文学研究科 学位授与の方針

文学研究科 人文学専攻

博士課程前期

(1) 博士課程前期にあっては,所定の年限以上在籍して,文学研究科の教育と研究の理念と目的に沿った授業科目を履修し,基準となる単位を修得し,かつ修士論文または特定課題研究の審査及び試験に合格した学生に修士(文学)の学位を授与します。
(2) 博士課程前期にあっては,深い専門性を持って高校の教壇に立つ者,学芸員として活躍する者,幅広さと奥深さを持ちつつ自治体等の公務員を担うための優れた能力を身につけていることが課程修了の主な基準となります。
(3) 修士論文においては,学界水準(学会・学術誌において発表に堪える水準)に達することを求めます。

博士課程後期

(4) 博士課程後期にあっては,定められた年限在籍して,文学研究科の教育と研究の理念と目的に沿った研究指導を受け,かつ標準修業年限内に博士論文の審査及び試験に合格した学生に博士(文学)の学位を授与します。
(5) 博士課程後期にあっては,国際的な視野に立った学際的な学識を備え,研究者として専門分野の研究を自立して活動し,あるいは高度な専門業務に従事するために必要な能力や知識を身につけていることが,課程修了の主な基準となります。
(6) 博士論文においては,査読のある学術誌に掲載されるレベルに到達していることを求めます。
(7) 博士課程前期及び博士課程後期の修了に際しては,高い倫理性と強固な責任感をもって,自らの研究を遂行する能力を身につけていることが重要な点となります。

以上,博士課程前期は,幅広く深い学識と知識の応用,分析,評価ができ,それらを統合して創造する能力を備えること,また,各専門分野における研究能力及び高度な専門性を必要とする職業を担うための優れた能力とを身につけること,幅広く深い教養と総合的な判断力を修得することを目的とします。
博士課程後期は,人間,文化,歴史,環境を,過去から現在に至るまで,地域と地球全域に及ぶ広い視野の下に根源的かつ全体的に捉えることを目指す多元的な研究を行うとともに,変動する現実社会を見据え,社会的要請に十分に応え得る高度な研究能力及び豊かな学識を備えた研究者及び高度専門職業人を養成し,もって世界の学術文化の進展及び人類の福祉の向上に寄与することを目的とします。


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