民間アパート

鞠 亜琴(キク アキン) 中国 出身

私は母国では中学校から大学までずっと宿舎に住んでいましたが、集団生活ではなくて、一人で暮らすことに憧れていました。日本に来て、民間アパートを借りることにした私の体験をお話します。

家賃と大学までの距離

今のアパートは、中国人の友達が紹介してくれました。学校から自転車で15分ぐらいの距離にあります。家賃は2万円ちょっとで、大学周辺のアパートに比べて、かなり安いです。毎日自転車に乗るのは大変ではないかと思う人がいるかもしれません。しかし、実は、これが毎日のいい運動になります。日本に来て、甘いものがおいしくてしかたないのですが、気にせず食べても、それほど太りません。これは毎日のサイクリングのおかげでしょうか。そのうえ、通学路の途中では豊かな自然を満喫でき、ずいぶんといい気持ちにもなれます。

暮らしの楽しみ

自分の好きな時に料理を作れることも良い点です。母国ではよく食堂で食べていたので、飽きてしまいました。今自分のキッチンを持って、暇があれば、レシピを見ながら、おいしい料理を作っています。時には、友達たちを招待して、一緒に鍋や、餃子を食べることも楽しいです。生活の充実感や達成感が感じられます。

また、自分の思うように部屋を飾ることも楽しいです。アパートに移ったばかりの時は、何にもない部屋でしたが、頭の中にはどんな部屋にしたいのかはっきりとイメージがありました。家具を買うのはかなりお金がかかると心配する人もいるかもしれません。でも、心配しなくても大丈夫です。先輩から安く譲ってもらうこともできます。

民間アパートに住むことが楽しみになってきたのではないでしょうか。その前に、日本でアパートを借りる時に注意しなければならないことをすこし説明しておきましょう。

部屋の探し方

主に2つの方法があります。1つは不動産屋を利用すること、もう1つは知り合いの紹介です。部屋を探す時には、必ずたくさんの部屋を見て、交通や周辺環境を確認し、自分が好きな部屋を選びましょう。

アパートを借りるときにかかる費用

次は費用。日本で部屋を借りる時に、一般的に家賃(月払い)、共益費(月払い)、敷金(契約の時)、礼金(契約の時)といった費用が要ります。家賃と管理費は月払いで一緒に払います。共益費は、アパートの共有の部分(階段の電気料、清掃など)の経費のことです。敷金は契約の時、家主に預けるお金のことで、家賃の1~3ヶ月分を支払うのが一般的です。家賃の未納分や退去後の修理にかかった費用を引いて、残りがあれば返ってきます。礼金は、契約の時、家主に支払うお金のことで、家賃の1~2ヶ月分を支払うのが一般的です。これは返ってきません。不動産屋を利用する場合、仲介料も家賃の1ヶ月分を支払います。しかし、借りる部屋によって、これらの条件は異なりますので、注意してください。

契約・解約するとき

なお、契約するときは、日本人の友達か日本語の上手な先輩と一緒に行ったほうが良いと思います。解約する時は、必ず事前に家主に通知します。そうでなければ、違約金を請求される場合もあるので、注意が必要です。


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