池の上学生宿舎紹介 -寮生の声- を公開しました。

広島大学池の上学生宿舎 紹介 ~寮生の声2020~

編集者:愛原健司、荒川竜芳、乙幡拓希、小山真一、櫻井紫

1.はじめに(乙幡)
 新入生、受験生のご家族の皆様、新生活への準備や入学後に住む部屋探しなどでご多忙のことと存じます。広島大学には池の上学生宿舎という学生寮があります。この冊子は住居の決定に悩んでいる方に宿舎の実態を知っていただき、入寮への心構えをしてもらうことが目的です。学生目線で宿舎のありのままを描いたものになっています。是非一読されることをお勧めします。
 
2.立地(小山)
 池の上学生宿舎の魅力と言えばまず思い付くのが立地の良さです。宿舎から大学までの距離は約750m(徒歩5分、自転車2分)です。

 この近さゆえ、講義直前まで部屋でくつろぐことができます (ただし、キャンパスの広さゆえ講義棟の場所によってかかる時間には幅があります)。また、買い物をする際は、近くにスーパーがあるので便利です。これだけ見ると言うことなし、つまり天国と思ってしまいますよね!ですがそうではないんです。というのも西条駅から遠いんですよね。西条駅は帰省やサークル活動などでよく利用される駅です。西条駅は宿舎から片道およそ3.5kmでおまけに坂が多い…。行きは下りで気楽ですが、帰りはきつくてきつくて、重いペダルを漕ぎながら僕はこう思います,「なんだ、地獄じゃんかよ!」と。しかし、実は西条駅と宿舎を結ぶバスがあるんですよ!なので交通手段の一つとしてバスを利用する寮生も多くいます。
 また、西条一帯は山に囲まれているので冬場はかなり寒くなります。数年前には3月末に雪が降ったこともあるので、遠方からお越しの方はご注意ください。
 
3.自然(愛原)
 池の上学生宿舎を語るうえで切っても切り離せないこと、それは自然豊かなことです。
 四季折々の風景を楽しめるのはもちろん、宿舎周辺は生き物の宝庫でもあります。”池の上”の由来の通り、すぐ側に池があり水鳥や渡り鳥の住処となっていて、野鳥観察にぴったりです。運がよければカワセミも見れますよ!

紅葉の時期の山中池

オオバンやカモ類(2020年11月5日撮影)

 また、釣りを楽しんだり、電灯の下に集まる昆虫を観察したりする人もいます。池周辺まで行かなくても、居室の中から生き物の存在を感じることができます! 目が覚めて窓を開けば、生き物の大合唱(主に蝉や鳥)が爽やかな朝を告げてくれます。また下の階になるほど様々な虫が挨拶してくれます(これが理由で退寮する人が多いです)笑。「自分も自然の一部なんだ!」と実感させてくれる生活を送れることでしょう。
 最後になりますが宿舎は自然だけでなく大地の恵みがとっても豊富です。というのも宿舎には畑があり、寮生から有志を募って畑を耕して野菜を育て、収穫を行っているのです! 2020年度は玉ねぎやソラマメ、スイカ、里芋やさつまいもを収穫し、おいしく頂きました!

収穫した野菜を使って和室交流室でパーティ!

4.居室(荒川)
 寮の部屋はとにかく狭い!初めて部屋を見た時は「えっ、狭っ!?」となるはずです。ですが、実はちょうど良い大きさです。必要なものが不足せず、かつ自分の目が隅々まで行き届く大きさ、それが寮の部屋です。狭いことでスペースの使い方が上手になりますし掃除も楽、さらに空調がすぐ効きます。

  Aタイプ概要  B・Dタイプ概要  Cタイプ概要
 皆さんが心配しているであろう共用キッチン、シャワールームも素晴らしいです。コンロが4口あり、スペースを広々使えるキッチンは料理をするにはもってこいです。共用シャワールームはタイプによりますが3、4個各階にあるので、基本的に空きがあり好きな時間に入ることができます。共用スペースは清掃スタッフの方が美化して下さるため時短になりますが、皆さんも適時共用スペースの清掃を実施して美化維持に努めましょう。
 
5.学生の生活(櫻井)
 寮生の生活様式は本当に様々です。1日のほとんどの時間を寮以外の場所(学校や彼氏彼女のアパート)で過ごし、夜寝るために寮に帰ってくる人や、今年はオンライン授業が多いため、ほとんど寮から出ずに部屋にこもっている人もいます。みんなマイペースに暮らしているという印象です。私の感覚だと、よく会う人は会うが、会わない人は本当に顔をあわせる機会がないという感じです。
 ゴミ出しについては、11号館を除き、他の館ではフロアごとの当番制です。たまにまわってくるだけなので、忘れずにこなしていれば問題ありません。
 寮生の共同生活の場といったら、やはりキッチンです。女子寮だと階にもよりますが、フロアの共同キッチンを利用する者同士で雑談します。留学生との交流もあります(長期留学の人は中国出身の方が多いです)。
 昨年末からは、新型コロナウイルスの影響で、イベントなどは行われていませんが、過去には、芋掘りパーティー、折り紙教室など、寮生主催のイベントがありました。新入生のみなさんが入寮する際には、イベントが開催できることを祈ります。
 入寮の際に、必ずといっていいほどあるこの文言!「長期期間中に受け入れる短期留学生のため、部屋を空けていただくことがあります。」私も入居時に不安でしたが、近年部屋を空けなければならないということはありません!ご心配なさらないでください。


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