第5回 理系と文系をつなぐ架け橋になりたい!

工学部第四類(建設・環境系) 輸送機器環境工学プログラム 2年 田中 悟(たなか さとし)さん
<大阪私立清風高等学校 出身>

等身大の広大生の声を、入学希望の方にお届けするコーナー『広大生の生の声』。第5回は、工学部2年・田中悟さん。

工学部で勉強に励むかたわら、さまざまな留学プログラムなどをとおして海外経験を積み重ねている田中さんに、受験や大学生活についてお話を聞きました。
 

広島大学を受験しようと決めたのはいつですか?

早い段階から国立大学を志望していたのですが、広島大学を志望校として考えはじめたのは、センター試験を受験した後でした。 センター試験の成績と、自分が学びたいことができるか、という点に注目して大学を探していて、広島大学に出会ったんです。あと、広島大学が総合大学ということも決め手になりましたね。いろんな学部の人と知り合いたいと思っていたので。
 

学びたいこととは?

飛行機の構造について勉強したくて。それができるのが、広島大学の工学部でした。

小さい頃から飛行機に乗る機会が多くあったのですが、飛行機って昔からずっと同じ形だなあと思っていたんです。たとえば車だと、いろんなデザインがあるじゃないですか。同じように、飛行機もいろんなデザインがあってもいいんじゃないかな、と考えるようになって…。だから、飛行機の構造を勉強して、いろんなデザインを考えて、飛行機をもっとおもしろくしたいです。
 

受験勉強はいつ頃からはじめましたか?

高校2年生の後半あたりからです。短期集中ではだめだな、と思っていたので、自分のペースを守りながら長く続けられるよう、まずは日曜日だけ図書館に行って勉強することに決めました。いつも友達と一緒だったので、お互いに質問をしあうなど協力していました。勉強の後には遊びに行ったりする楽しみがあったので、続けられました。
 

勉強方法を教えてください。

僕の場合は、同じ問題集を繰り返し使って、とにかく一冊を完璧に理解するようにしていました。理系の科目に不安があったので、基礎からしっかり固められるよう、特に意識して勉強しました。センター試験も二次試験も、この勉強方法は変えませんでした。

3年生になって活用しはじめたスケジュール帳はとても役に立ちました。週のはじめにその週の目標を決めておいて、その後は毎日できたことをメモしていくんです。できたこと、できなかったことが一目で分かるので、よかったと思います。「見える化」はとても大事です。

試験直前は、自分がやるべきことの優先順位を意識しました。あせらず、自分ができる量を確実にこなすのが重要だと思います。
 

受験生の思い出を語る田中さん
 

スケジュール帳には勉強の予定がびっしり!
 

塾や予備校などは利用しましたか?

塾に通うと、自分のペースを維持できなくなると思ったので利用しませんでした。とにかく自分の手元にあるものをしっかり消化していくよう心がけましたね。
 

私立大学は受験しましたか?

大阪の高校だったので、関西エリアの私立大学を複数受験しました。第一志望は国立大学だったので、進路としてあまり意識はしていませんでしたが、受験に慣れるという意味ではとても刺激になりました。
 

大学では、どんな生活を送っていますか?

広島大学に入って感じたのは、想像以上にキャンパスが国際色に溢れているということ!キャンパスを歩いているだけでたくさんの留学生とすれ違うし、友達の友達が留学生、ということがしょっちゅう。

僕自身も、大学の留学プログラムを利用してアメリカや台湾に行きました。また内閣府青年国際交流事業に参加してラトビアに行ったときは、ラトビアの大統領との面会もあったりして、貴重な経験になりました。

留学というと語学力アップのため、というイメージがあるかもしれませんが、僕は海外のいろんな文化を学びたいと思っています。もちろん、文化を学ぼうとすると語学力も必要になってくるので、徐々に身につけていきたいと思います。
 

ラトビアにて
 

海外で日本の文化を紹介する田中さん
 

海外経験をたくさん積んでいるんですね。将来の夢はありますか?

僕は理系の学部に所属していますが、海外の文化にも興味があって、理系と文系どちらの道に進もうか迷っています。でも、理系と文系の中間地点を担う役割の人がいてもいいんじゃないかと考えるようになりました。将来は、理系と文系の橋渡しができるような人になれたらいいなと思っています。
 

最後に、広大へ入学を考えている後輩に向けてメッセージを!

今、みなさんが持っている「大学に入って○○がやりたい!」という気持ちはとても大事だと思います。大学に入学するとたくさんの自由が待っていますが、本当に自分がやりたいことを見失うことなく、「今」の気持ちを大切にしてくださいね。
 

2012年12月27日 取材・編集:広報グループ
場所:「la place(ラ・プラス)」(マーメイドカフェ広島大学店)


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