教養教育

教養教育の理念

広島大学は,我が国有数の規模をもつ総合大学として社会の要請にこたえるため,幅広く深い教養と総合的な判断力を培い、豊かな人間性を涵養することを目指す教養教育を行い,専門的知識・技術の修得とあいまって,人間の尊厳と人類愛に基づく国際理解と世界平和への寄与を通して,国際社会に貢献する人材を育成することを目指します。

教養教育の目的

教養教育の目的は,幅広い教養に支えられた豊かな人間性を培うことにあります。そのためには,いわゆる専門に直結する基礎知識・技術を修得するだけでなく,その枠を超えて広く学問への関心を高め,ものごとを学際的・総合的にとらえられる能力を養うことが必要となります。ぜひ,教養教育で得たものを,みなさんの人間としての成長と人類の未来に活かしてください。

教養教育科目の科目区分

平和科目

戦争・紛争,核廃絶,貧困,飢餓,人口増加,環境,教育,文化等の様々な観点から平和について自ら考え,理解を深めることを目標とします。
* すべての科目において,平和に関するモニュメントを見学や,平和に関する映像作品の視聴等を行った上で,「平和を考えるレポート」を提出することが義務づけられています。

 

大学教育基礎科目

大学において知的活動を行う上で基本となる知識や能力を身につけます。

大学教育入門

大学で学ぶとはどういうことかを考え,大学での目標を明確にするとともに,レポートの作成方法や情報収集・発信をする時の倫理規範など,大学で学ぶ上で基本となる技能や態度を身につけることを目標とします。

教養ゼミ

入学後の早い段階で,論理的・批判的な思考法と適切な自己表現能力を育てることを目標とします。学生相互や教員とのコミュニケーションを図りながら,ディスカッションやグループ学習など,各主専攻プログラムに応じた問題発見・解決型の授業を行います。

展開ゼミ

最先端のテーマについて学び討論したり,体験型の学習を行うことを通じて問題発見・解決能力を涵養するとともに,チャレンジ精神,プレゼンテーション力,リーダーシップ力などの向上を図ります。

共通科目

幅広い学問領域を俯瞰しながら,人類が蓄積してきた知の意味や人類が直面している課題を総合的に理解し,生涯にわたって自ら主体的に学び考え行動する能力を身につけます。

領域科目

人間が蓄積してきた知識がどのようにして生まれ,育ってきたのか,そして,その根本にある考え方は何であるのかについて,文化的・社会的・自然科学的な視点を踏まえながら,専門分野の枠を超えて共通に求められる知的な技法を学ぶことを目標とします。

外国語科目

グローバル化時代に対応するため,様々な外国語で情報を受信し,発信できるコミュニケーション能力を養成し,知識・技能を修得するとともに,異なる言語や文化に対する理解を深めることを目標とします。

情報・データサイエンス科目

高度情報化社会の中でデータを活用していくのに必要となる基礎的な知識や技能を修得し,その有用性と問題点,情報倫理上の課題を理解し,活用する能力を身につけ,さらに,将来新しく表れる技術にも対応しようとする態度を養うことを目標とします。

健康スポーツ科目

体力・健康づくりのための科学的理論を修得するとともに,自己の特性やスポーツの技能水準に適合したスポーツの実践を通じて,生涯にわたってスポーツを楽しむ態度・マナーや協調性などの社会的技能を修得することを目標とします。

社会連携科目

社会における多様性を理解し,実践することを通して,社会で生き,活躍するために必要な力を高めることを目標とします。

基盤科目

専門教育との有機的関連性を持つ前専門教育として,それぞれの専門分野を学ぶために必要な基礎的知識の学習により,基礎学問の論理的骨格や体系及び学問形成に必要な知識・技術を修得することを目標とします。


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