第16回 海外でも活躍できる医師になりたい!

医学部医学科1年 里田 優太(さとだ ゆうた)さん
<広島学院高等学校出身>

等身大の広大生の声を入学希望の方にお届けするコーナー『広大生の生の声』。
第16回は、広島学院高等学校出身の医学部1年・里田優太(さとだ ゆうた)さんです。

「海外でも活躍できる医師になりたい!」と医学部を目指した里田さん。綿密な計画とひたむきな努力で見事現役合格を果たしました。また、けん玉では日本一になったこともある実力の持ち主。広島県廿日市市で開催された「けん玉ワールドカップ廿日市2014」では5位に輝き、世界からも実力を認められています。

そんな里田さんに、受験勉強やキャンパスライフについて、いろいろと聞いてみました。

医学部を受験しようと思ったきっかけを教えてください。

高校1年生のとき、体験学習でフィリピンへ行く機会がありました。お世話になったホストファミリーはとても裕福で、居心地のよい家でした。その半面、スラム街の光景を目の当たりにし、とても戸惑ったのを今でも覚えています。国内でこんなにも大きな格差があるのだなと・・・。そのときの経験から、医療面で格差や貧困をサポートしたいという思いが強くなり、医学部を目指すようになりました。

受験勉強はいつ頃からはじめましたか?

部活を引退した3年生の5月からです。数学、物理、化学を中心にして、主に二次試験の勉強をしていました。11月の模試(センタープレ)の後に、センター試験対策も本格的に始めました。

センター試験対策について、具体的に教えてください。

数学ⅡB、国語を重点的にやりました。センター数学、特に「ⅡB」は、二次試験の問題のタイプとは異なり、時間との戦いです。1秒でも時間を短縮するために、さまざまな公式を暗記しました。

国語は、配点が1問8点のものがあり、センター試験の出来を左右する科目だと思います。センタープレで思うように点数が取れなかったため、センターの問題形式に慣れるよう、各予備校が出している模試形式の問題集を使い、時間内に解き切る練習をひたすら繰り返しました。

センター試験で正答率90%以上を目指す場合、「国語1問のミスは非常に大きい」そうです

その他、オリジナルの勉強方法は何かありましたか?

受験勉強に限ったことではないですが、英語の勉強方法は、他の人とは少し違っていたと思います。中学から高校1年生までは、教科書の例文や本文をどんどん暗唱し、正しい文章を頭にたたき込みました。英文の「型」や「流れ」を体に覚えさせることは、とても効果的だったように感じます。そして、高校2年生からは、単語や熟語を覚えることに時間を割きました。このときも、声に出して発音するスタイルは継続しました。高校3年生になる前に、センター英語の過去問を解いてみたら満点だったので、自分の英語の勉強方法に自信が持てました。すぐに効果の出ることではありませんが、「暗唱」を繰り返すことは大切だと思います。

ところで、塾などは利用しましたか?

高校3年生の4月から利用していました。周りのレベルが高く、「負けたくない!」という気持ちが生まれ、モチベーションを維持できました。休日は友達と自習室に行き、朝から晩まで11時間以上勉強していました。

11時間!とても根気がいりますね。リフレッシュしたいときは、どうしていましたか?

けん玉がいい息抜きになっていました。「この問題を解き終わったら、あの技をやろう!」と心に決めて勉強することで、より一層集中できました。

受験勉強中もけん玉をやっていたと話す里田さん

広島大学を受験した決め手は?

実は、センター試験で高得点が取れたので、前期は県外の大学に挑戦してみました。結果、後期に広大を受験することになりましたが、広大は地元で安心感があったので、自分にとっては満足でした。さらに、広大が魅力的だったのは、11もの学部があること。幅広いコミュニティがあるだろうと期待していました。

今度は入学後のことを聞かせてください。広大に入学して良かったことはありますか?

いっぱいありますよ!新入生のオリエンテーションキャンプは、医学部・歯学部・薬学部の合同で行われ、他学部の友達も多くできました。サークルもバリエーションが多く、自分は、けん玉以外にもバスケとダンスのサークルに参加しています。また、図書館は集中して勉強できるので、頻繁に利用しています。

ダンスサークルのメンバーとの写真

「けん玉ワールドカップ2014」では5位でしたが、今後の目標は?

大学に入って初めて、海外発祥の「エクストリームけん玉」の存在を知りました。華麗で、アクロバティックな技を次々に繰り出す海外の選手にとても刺激を受けています。気に入った技があれば、どんどん声をかけて教えてもらっています。今後も、向上心を持って取り組み、大きな大会で好成績を残したいと思います!

また、けん玉はコミュニケーションを取るのにとても役立ちます。初めて会った人も、海外の人も、けん玉を披露すると、会話が弾みます。将来、患者さんとコミュニケーションを取るときにも、使えるかもしれませんね。

里田さんの披露する技は、スピーディーで迫力があります

将来の目標について教えてください。

まだわかりませんが、ジェネラル・ドクター(総合診療医)になりたいです。心臓なら循環器、 肺なら呼吸器と臓器別に患者さんを分けずに、常に体を総合的な観点から捉えて、診療を進めていく役割を担いたいです。そして、海外でも活躍できる医師を目指したいと思います。

最後に、広大へ入学を考えている後輩へ熱いメッセージを!

大学では高校までと違い、さまざまな友達ができます。自分のしたい勉強、やってみたい活動ができる自由な場所です。頑張って広大に入って、共に青春を謳歌しましょう!

2015年2月10日 記事・写真/i、N(広報グループ)、撮影場所/学生プラザ2F


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