等身大の広大生の声を、受験生・高校生のみなさんへお届けする『広大生、先輩インタビュー』。第44回は、情報科学部3年 土橋奈々(どばし なな)さん(熊本県尚絅高校出身)です。情報科学部は2018年4月に開設されたばかりの新しい学部です。そこでどんな勉強をしているのかや、将来の夢について、話を聞いてみました。
広島大学を知ったきっかけについて
もともと私の兄が広島大学に通っていたことから、何度かキャンパスに来たことがありました。自然豊かな広いキャンパスで、のびのびとした大学生活が送れそう、というのが第一印象でしたね。兄がいたので、地元を離れ、広島で暮らすことにあまり不安がなかったのも広島大学を志望した理由の一つです。
情報科学部を選んだ理由について聞かせてください。
高校の頃、将棋部に所属していたのですが、当時AIがプロ棋士に勝利するといったニュースもあり、AIに興味を持つようになりました。これからの時代、情報系の知識は必ず役に立つだろうと。実は、工学部にも興味があったのですが、最終的に情報系に特化している学部というところと、前期日程試験の受験科目が、私の得意分野の数学と英語のみだったということも決め手でした。
新しい学部で情報も少なかったと思いますが、不安はありませんでしたか?
やはり不安はありました。しかし、工学部2類に似ていると聞いていたので、講義内容や、就職先などはそちらを参考にしました。また、情報系を専攻していた兄からもその分野の話を聞いていたので、イメージを膨らませることができました。
受験勉強を始めた時期は?
私は、高校の頃、特進コース(少人数編成のもと国公立大学・難関私立大学などへの合格を目指し、生徒たちの能力を最大限に伸ばすことを目的としたコース)に入っていたため、1年生の頃から多くの時間を勉強に割いてきました。学校の授業は、7:30から19:00まであり、その後は21:00まで塾に通っていました。家ではなかなか勉強に集中できないので、いつも塾で自習していましたね。
高校1年生の頃からコツコツと努力を重ねてこられたのですね。苦手な教科はありましたか?
苦労したのは、国語と地理です。中学生の時は勉強よりも部活に力を入れていたので、中学校の学習範囲にも自信がなく、基礎中の基礎も分からない状態で本当に焦りました。模試で間違えたところをしっかり復習し、基礎から学び直すと、少しずつ点数が上がっていくようになりました。
また、模試の結果が振るわず落ち込んだ時には、広島大学のパンフレットやホームページを見て、「私はここに行くんだ、そのために勉強するんだ。」と言い聞かせていました。そこからまたやる気が出てくるようになりました。
土橋さんは、インフォマティクスコースを選択されていますね。どんな勉強をしているのでしょうか?
プログラミングを主に学んでいます。プログラミングそのものを学ぶ授業以外にもプログラムがどう動いているのかや、プログラムを作っていく上で必要な知識を学ぶ授業もあります。あらゆる側面から学ぶことができるので、授業を受けていると、「他の授業で習ったことと関係しているな」ということもしばしばあり、授業間のつながりが見えてきます。
実は、AIに興味があって情報科学部に進みましたが、勉強を重ねるにつれて、Webデザイナーになりたいという気持ちが大きくなってきました。小さい頃からデザインが好きだったこともあり、将来は情報系とデザインを組み合わせた仕事に就きたいと思っています。
学業以外で大学生活の楽しいところを教えてください。
私は東雲テニスサークルに所属していますが、東広島キャンパスには17面もきれいなテニスコートがあり、テニスをする環境が整っています。いろんな学部の人が所属しているので、友達もたくさんできました。練習メニューも自由に組むことができ、楽しく活動しています。
また、大学にはおしゃれなカフェがあり、授業の合間によく利用しています。

テニスサークルの仲間と

サークル仲間とスキーへ
最後に、広大を目指す高校生たちへメッセージをお願いします。
大学生は、自分の学びたいことを学ぶことができます。また、自分で授業履修を組めるので、空き時間にバイトやサークル活動など、好きなことに自由に時間を費やすことができます。長期休暇中には海外旅行を楽しむこともでき、私は韓国・台湾・シンガポールを訪れました。
受験で苦しい時期もあるかと思いますが、入学後の自分を想像しながら、頑張ってください。

旅行先の韓国にて

台湾で街歩き
2020年9月 取材・写真/広報グループS
取材場所/工学部周辺