療管理学 5.国際保健・環境保健学の5分野から構成される。
(3)(2)の5分野の教育を基礎から体系的に享受することにより,臨床研究・疫学調査研究を行う能力,科学的根拠に基づく医療(EBM: Evidence-Based Medicine)を実施できる能力,医療行政の現場で政策の企画立案を担う能力を修得する。


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