令和元年度地域の元気応援プロジェクト 採択プロジェクト

採択プロジェクト一覧

Sandankyo Nature Trail Project    

  • 特例認定NPO法人三段峡-太田川流域研究会(さんけん)×統合生命科学研究科    中坪 孝之

本プロジェクトは 特例認定NPO法人「三段峡-太田川流域研究会(さんけん)」と中坪孝之教授(統合生命科学研究科)およびそのゼミ生の三者が共同で行うもので、“三段峡野外博物館構想”の一環として、三段峡を自然や伝統文化を体験し学ぶことができるネイチャートレイル(自然散策道)として位置付けている。本プロジェクトでは、これまで積極的に対象とされてこなかった外国人観光客をメインターゲットとしており、適切な情報発信や環境整備、三段峡の豊かな自然と伝統文化の価値の発信や体験機会の提供を行う。

具体的には外国人観光客の利用しやすいように情報を整理したガイドブックの作成・配布に加えて、エコツアーを企画・実行する。これらの情報媒体や機会提供によって三段峡へのアクセスのハードルを下げるとともに、知名度の向上と都市部からの外国人観光客数の増加を目指す。また、地域住民にも三段峡の価値を再認識してもらい、持続的な地域発展に繋がる新たな中山間地域と都市部の共存関係モデルの構築を試みる。

中山間地域と大学を結び、世代を超えた学びの拠点を作ろう

  • つくれば工房×統合生命科学研究科    彦坂 暁

志和堀の古民家図書室ほたる荘と、併設するものづくりスペースつくれば工房は、広大の学生、教職員、OBが中心となって開設・運営され、地域内外の様々な来訪者の交流の場となってきた。本プロジェクトは、ここをハブとして地域と大学を結び、世代を超えた学びの拠点を作ることを目指す。

そのために(1)IT/IoT技術を実践的に学べる環境の整備、(2)サイエンス&テクノロジー・ワークショップの開催、(3)子どもたちが集える/遊べる/学べるスペースづくり、(4)プロジェクトの活動の広報、を行う。学生・教員は、IT/IoT技術面の支援、ワークショップの企画と講師、リノベーション支援、広報活動支援、などを行う。

このプロジェクトを通して、志和に子どもがいきいきと遊び/学べる子育てがしやすい環境、すべての世代が自主的に学び成長できる環境を整えることを目指す。

久比(くび)地区の水利用等住環境に関するサステイナビリティの確立のための広島大学の瀬戸内拠点造り

  •  一般社団法人まめな×総合科学研究科    小野寺 真一

瀬戸内海の大崎下島久比地区の水資源、井戸水の研究を皮切りに広島大学の学生が久比に集いやすい環境を整備し、これからの未来の地域の形住環境に関する持続可能なあり方のモデルケースを世界に発信する。

学生ワークショップによる公共空間利活用の提案と実践

  • NPO法人SYL×工学研究科    田中 貴宏

 呉市の中通2丁目は、老舗と新しい店舗がバランスよく共生するエリアで、古くより新規創業に人気の地区である。しかし現在は、様々な地域課題が顕在化しつつあり、これらに対して、当該エリアでは、地区住民の合意を形成しつつ、様々なイベントを開催するなど、自助努力を重ねてきた。

このような状況を受け、本年度は、呉市と連携し、公共空間の利活用による、持続可能な賑わい創出の形を探る、実証実験が行われている。

そこで、本プロジェクトでは、学生が中心となり、ワークショップを開催し、賑わい創出のためのアイデア(ハード、ソフト)の整理と提案を行う。また、前述の実証実験にあわせて、そのアイデアを中通2丁目で実際に実践することにより、その効果の評価までを行うことを目的とする。なお、提案責任者の研究室では、これまでにも地域で学生ワークショップを行い、まちづくり提案・実践を行ってきた経験があり、今回もそのノウハウを活用する。

音戸の瀬戸周辺地域の散策マップ作成とマップを活用にした地域づくり提案

  • 特定非営利活動法人地域力で里山を再生する会×工学研究科    田中 貴宏

音戸の瀬戸周辺地域は、歴史的な資源を有するとともに、近年では、新たな地域資源も整備され、また、新しくこの地で活動を始めたアーティスト等も増え始めている。

このような社会的背景から、地域雑誌でも紹介され、観光客も増えつつある。しかし、既存の散策マップには、近年の状況が反映されていない。

そこで本プロジェクトでは、学生が中心となり、地域の人々と連携し、新たな地域資源発掘を行いつつ、令和版の散策マップを作成することを目的とする。なお、この散策マップは、紙媒体で作成すると同時に、デジタル版も作成することとする。また、マップ作成後は、そのマップを活用し、地域づくり提案を作成することとする。なお、提案責任者の研究室では、これまでにも地域の資源マップを作成した経験があり、今回もそのノウハウを活用する。

音戸ドリームアイランドカレッジフィールド

  • NPO法人アースキューブジャパン×総合科学部国際共創学科    張 慶在

 音戸ドリームアイランドカレッジフィールドは、海外や全国からクリエイターが訪れ、夢を具現化する地域人材を育成と、地域の住民の方と交流する事で、現場で気づきを得て、島の魅力を発見し世界に発信したり、課題を解決する若手人材を育成する。

楽しゅう 飲みん茶い

  • まほろばくろたに×文学研究科    伊藤 奈保子

三原市黒谷は、江戸時代、浅野藩へ献上した茶を栽培していた名産地である。一度途絶えた栽培を平成24年から有志で復活させた。年々作付け面積も増え、最近ではワークショップなどで「煎茶の手もみ体験」も開催している。

この広島の煎茶をより多くの方々に、楽しんでいただくために広島の工芸品でお茶を楽しく頂く空間を演出することを企画した。即ち三原のだるまを容器とし、茶さじは戸河内刳物、菓子入れを戸河内挽物、湯飲みと急須はお砂焼、テーブルセンターは備後絣、お盆と茶たくは宮島細工、円座は備後藺草、お菓子はもみじ饅頭。それらを丈夫な尾道帆布(尾道柿渋)のバッグに入れて一式で販売を行う。個別販売も可能する。まずは5月、①三原のだるまの茶入れ制作、②手もみ煎茶の2つの体験を企画した。「楽しゅう飲みん茶い」の第一弾である。

レモンの島瀬戸田,地域と環境にやさしく共生する島づくり(レモンのある暮らし -レモンを生活の中に豊かに生かす-)

  • せとだレモン祭実行委員会×教育学研究科    冨永 美穂子

レモン生産量日本一で国産レモン発祥の地である尾道市生口島瀬戸田町は広島県内外においてあまり知られてはおらず,地域住民においてもレモンをはじめとし,瀬戸田町のアピールポイントに気がついていない人が多い。

そこで,地域住民の気づかない瀬戸田町の素晴らしさを,県外者を含めた若い世代とともにとらえ,発信し,活性化につなげていく方法を日本一の生産量を誇るレモンを核に検討する。


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