利用設備・機器一覧

本拠点に整備されている主な設備・研究機器を紹介します。
機器の利用にはお申し込みが必要です。
詳しくは「機器利用の手続き」をご覧ください。

1. ハイパーソニック発生装置

ハイパーソニック発生装置は、マルチプレーヤ、ハイパーソニック(HPS)用フィルター、プリアンプ、メインアンプ、HPS再生用スピーカから構成されています。このシステムは、人間の可聴帯域(20kHz)を遥かに超える超高周波音(~100kHz程度)を再生でき、ハイパーソニック(HPS)用フィルターを切換えることにより超高周波音の再生や可聴域のみ再生の実験が可能です。これらの装置を使用して超高周波音を室内、被験者へ放射し、その放射レベルと基幹脳の活性化との相関関係を研究等(ハイパーソニック効果)に利用します。

2. 多チャンネル近赤外線光脳血流 計測装置

多チャンネル近赤外光脳血流計測装置(光トポグラフィ装置)は、近赤外光を用いて脳活動に伴う大脳皮質のヘモグロビン(Hb)濃度変化(血液量の変化)を計測、画像化する装置です。
光ファイバーケーブルの先端を頭皮に接触させるだけで測定が行えるため、被検者へ負担がかかりにくく、日常的な環境下で、姿勢を選ばずに計測を行えます。
計測されるデータは、酸素化、脱酸素化、総へモグロビンの濃度変化です。多チャンネル(最大72チャンネル)で同時に計測していますので、例えば前頭部と左右側頭部というように、複数の部位を同時に計測可能です。
計測結果は、波形表示や、2次元、3次元トポグラフィ画像として画像再構成し、動画表示することにより、脳の活性化状態を表すデータを提供します。また、3次元位置画像表示システムを用いると、3次元トポグラフィ画像を3DMRI画像上で表示することができ、計測部位の精査やプレゼンテーションに有効です。

3. 脳波計測システム

脳波計測システムは、脳波を用いて意思の伝達などを行うBCI(Brain Computer Interface)研究用装置です。
g.tec社の生体アンプg.USBampは、開発言語MATLABおよびSimulinkを中心とするものです。 運動をイメージすることで車椅子や義手などのコントロールを行ったり、P300を用いた文字認識方式で文章として意思を伝えるなど脳波によって意思を伝える最新鋭のシステムです。
脳波電極は、ノイズに強いアクティブ電極を使用しているため動きを伴う計測にも最適です。また、バッテリ動作が可能なために移動計測も可能です。その他、VRシステムと連動したBCIシステムを構築可能です。
SSVEP(Steady State Visually Evoked Potential)の刺激装置は、LED式で同時に4種類の異なった刺激周波数で点滅します。付属のロボットを使用し前進、後進、右や左へ制御ができます。

4. NHVシミュレータ

NVHシミュレータは、計測された実際の自動車や仮想車両が走行中に発する騒音を連続的に評価する機能を備えています。ユーザインタラクティブな環境を実現するこのシミュレータを使用すれば、実験室の机上や実車内でも、車両の騒音を正確に再現することができます。また、このNVHシミュレータは、最初の試作車を製作する前にデスクトップモニタに映し出された仮想車両を“運転”しながら、走行中の騒音を体験できるという大きなメリットを提供します。また、仮想車両を自由走行させて評価することが可能となっているため、従来のテストコースや屋内では不可能だった評価も行えます。

5. 振動・音響解析ソフト・ワーク ステーション

振動・音響解析に使用するソフト「ANSYS」は、広く企業・研究機関で導入されているマルチフィジックスCAEです。構造・振動・伝熱・電磁場・圧電・音響・熱流体・落下衝突などの物理現象や、それらを組み合わせた連成問題を、エンジニアが目的に合わせて柔軟に解析することが可能です。また、「ANSYS Workbench」と呼ばれる統合環境を提供しており、プリ・ポストプロセッサや様々な分野の解析を、統一された環境下で実行できます。これが「ANSYS」が提唱するマルチフィジックスソリューションであり、「ANSYS」 の大きな強みの1つです。益々激化する製品開発において、日本独自の技術とノウハウを育て、世界を先導する製品を研究開発するために、「ANSYS」を活用してください。

6. ハイパーソニック音響映像評価装置

ハイパーソニック音響映像評価装置は、可聴域上限を超える超高周波音と高解像度映像を再生し、ハイパーソニック音が基幹脳活性化によるヒトの認識、判断、生理に及ぼす影響の研究(ハイパーソニック効果)に利用します。音響再生は、5.1chスピーカシステム、映像再生は、プロジェクタスクリーン、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイの3種類を目的により選択でき最適な環境で実験ができます。


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