第34回 機械も英語も学びたい!グローバルなキャンパスで夢に向かってまい進中!

等身大の広大生の声を入学希望の方にお届けするコーナー『広大生、先輩インタビュー』。第34回は、熊本県立宇土(うと)高等学校出身の工学部第一類(機械システム工学系)2年・河野 寛大(かわの かんだい)さんです。ロボットや機械の自動運転について学びたいと工学部に進学した河野さん。そんな河野さんに広大を選んだ理由や将来の夢について聞きました。

広大を選んだ理由は何ですか?

学部が多いところと、さまざまな地域から学生が集まるところです。バックグラウンドや専門分野が異なる人に出会えるし、刺激を受けて成長できるかなと思って。あと、留学生が多いところです。英語を上達させたかったので、グローバルなキャンパスが魅力的だと思いました。ほかには、スーパーグローバル大学に選ばれているし、マツダとの共同研究講座があるので、研究力が高い、いいイメージがあったからです。

憧れていた部活顧問の先生から、「勉強に集中できる環境があるよ」と勧められたのも大きかったですね。先生が広大出身だったので、広大で学べば先生のような魅力的な人になれるかな?という期待もあって、広大を選びました。

「キャンパスが広いところも広大の魅力のひとつ」と話す河野さん

なぜ工学部第一類(機械系)を選んだのですか?

もともと機械が好きだったんです。学校で講演を聞いたり、アメリカでホームステイした時に現地の日系自動車メーカーの工場を見学したことがあって、機械って面白いなって思っていました。

後押しとなったのが、高校での研究ですね。僕の出身校は、スーパーサイエンスハイスクールに指定されていて、グループに分かれて研究をしていました。僕が選んだテーマは「災害救助ロボットの自動運転」。ロボットを組み立てたり、動作のプログラミングをしました。ロボットを思い通りに動かすのは難しくて大変だったけれど、「楽しい!」って思う時間のほうが多かったんです。ロボットや自動化など、機械について学びたいと思って工学部第一類を選びました。

卒業後は大学院への進学を考えています。僕の夢はエンジニアとして海外で働くこと。アメリカで見学したような自動車工場で、現場を監督する立場になりたいです。そのためにも、機械工学の知識をしっかりと身につけていきたいです。

研究で使った災害救助ロボット。障害物を認識し、取り除くことが可能。
対象物との距離を判断し自動でアームを下ろす動作の設定に苦労した

では、受験時代について教えてください。いつから、どのように勉強していましたか?

本格的に受験勉強を始めたのは、部活を引退した高3の6月からです。部活動に充てていた時間に受験対策用の授業が始まりました。各曜日・時限で教科が指定されていたので、家ではそれ以外の教科をして、毎日全教科をまんべんなく勉強するようにしていました。

少し苦労したのは数学です。一つの公式だけで解けるような基礎問題は得意だったのですが、複数の公式を使って解かないといけないような応用問題が苦手で…。「数学は慣れ」と言われているので、先生に解き方のコツを教わりながら、とにかく問題数をこなして、苦手意識をなくすようにしていました。

勉強に煮詰まった時は、ランニングをしたり体を動かしたりして気分転換していましたね。

「全教科をまんべんなく」が河野さんの勉強スタイル

続いて、大学入学後について教えてください。工学部ではどんなことを勉強しているのですか?

1年の時は、これから専門分野を学ぶにあたって必要となる、数学や物理の基礎を学びました。基礎と言っても、高校で習った数学がさらに発展したものです。実習の授業では、旋盤などの機械を使ったり、溶接をして、材料を加工していくのが面白かったです。ものづくりって楽しいなって。

2年になってからは、設計製図やプログラミングなど専門科目が始まりました。これからもっと専門的な授業が増えるので楽しみですね。

設計製図用のペンとコンパス。授業の必需品。

授業以外では、留学生と英語で話したり、英語の小説を読んだりして、英語の勉強に力を入れています。広大は、留学生と一緒にお互いの語学力を高めあうことができる「会話パートナー」のようなイベントや留学プログラムも豊富にあります。「STARTプログラム」を利用して、3月にニュージーランドのオークランド大学に約2週間行きました。現地では、日常会話は困らなかったのですが、授業についていくのが難しくて…。「もっと英語力を高めたい」と、意欲がかきたてられましたね。

留学に行ったんですね!何か印象に残っていることはありますか?

一緒に行った広大生がそれぞれ、語学力や行動力など、いろいろな強みを持っていたことですね。「僕も自分の強みを伸ばしていきたい!」と刺激を受けました。僕は高校生の時はサッカー部のキャプテンをして、今はサークルの代表を務めているので、人をまとめるのが得意なほうだと感じています。将来、エンジニアとして現場を監督していくうえでも、「スタッフをまとめて引っ張っていく力」が必要になると思うので、統率力をもっと伸ばして「自分の強みだ」と胸を張って言えるようにしたいです。

SATRTプログラム参加メンバーとの一枚。(手前右が河野さん)留学先では現地学生向けの正規授業にも参加した

留学中にラグビーの試合を観戦

サークルの代表をしているのですね!何のサークルですか?

サッカーのサークルです。初心者でも気軽に参加できて、楽しく体を動かせる場所があればいいなと思って、1年の時に友達と一緒にサークル『whistle(ホイッスル)』を起ち上げました。メンバーは70人くらいで、週1で活動しています。まだ新しいサークルなので、今後も活動が続くように、主体となって活動基盤を固めていきたいです。

ほかには、E.S.S.(English Speaking Society)の「ドラマ」セクションに所属していて、週に3回ほど英語演劇の練習をしています。英語が上達するし、人前に出るのがけっこう好きなので楽しいですよ。

E.S.S.のメンバーと(後列右から3人目が河野さん)

最後に、広大への入学を考えている後輩に向けてメッセージをお願いします!

受験勉強は大変だと思うけれど、きついと思った時にどれだけ自分を追い込めるかが、成長の鍵だと僕は思うんです。あと、勉強は「やらされる」よりも「やる」姿勢が大事だと思います。自分を追い込める機会ってあんまりないと思うので、時には息抜きをしながらも、頑張ってほしいですね。応援しています。

2017年5月16日 記事・写真/広報グループ(F、O)
取材場所/工学部C棟1階 おもしろラボ


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