第11回 歯科医師を目指して文系から理系へ方向転換

第11回 歯学部歯学科1年   高里 怜花(たかさと れいか)さん
<山口県立下関西高等学校 出身>

等身大の広大生の声を、入学希望の方にお届けするコーナー『広大生の生の声』。第11回は、歯学部1年の高里怜花さん。

文学部を卒業した後、歯科医師になるために再度大学を受験し、現在は歯学部で学んでいる高里さんにお話を聞きました。
 

歯学部を受験したきっかけは何ですか?

私はもともと、他大学の文学部で心理学を学んでいました。卒業後は一般企業で働き始めたのですが、歯科医師になりたいと考えもう一度大学を受験し直し、歯学部に入学したんです。

人にとって「食べる」ということは必要不可欠。日常生活に欠かせない「歯」を、患者さんに寄り添ってメンテナンスできる存在になって、色んな人の役に立ちたいと思ったんです。私の父が歯科医師をやっていることも、影響があったのかもしれません。
 

広島大学の歯学部を選んだ理由は?

受験当時は山口県に住んでいたので、近辺の大学を志望していたのと、出来れば国公立の大学に入学したいとも考えていました。

センター試験の成績などを踏まえて、広島大学に決めました。
 

文系から理系への方向転換は、大変だったのでは?

大変だったし、とても勇気がいることでした。笑

2度目の大学受験を決めてから半年間は独学で勉強していました。でも、センター試験では文系だった高校生の頃には勉強したことのない科目もあって、自分でやるには限界があると思い、予備校に通うことに決めました。予備校では、まわりで頑張っているみんなと励まし合ったり、それぞれの得意科目を教えあったりして、自分にとってはとてもいい環境だったと思います。

社会科の科目は1度目の大学受験に受けた科目とは違う科目を選択しましたし、1度目のセンター試験を受けてから時間が経っているので、全ての科目を1から勉強し直したと言ってもいいくらいです。
 

受験勉強で使用した参考書とノート

どのような方法で勉強しましたか?

はじめは、間違ったり、分からなかったりする問題があっても、あまり見直すことがなかったんです。でも、「これ前に見たことあるな…」という問題でまた間違えてしまうことが何度かあって、間違えた箇所は理解できるまで繰り返し勉強するようになりました。
 

面接対策などはしましたか? 

私は後期日程で入学したので、二次試験で小論文と面接がありました。

小論文は、予備校で先生から提示される時事問題について意見をまとめたり、新聞を読んだりしました。面接も、予備校で練習しました。頭の中で考えるだけではなくて、言葉に出して意見を述べる練習が出来て良かったと思います。
 

次は、入学後のお話を聞かせてください。広島大学での授業はいかがですか?

まだ教養科目の授業しか受けていないのですが、先生が学生一人一人にちゃんと理解させ、考えさせようとしてくれる授業だと感じています。私もただ話を聞いて板書を写すのではなくて、考えながら授業を受けるようになりました。

3年生になると、研究と臨床のどちらかを選ぶことになります。歯学専門の授業はまだ受けていないのですが、私は歯科医師を目指しているので、臨床に進みたいと思っています。
 

サークル活動やアルバイトについて教えてください。

サークルは、JAZZ研究会に所属しています。高校生の時には吹奏楽をやっていたんですが、大学1年生からベースをはじめました。最近はあまり参加できていないのですが、何度かライブハウスで演奏をしたこともあります。

アルバイトは、広島市内の飲食店で働いています。

他にも、週に1回、サルサの教室に通っています。初心者向けのクラスなのですが、とても面白いです。
 

いろいろ挑戦されているのですね!留学とかは考えていますか?

STARTプログラム(※)で、2週間ほどオーストラリアに行きました。はじめは友達に誘われたのがきっかけですが、社交性を身につけるためにもぜひ参加したいと思って。英語が苦手で、最初の1週間はホストファミリーと上手くコミュニケーションが取れず「帰りたい…」と思っていましたが、2週目になると「通じなくてもとりあえずしゃべってみよう」という気になりました。参加する前よりは英語が上達したと思いますし、TOEICの点数も上がったんですよ。

次は、今第2外国語としてスペイン語を勉強しているので、スペインに留学してみたいなーと思ってます。
 

オーストラリアでのホストファミリーと一緒に
 

将来はどんな歯医者さんになりたいですか?

まだあまりイメージは出来ていないのですが、患者さんにとって親しみやすい医師になりたいですね。
 

最後に、広島大学の受験を考えている高校生にメッセージをお願いします。

受験勉強中は、辛い時期が何度もあると思います。

でも、目には見えないところで必ずちょっとずつ成長しているはず。

あきらめないで、頑張ってほしいですね。
 

※STARTプログラム ・・・海外経験の少ない学部新入生を対象に、海外の協定大学やその周辺都市を訪問し、現地大学生との交流などを行うプログラム。期間は、長期休暇中に2週間程度で、参加費用の一部を大学が補助する。

2014年2月5日 記事/S 写真/i (広報グループ)
撮影場所/「la place(ラ・プラス)」(マーメイドカフェ広島大学店)


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